ふるさとの川 常 願 寺 川 の 今 朝 マ ガ モ 日 記 B  平成15年11月5日(水)〜平成16年4月17日(土)
次回 平成16年4月18日〜6月15
我が郷土水橋
立山あおぐ特等席・海岸より冬の蜃気楼“浮島現象”が見れる
朝日が顔を出す、標高3000m級の山々が連なる立山連邦に源を発し、
富山平野を縦断し富山平野に注ぐ常願寺川河口付近を毎朝、徒歩で自転車で散策していた。


羽根を切られ飛べないカモ達に始めて逢ったのは、平成13年4月の中頃。
毎朝逢いに行く内に情が移り、エサを与えるようになった。その後の触れ合いやカモの生態等を
四季それぞれの風景を日記風に記録してみた
     富山のある情景
 ・ 立山のぞむ特等席
 ・ わが街から見る剱岳

  ・ 北帰行
 ・ 夕陽 
晩秋の夕陽

                                       

ふるさとの川  常 願 寺 川 の 今 朝 マ ガ モ 日 記 C 次回へ 平成16年4月18日(日)〜6月15日(火)
長閑な春の風景 山並み覆う霞みか雲か 4月17日(土)
 朝、窓から覗き見る空は青空が1面に広がっているが緑色付く木々に射す陽光が柔らかい。
 白岩川河畔の葉桜の上にはそそり立つ筈のアルプスの山並みが広く覆われた霞みか淡い雲に隠されていて
 春の陽射しも柔らかい筈だ。
 常願寺川右岸の土手の道に出ると長閑な春の風景が広がっており優しく目に飛び込む。
 土手の東側則面は短い雑草が生い茂っているが、なぜか西側の裏面には白い花びらの先端に薄紫色がそっと吹きつけられたような
 大根の花が長く広がり西からのやや強い風で伸び上がった花枝が大きく揺れていた。
 今朝も川幅1杯に広がった浅瀬には無数のカモメ達が羽根を休めていた。
 目を凝らして見ると水浴びしているもの羽ばたきしているものもいる。
 中には水中に嘴を突っ込み何かを漁っている様子。差し上げた嘴の先には黒い魚のようなものが見え隠れしたと思ったら呑み込んだようだ。
 真っ黒で4〜5cmクラスの魚に見えたが何と言うものだろう。その辺りにいるグループのカモメ達がやはり嘴の先に啄んでいる。
 数千羽のカモメ達が一斉に飛び上がるシーンを見たいが週末により御客様の来店が早いはずでのんびりと眺めている暇がない。
 マガモ達のところには車が2台来ていてもうエサを与えてもらったのか車の横で身を屈め眠っている様子が見えた。
 最近私以外に数人の人がエサを与えてくれるらしく毎日に用に車が止まっている。
 その時は土手を通り過ぎ、上市川河口にいるヒドリガモの様子を見たり川辺にいるカルガモ達の様子を見てから家路につく。
 オスメス肩を並べるように佇んでいたり泳いでいたり水鳥達も春真っ盛りだ。
 複数のメスキジの近くにオスキジが忙しく歩き回るシーンも見かける。
 今日も良い天気のようだ。
再出発できるか  春山の雪面陽光に映え輝く 4月16日(金)
 また、2週間近くマガモ日記≠書くことが出来なかった。頭の中の整理が出来ない。
 毎朝、マガモ達やカモメそしてカモ達等生き物達の様子を見て、そして日毎に代わる海や山の情景を眺め春の息吹を肌で感じていた。
 書く時間と見聞きしたこと肌で感じたことを頭の中で整理する精神的余裕がなくなってしまっていた。
 親父が足腰の痛みを訴え入院してしまった。
 昨年まで元気で自転車で出歩き回っていたが、事故で足を骨折し手術してから足腰がめっきり弱くなり家に閉じこもりぎみになってしまい、
 痛みの原因を見ていただき少しでも痛みが和らぐよう治療を受けることにした。
 その為に日中や仕事を終えてからなど見舞いに行くことが多くなり書く暇がなくなったのも原因の1つかも。
 時間的には1行でも僅かな行でも書く暇はあるのだが、頭の中に色々のことを感じ整理する余裕がなくなってしまっていた。
 ソフトボールの地区の審判長に任命されたことも精神的に、いや時間的にも随分1日の自由な時間内に影響が出て来ている。
 毎週末行なわれるソフトボール大会の審判員を要請するための電話等の打ち合わせに四苦八苦しているのが最も痛い。
 要領も判らず時間が差し迫ってくるようで寝ていても夢に出てくるくらい頭が混乱することがある。
 要領さえ覚えれば負担が軽くなるのだが今しばらく頭の中が混乱するだろう。 
 まず1行から再出発することにする。
今年もツバメが我が家に・・・ 4月14日(水)
 今年もツバメが我が家にやって来た。毎年桜の花が散った頃必ずやって来る。
 今朝8時過ぎ、番らしき2匹のツバメが駐車場の上げてあるシャッターの下の端で留まったり、家の前の電線で留まり辺りの様子を伺っていた。
 2匹並んで何か話し合っているのか目を合わせたりして見渡していた。
 しかし、残念だが我が家に猫がやって来てからやっては来るが巣作りは行なわず勿論雛も孵っていない。 
 それ猫が来る以前は毎年ツバメは5〜6個タマゴを生むが雛が落下したりしておおよそ3〜4匹が巣立って行っていた。
 雛の排泄する糞で下の車や地面が汚れるが雛にエサをやっている様子を眺めたり、
 始めて飛び立つ日の様子を眺めているとツバメに対する愛情も最高潮で「元気で又来年も来いよ〜」と話し掛け送り出す。
 何となく縁起が良い1年になりそうな気もしていた。
 今年も巣作りは行なわれないだろう。
 ツバメも2階の窓に映る日向ぼっこしている猫の姿を見つけると舞い上がり遠ざかる。
 3〜4回家の辺りを飛び回っていたがその後は姿を見かけなくなってしまった。
 でも我が家に縁有るツバメがこの家を忘れずに訪れてくれたことに何か暖かいものを感じ嬉しさがこみ上げてきた。
中断 青空広がるが山並み今だ灰色雲の中 4月3日(土)
 昨日の春の嵐で今が見頃の桜も散ってしまったのでは気にしながら白岩川河畔に近づくが路上に花びらが散り落ちていないか見回すが、
 ほとんどなくそっと胸を撫で下ろし,堤に咲き誇る桜並木を見渡し春爛漫の週末を迎えたことに心踊る。
 天気予報でも明日の昼から晴れそうで夜桜か明後日の桜見物が何処で楽しもうかと今から思案中だ。
 山並みは灰色雲に覆われ春の陽光も雲の中だが、頭上には青空が広がって来ていて絶好の花見日和になるだろうと思っていたが、
 午後から生憎小粒ながら雨が落ちできて夜桜見物も出鼻をくじかれて悔やんでいる人々の声が聞こえてきそうだ。
 緑濃くなってきた土手を通り、マガモ達待つ水辺にj河川敷内に咲くそよ風に揺れる黄色鮮やかな水仙を横に見てたどり着く。
 中断・・・ 
雄大なカモメの乱舞  陽光なく墨絵のような立山の情景 4月2日(金)
 花曇りと言うには西の空が灰色濃く南からの風も強く、せっかく桜の花が咲き誇っている見頃の花見の週末≠迎えようとしているのに、
 気にかかる空模様になった。
 今年は蕾から開花したと思って間もなく満開になってしまい、それでなくても例年より花見の期間が短いのではと懸念していたのに。
 今朝も常願寺川の浅瀬1杯に広がっておびただしい数のカモメ達がすでに姿を見せていた。
 カモメの種類毎に群集しているのではなく、数種類が呉越同舟して風上の南の方へ身体を向け、水浴びするもの、羽ばたくもの
 何する事無く佇む者とそれぞれの仕種が演じられていた。
 羽根の色も様々、胴体の大きさも異なるもの達が仲良く身体を寄せ合うように集う。
 余りにもその数の多さに驚かされるが、突然一斉に飛び上がって強風の吹く空中で乱舞するのには驚き以上に感嘆の言葉がつい口に出る。
 なぜ一斉に飛び上がるのか不明だが、浅い水面からスローモーションで見るがの如く沸き上がり
 順次舞い上がりたちまち全員飛び交い広がる。
 衝突するのではと心配になるくらい乱舞するから何かの条件で自然発生的にかもし出すシーンなのだろう。
 たまたまその時のみ雲間から朝陽が射し出したのだから最高の自然現象が演じられそれを観劇する絶好の好機に遭遇した事になり感激する。
 数千羽のカモメの白い身体が春の陽光でキラキラ輝くのだからカメラに収めてみんなに見せたいのだがついその好機を逸してしまう。
 と言うより不覚にもデジカメは携帯しておらず、望遠カメラにもフイルムは入っていないのに気が着く。
 川に架かる橋の上から見ることが出来た通勤途中の皆さんは車中からでも一瞬にこの情景を楽しむ事が出来ただろう。
 しかし特等席でただ1人この雄大な自然劇場を堪能する事が出来た私は最高の幸せものかもしれない。
 どんなにお金を出しても、どんなに遠くからやって来てもこの好機に遭遇できるとは限らないから。
 残念ながらこの感動を文書で書き表すことができない私の文才にもどかしさのみが頭を過る。 
健太君がすでにやって来ていて おぼろげに浮ぶ立山の稜線 4月1日(木)
 『春眠暁を覚えず』・・・春の夜は短く、ねむりごこちもよいので、なかなか目がさめない。
 今朝は正にその通りで、不覚にも寝坊してしまい、4月に入って始めて浴びる陽射しはすでに高く、僧ヶ岳の山際から遠く離れていた。
 高気圧の影響で青空が広がり、放射冷却による地表の熱が奪われ寒い朝となったが冬のような肌を刺すような冷たさでなく、
 立山の山並みには春霞みがかかりぼんやりとその稜線を描き出していた。
 河畔の堤の桜も青空を背に咲き誇っているがやはり陽射しを1杯浴びて輝く風情は最高の舞台装置のようだ。
 遠くから常願寺川流域上空に沢山のカモメ達が朝陽を浴びてキラキラ光りながら飛んでいる様子が見られた。
 土手の上から川面を覗きこむと川幅1杯に多くのカモメ達が休息している姿があった。
 引き潮で浅瀬が大きく広がり空の青さを写した川面にやはり身体の白い部分が映えていて上に下にと春の陽気を身体1杯で楽しんでいるようだ。
 エサをやっている水辺に一台の車が止まっていてその近くに健太君の姿があった。
 男の人が車中でエサを与えている様子がなく、マガモ達もいなかった。
 まだ与えていないのなら与えようと思い土手下へと降りて行く。
 しかし歩いて用水溝の向こうへ渡って行ってしまった。去って行くのでなくこちらの様子を眺めている。
 しばらくすると川面からマガモ達が上がって来ると共に健太君も小さな橋を渡りいっしょに私の方へやって来た。
 川中にいるカモメ達はホタルイカなど腹いっぱい食べたのでこちらの方へやって来る気配がない。
 健太君はエサに有り付けないのでお腹は空いているだろう。
 指先で差し出すパンを狙ってやって来る。素早く啄んで後ろへ下がる。この動作を数回繰り返すがマガモ達はこの間怖いのか
 間を開けるように引き下がり「どうぞ食べてください」と言うようなしぐさだ。
 元気な様子なのでホット胸を撫で下ろす。「又明日も来てくれよ」と健太君に話し掛けつつ後にする。
 朝の日課も5年目に 灰色雲に覆われて 3月31日(水)
 弥生3月も今日で終わりを告げるが、月中頃の初夏を思わせる陽気の影響か春本番に咲き誇る花木も月内に訪れてしまった。
 今朝の散策時には、真っ白なハクモクレンや赤紫のシモクレンがそれぞれ大きく手を開いたように灰色雲を背に優しい風に揺れていた。
 昨日までは開花し出したかな思っていた白岩川堤の桜も満開に咲き誇っていた。
 3月31日の朝は、春爛漫と言う言葉がピッタリの我が町の長閑な風情を堪能する事が出来た。
 彩りを添えてくれたのはそれぞれ装いが異なる数種類のカモメ達がたむろする河面の中からユリカモメ10数羽が目の前までやって来てくれたことだ。
 水辺の陸の上にマガモ達の後ろでもの欲しそうに私の顔を覗き込む可愛い目。
 例年なら4月には入ってから見られる頭部のこげ茶色の夏羽のユリカモメが1匹やって来たのには驚く。
 他の仲間はまだ白い頭部に薄墨色の2本の線条根が見られるのみだが、彼はみんなとちょっと違う表情を現す。
 嘴もやや赤黒く羽根の色も青白く何よりも他の仲間より優位にあるのか他を見境なく追いかけ始めた。
 追いかける逃げるまた他を追いかけると積極的に排除すると言う様子ではなく戯れていると言った方が良いかも。
 まだ幼鳥なのかもしれないが仲間たちが手を焼いている様子にも見える。
 他のセグロカモメやウミネコそしてカモメなどは無関心を装い私の前にやって来ないが、
 小さく可愛い目をして動きも敏捷なユリカモメは人間に慣れていてしかも様々な食物を採るので身近に接せられる水鳥だ。
 今朝も通るそれぞれの川にいるカルカモ・ヒドリカモの様子を見回りながら家路に着く。
 毎朝の楽しい日課も今年で5年目を迎えるが、健康で長く続けることが出来たのも、
 日毎に趣が異なる素晴らしい景色と心癒される生き物達との触れ合いの賜物だと感ぜずにはいられない。
エサやりも工夫を  モノクロ鮮やかな立山が 3月30日(火)
 朝から窓を叩くような強い風、
 灰色雲が空を被っていたが高曇りにより立山の前面を覆う霞みもなく鮮やかなモノクロの山並みが浮び上がっていた。
 開けた河原では強い南風を楽しむかのように飛び交うカモメもいればお腹が1杯なのか浅瀬で水浴びするもの,休息するものと
 沢山のと言うより無数のカモメが広い川幅1杯に群がっていた。
 この、強い風では狭く尖ったテトラポットの先端ではお腹1杯のカモメ達にとっては安住ではないようだ。
 今朝はなんと奇形のセグロカモメの健太君がただ1匹すでに何時ものエサをやる水辺の陸の上にやって来て居た。
 私の車を見て、クラクションや口笛を聞き川面のいずこからやって来る事は有るが、
 それ以前にやって来ていて私を待って居る事は始めての経験だった。
 私の顔を覗き込むように見やりながら安心したかのように近づいて来た。
 その内マガモ達もそしてユリカモメの雄太君もどこからともなくやって来た。
 全員揃い踏みになったがお呼びでないトンビまで数匹頭上を飛び交い始める。パンを蒔き与えると頭上から襲われるので危険この上ない。
 パンを差し出すがマガモ達も健太君が怖いのか近くまで寄って来ない。尖った嘴に苦い経験があるのだろうか。
 右手で健太君に左手でマガモ達にエサを与えるが雄太君にはちょっと困る。
 投げればトンビに襲われるおそれがある。
 名案が浮ぶ。細かく切ってトンビやマガモ達が食べ難い大きさにしてまいておくことにした。
 細く長いユリカモメのみが食べ易い大きさに残しておく事にする。
 幸いカラスが居ないのでこの方法が1番良いかも。
 帰りの土手の上から水辺の陸を見下ろすとユリカモメの雄太君がただ1匹掃除するかのようにエサを啄んでいた。
春を満喫 薄いベールに覆われた山並み 3月29日(月)
 富山湾上に浮ぶ薄いベールに覆われたアルプスの山並み。
 富山湾の西、能登半島の付根、氷見市の海岸の高台に有るホテルマイアミ≠フ展望露天風呂から絶好の眺めである。
 今日は南風により湾は波静かに凪いでいて薄青い空の色を写していたが、
 暖かい春の陽気でアルプスの山並みには僅かの雲もかかっていなかったが薄っすらと霞んで柔らかい陽射しを浴びて映えていた。
 露天風呂に身を沈め雄大な景色を堪能している時近くで鳴くウグイスの鳴き声が耳に飛び込む。
 目で耳でそして体に触れるそよ風と全身で春を感じる最高の一時であった。
 朝の散策時通った白岩川河畔の桜もちらほらと咲き始め、富山の桜の名所松川縁の桜並木の中に満開になっている木もすでにあった。
 今年も平年より早く桜の花の満開を迎えるようだ。
早起きは三文の得  澄んだ青空に春山くっきり
3月28日(日)
 長く連なる立山の山並みの山裾から丘陵そして中低位山の中腹辺りまで雪が解け、
 高い山の岩肌面も日毎に広がりつつある春山の景色が澄みきった青空にくっきりと浮び上がった今朝は、
 高気圧の影響で放射冷却となり田畑や民家の屋根の上までが白く霜が降りひんやりした冷気が心地良く感じらた。
 休日により通勤する車もなく犬を散歩させる大人達の背に朝陽が優しく照らしていた。
 潮が引き浅瀬広がる川面に沢山のカモメが羽根を休めている背にも朝日が射し青い水面に白い羽根の輝きが映える。
 水辺には1匹のハクセキレイとアオサギ1匹いて昨日来た健太君や雄太君は今朝は顔を見せずどこにいるかも判らなかった。
 飛来カモのオスはやって来たがやはりマガモのツメナシ君に今朝も追いかけられるシーンを見せてくれた。
 のどかな生き物達の戯れる姿を垣間見て今朝も早起きして得した気分に浸ることが出来た。
久し振り朝だ!全員集合 山並み春霞みに覆われて 3月27日(土)
 我が家の近くを流れる白岩川河畔の桜並木も蕾を大きく膨らみ日1日と赤味を増してきた。
 青空に雲1つないが1面に薄っすらと霞みがかかり、柔らかい朝陽が野山を薄茜色に染めていた。
 何か良い事が有りそうな今朝・・・。
 常願寺川河口近くは潮が引き中州が広がり、浅瀬と共に多くのカモメ達が休息したり水浴びをしたりしている様子が
 春真っ盛りを演出していてくれた。
 時々一斉に舞い上がり白い羽根や胴体が朝陽に照らされキラキラ輝くシーンには感動すら覚えみんなに見せてあげたい気持になる。
 土手の道路から大きく広がる周囲の景色を眺めながら河川敷内に降りて行きマガモ達待つ水辺に向かう。
 辺りに木霊すようにクラクションを鳴らす。
 5匹のマガモ達はいそいそと陸の上に上がって来たが、陸から5〜60mくらい離れた中ほどの浅瀬の中に居たカモメ達の集団の中から
 やや大きな1匹のカモメが身体を揺すりながらこちらへ向かって来る姿が目に入る。
 左の羽根が水面に少し開いている様子からセグロカモメの健太君だと判り久し振りの再会に感激する。
 飛んで来る事無く水面を激しく波立たせ一生懸命やって来る姿に嬉しさが込み上げてくる。
 用水溝の端の堤から歩きながら上がって来て目の前までやって来る。
 嘴の先の赤い班や優しい目の回りの赤い弧に元気で居てくれた事を証明してくれる。
 ダラリト下がった左翼の羽根もそれほど損傷が見当たらず安堵する。
 パン片を差し出すと私の指先までチクリト刺激を残してくれて咥えて下がる。
 まだ欲しいと近づいて来る。数回してお腹が1杯になったのかゆっくりと川面に下りて行った。
 ホタルイカを腹1杯食べエサを与えてくれた私を忘れたかのように無関心を装う浅瀬の沢山のカモメ達がいる近くへ泳いで行った健太君。
 ただ何時もやって来るユリカモメの雄太君のみがこぼれたパン屑の掃除にやって来た。
 沢山入るユリカモメの中でも雄太君のみがただ1匹私に近づいて来てくれる。
 そうこうしている時1匹の飛来マガモのオスが下流の方から泳いで近づいて来るのが見えたと思ったら
 マガモの内ツメナシ君が飛んで行き追い払おうとする。追いまわす様子からマガモ達も飛ぶことができる事を教えてくれ内心ほっとする。
 数週間前は飛来マガモ達と一緒に行動していたが春になり発情期に入ると共に別行動しているようだ。
 メス達も近くにいると思うがカルガモのように弧の付近で産卵し雛を孵して欲しい。
 帰りに上市川河口付近にいるヒドリカモやカルカモの集団の様子を見回り家に帰る。
 朝の水鳥達との触れあいが1日の楽しい日課の始まりだ。
ヒドリガモとカルガモ 青空広がるが山並みに薄い雲残る 3月26日(金)
 今朝は早く目が醒め雨の心配もないようなので自転車で家を出る。
 家並みを抜け白岩川にかかる東西橋を渡っていると冷たい海からの強い風が車体と共に身体を揺らす。
 「しまった!」と思ったが意を決しそのまま走らせる。
 庭先に咲く梅の花や桃の花、ふっくらと白く膨らんだモクレンが風に揺れるのを横目で見ながら漕いで行く。
 緑濃くなった田圃の中にも白い名もない花が沢山咲き誇っているのが目に飛び込む。
 車では決して気を止める事が出来ない小さな出会いが歩いたり自転車に乗ってでは思いがけず感ずる事がまま有る。
 マガモ達と会った後、海岸線に沿って連なる防波堤上の道路を町境を流れる上市川の河口に向かう。
 上空に青空が大きく広がって来て写した富山湾の海は濃紺に染まるが強い北風により表面に三角波が細かく湧きあがるように立ち、
 所々に白波が瞬間的に横に走り、小石海岸特有の「ザ〜」と言う波が引く時出来る石同士が触れ合う騒音が潮の香りと共に耳に飛び込む。
 何時もは河口付近の波打ち際にいるヒドリガモの集団が強い北風の為か入江やテトラポットの影の波打ち際に漂っていた。
 面白い事に番になった10組が1つの集団を形成していたがまだなっていないオスメスが大きな集団で固まっていた。
 河口近くの堤防の上でもカルガモの番が数組と並んでヒドリガモの番が数組これまた日向ぼっこをするように佇んでいた。
 薄雲を透かし射す朝陽に照らされ水鳥達がのんびりと佇む光景はこちらの方もなぜか心和む。ずっと見ていたい気分だ。
 忙しく通る車を運転する通勤者の目にはこの光景は目に入らないだろう。のんびり眺めることが出来る私の財産になっているのかも。
お腹が1杯か  低く雲垂れて 3月25日(木)
 21日の日曜日は久し振りに大きく開けた立山連峰の左の方のサンナビキ山付近から登る朝陽を拝む。
 薄っすらと靄がかかった稜線の上の空に朝陽を中心に大きな虹の帽子を望むことが出来た。
 中心部が赤く周囲が青く山の影から朝陽が顔を出す頃が1番大きい帽子で山から離れるにつれ小さな帽子になって行く。
 昼近くまで球場から時々眺め鮮やかな虹の帽子を楽しんでいた。
 最近朝私が行くより早くマガモ達にえさを与えている叔父さんがいる。
 朝起きは年老いた叔父さん?にはどうしても負けてしまう。若い積もりの私には手に負えない。
 負け惜しみではない。この頃では6時ちょっと過ぎに朝陽が出るが白み掛けるのはもっとそれ以前で場所に近い歩いてでも行ける叔父さんにはいかんともし難い。
 与えるエサの量も多いと見えて私の顔を見ても上がって来ようともしない現金な奴等だ。
 処で飛来のマガモ達が河口近くの葦の根元付近で泳いでいるのを見かけた。
 お互い発情期を迎え牽制しているようだ。胴体が大きいマガモ達には飛来マガモ達も警戒しているらしく近づかなくなった。
 最近はホタルイカも大漁でカモメ達にとっては最良の年で暗闇にエサであるホタルイカを沢山食べたらしく浅瀬や波打ち際で多くのカモメが休息している。 
山は招く  濃淡鮮やかなアルプスの稜線 3月20日(土)
 春分の日の今朝は、空一面灰色雲に覆われたが濃淡鮮やかな立山連峰が描き出されていて
 一幅の水墨画を見るような素晴らしい景色だった。
 又また、我が町の立山をのぞむ特等席≠フ世界に誇る雄大で詩情豊な大自然を自慢したくなる。
 霞みに被われず雲1つかかっていないアルプスの景色を写真では構図を自由にカットしたりカラーを誇張できるが、
 水橋町のどこからでも望むアルプスの景色は遠からずまた近すぎず最も構図的に推奨できる。
 天空を突き刺すような険峻な剱岳を中心に据え、
 両脇侍に稜線なだらかな僧ヶ岳や毛勝三山の左方、別山から両大日の右方と富士の稜線に優るとも決して劣らないくらい素晴らしいパノラマと自負している。
 数年前まで山の景色を堪能はしていたが剱岳以外は山の名前も知らないで余程朝夕の美しく描き出された時か、
 厳しい冬の晴れ間に現れる雲1つかかっていない山の姿に感嘆符を投げかけていたのみだったが、
 山々の名前を覚え、又実際に山に登り身近から眺め接すると今まで以上に親近感を覚え山の虜になってしまった。
 今年ももっと足腰を鍛え大日岳や五色ヶ原への山行きに挑戦しようと思っている。
心癒される野鳥達  迫り来る雄大な立山連峰が 3月19日(金)
 放射冷却により空に雲の欠片一片もない澄みきった青空が広がり雄大な立山連峰の姿が美しく映えていた今朝、
 新芽の緑濃くなってきた里の雑草の上に白く霜が降り、河川敷の大きな水溜りには氷が張っていて空の青空を写し出していて
 肌を刺す冷気も何となく心地良く爽快な気分に本格的な春が一層待ち遠しく感じる。
 マガモ日記≠烽R月末で4年近くになるが,最近出会いのきっかけを記載していた初期の日記がサーバーになく、大きなショックを受けた。
 以前のトラブルの時に誤って削除してしまったらしい。
 羽根を切られたマガモ達がオスメス10数匹いたこと。
 メス達がタマゴを生むけどカラスやトンビに襲われ雛を孵すことができなかった事。
 今は亡きメス達にキッポちゃん、チュッポちゃん等名前をつけて写真にも撮っていた事。
 我が生涯始めての1行から始めた日記も,年に旅行やソフトボール審判の為に早朝より出かけた為に彼等に会えなく、
 書く事が出来ず休んだ事は有るが、雨の日も雪振る中を又膝上まで積もった雪の中を会いに行き書いた日記だったのに本当に残念だ。
 今はオス5匹のみが生き延び毎朝エサを与え続けている。
 我が家に居る猫3匹に負けないくらい可愛くまたなついてくれている。
 羽根が他の仲間よりやや白っぽく、脚の爪の一部が白いところから名付けたシロツメ君。
 嘴がなぜか緑色のミドリッポ君、
 身体全体がややくすんでいて脚の指の爪が一本欠けているツメナシ君、
 嘴がなぜか剥げているハゲT号君とU号君で羽根の付け根の方の色が違うので区別しているが遠めではわからない。
 以前は逸れている事もあったが今ではほとんど一緒で肩を寄せ合うように同一行動をとっている5匹のマガモ達。
 鳥インフルエンザ≠ヘ韓国からの野鳥の渡り鳥がもたらしたウイールスに間違いないとの報道が流れている。
 気にはなるが人間には感染しないとの事。こんな可愛い動物達がウイールスを運ぶとは信じ難い。
水鳥達の楽園 灰色雲垂れ冷たい雨が 3月18日(木)
 昨日の初夏の陽気が一転、朝から灰色雲が低く広がり冷たい北風が吹き込み、やがて雨からみぞれにそして雪が混じり始めた。
 常願寺川河口付近の波高い砂浜から少し上流にかけての浅瀬や中州に無数のカモメ達がグループに別れて羽根を休めていた。
 この強風で漁がなく、エサのホタルイカや小魚に有り付けなかったのだろう。
 強い海風によりテトラポットの先端では羽根を休め止まる事が出来ないのだろう。
 漁港付近にいるカモメ達は全員揃っている様子なので水橋の浜から滑川の浜にかけてのテトラポット上で日中に良く見かけるグループのようだ。
 なぜか今朝は陸の上にいたマガモ達私の車にまとわり付くようにやって来る。
 強い雨風により車外に出ないで窓からパンを投げていた時突然全員2〜30m離れた川の水面に水平飛行して飛んで行った。
 久し振りに全員飛ぶ様子を見たが太っているようで飛ぶ事に影響がない様子に安堵する。
 特にやや黒っぽい色彩のツメナシ君が1匹の飛来カモを追い回すように10m位の高さまで飛び上がったのにはビックリする。
 飛来マガモを追いかけると言うことはこの付近にまだいるのだろうか飛来カモ達が。
 発情期を迎えているのでお互い気が高ぶっているに違いない。どこかこの付近にメス達が居るに違いない。
 この付近で雛を孵して欲しいものだとつくずく思われる。
 カモの集団の近くにシギの仲間が沢山いる。
 水鳥達の楽園≠アれが私の願いだ。
 自然豊で風光明媚なこの地が生き物達にとって住み良い場所であって欲しい何時までも・・・。
春本番  勇壮なアルプスの大パノラマが 3月17日(水)
 1週間のご無沙汰にしてしまった。
 鳥インフルエンザ≠ェマスコミを賑わしてから書く気力が薄れ、先週辺りから休んでしまった。
 毎朝マガモ達やカモメ達そして北帰行を控えたコハクチョウ達とも会ってはいるが書き込みが出来なかった。
 1行でも1字でも記録を残せば良かったといまさら後悔しても仕方がない。
 とにかく3月に入って忙し過ぎて頭の中が色々な事で飽和状態で.パンク寸前かもしれない。
 娘が嫁いでから陥っている虚脱感が支配しているのも事実なのだが。
 町内会の役員改選や生甲斐にしているソフトボール審判も先輩諸氏から審判長を要請され数回もお断りしていたが、
 たっての願いで引き受けてしまった。
 理容業により各種の大会には勿論、諸々の会議にも出席が困難と思われるがそれも承知で懇願されたので受託してしまった。
 好きなソフトボールの審判を数10年楽しくやらせて頂いた少しばかりの私で出来る範囲内の努力で恩返しをしようと思っている。
 しかし審判長がこんなに大変だとは知らなかった。
 会議や研修会そして懇親会、何より試合を担当していただく審判員の要請の電話での依頼が大変な困難に陥っている。
 1種のパニック状態に陥っている事に違いない。
 中途半端は自分自身が嫌いだから出来る限りはやろうと奮い立たせてはいるが・・・。
 今日から彼岸の入りで朝から南からの強風が吹きまくり空の雲もけ散らして青空が大きく広がっていた。
 川幅1杯満ちた川面や凪いでいる海が青空を映した濃紺色が空に負けないくらい大きく広がっていて、
 数日前までの中国大陸からの歓迎されない黄砂の贈り物から開放され清々しい朝を迎える事が出来た。
 またこの澄んだ色の中に彩りを添えてくれていたのは無数のカモメ達だった。
 あちらこちらの浅瀬で水浴びするもの羽ばたきするものまたお腹が膨れているのか休息しているように身を屈めている者。
 空では強い風を楽しむかのように一瞬に花びらの如く舞い上がったり乱降下したりして朝陽を浴びるものと、
 この素晴らしい自然の舞台を背景に自由を謳歌している水鳥達の舞台演出に数日の息詰まる生活もどこかへ吹き飛んだような気がして来た。
 昨日は富山湾に初夏のおとづれを告げる蜃気楼が出現し、例年より早い自然からの雄大な贈り物に遭遇した幸運な人達も、
 この冬の雪との戦いの「ご苦労様でした」と言う返礼かもしれない。
 いつもの岸辺ではみんなの元気な様子が繰り広げられている。
 全員陸まで上がって来て出迎えてくれる。ユリカモメ達もマガモ達の後ろでエサを強請るように近づいて来る。
 羽根を痛めているセグロカモメの健太君も私の指先まで嘴を伸ばしパンを啄ばむ。
 今朝は残念ながら近づいて来なかったが対岸近くの浅瀬で数匹のシギ達と一緒にいるのが伺え安堵する。
 土手の雑草の緑色も色濃くなってきて春の息吹を心身に強く浸透して来て心地良く家路に着く。
鳥インフルエンザがカラスにも 3月6日(土)〜3月11日(木)
 啓蟄≠セった昨日この冬の最低気温を記録したり、今朝は台風並の強い風が吹き荒れ、
 厳冬期に逆戻りしたような3月に、もう雪空にうんざりと言った感がどうしても人々の顔の表情に現れる。
 この強風で沖のホタルイカを獲りに行くことが出来ず漁がなかったのだろう,その為にエサに有り付けなかったカモメ達が、
 川の浅瀬のあちこちにグループとなって風上の南の方に身体を向け耐えるように屈んでいた。
 それなのに私が車で河川敷を通りいつものエサを与える水辺に行くとマガモ達と共に健太君が陸の上まで上がって来ていた。
 土手を通って来た時から私の車が判ったのだろうか、こんな童話の世界のようなシーンが現実にあるから4年間も毎朝続いたのかもしれない。
 毎朝変わる野山や海の景色や自然の表情に感動し、さまざまな生き物達との思いがけない出来事や名も知らぬ野鳥達との触れ合いなど
 我が人生の後半に差し掛かってから知る沢山の動植物から受ける感動に大きな生甲斐となり日記を綴ることができたのかもしれない。
 3月6日(土)に上記まで記載したがその後毎日マガモ達やカモメやコハクチョウそしてヒドリカモ達などと会っていたが書く気力が湧いてこない。
 勿論PCの前に座りインターネットをしたりHPのソフトボール関係を更新したりしているのだがマガモ日記≠ェ手に付かなくなってしまった。
 やはり鳥インフルエンザ≠フニュ―ス所為としか考えられない。
 毎日のニュースでトップ項目に報道されるほど重大ニュースになってしまった。
 特に野鳥のカラスに感染し近畿圏に広がるのではと懸念されていてますます野鳥達との触れ合いが遠ざけられて行くようだ。
 この間、マガモ達は元気に毎朝私の車を察知すると陸の上までるが飛来のマガモ達は北へ帰ったのかまったく姿を見せなくなってしまった。
 飛来マガモと従来からいるマガモ達とのペアリングも想像したが空想に終わってしまった。
 せめて野鳥達にとって豊な自然環境のこの地で繁殖して欲しいと願ったのだが重ね重ね残念だった。
 対岸のコハクチョウの停泊地でも北帰行が始まり10日(水)の朝から澄みきった青空が広がった日に、
 朝陽が登ると共にこれからの長い旅の為のトレニングか飛行練習する光景を見ることが出来た。
 西の空にまだ丸み残る残月が青空に冴えている中、水の張られた田圃の中でコハクチョウが羽根を羽ばたかせたと思っている内に
 水面を走り始めその内水平に飛びだし、舞い上がり始めた。
 13羽が列を組み白い羽根や胴体を朝陽に照らされながら頭上を旋回しだした。
 間近で見ると青空に映えるその優雅な姿に感動すら覚える。元気に故郷に辿り着いてくれることを祈らずにはいられない。
 11日は朝から南からの強い風が吹いていて浅瀬や河口辺りの波打ち際に沢山のカモメ達が灰色空を写した暗い川面に漂っていた。
 浅瀬に佇む者もいるが泳いでいるとしか思われない川面にも沢山いる。
 流れに逆らうように漂っている処を見るとカモメ達の細い脚の先の水掻きで一生懸命漕いでいる事になるがそのようには見えない。
 暗い水面に漂う沢山の白いカモメ達の姿に一服の清涼剤の感がしてきた。
 ましてやあの羽根を痛めているセグロカモメの健太君がその仲間達の中から私の車を見つけたのか横泳ぎをしながら近づいて来るではないか。
 風上の南の方に頭を向けながら流れにものともせずからだを揺すりながら岸辺に近づき用水溝の堤から上がって来てくれるではないか。
 これこそ感動的な巡り会いと自負し「ありがとう!」と労いの言葉をかけずにいられない。
 パンを差し出すと左翼をダラリと下げ近づき啄む。その間マガモ達は称えるかのごとく間を空け近づかせて礼を尽くすかのような仕種だ。
 絶対に追い払おうとしなく同種かそれ以上の持て成しで迎えてくれているようで私もその様子に嬉しさが込み上げてくる。
 勿論ユリカモメの雄太君を始め数匹も可愛い目で私に強請るので投げ与える。
 エサもなくなり帰ろうと車に乗りこむとドア近くまで寄って来て名残惜しそうに語り掛けてくる。その顔にお互い会話が通じ合っているような錯覚さえ覚える。
 野鳥達とこんなに近づいて心が通じ合うようになったのにいかにも鳥インフルエンザの流行は残念だ。
 早く収束宣言が出されることを祈らずにはいられない。  
チドリ科のタゲリ≠ェ 澄んだ空に映える雪景色 3月5日(金)
 澄んだ青空が広がり地表の熱が奪われる放射冷却で気温が下がり、僅かに降っ雪の幻想的な雪化粧をより1層鮮やかに写し出していた今朝は、
 地中の虫達も顔を出し始めると言われる啓蟄≠セが今年は3月に入っても寒い日が続いている。
 雪景色に見惚れていては車の運転が危ない。道路が凍結していてスリップし易く最新の注意を払わなければいけない。
 河川敷内の大きな水溜りにも約1cm位の氷が張り青い空を写していたが、
 わざわざ壊れる時生じる心地良い衝撃音と微かな振動を車を通して楽しみながらマガモ達が待つ水辺に辿り着く。
 ここ数日マガモ達5匹と飛来マガモは2匹のオスと1匹のメスのみがやって来て、他の番達は対岸近くでカルガモ達の集団の中にいるようだ。
 ところが今朝は何とあの片翼をダラリと下げ容易に飛べないセグロカモメの健太君が下流の方から泳いで来るではないか。
 口笛を吹き続けるとまず用水溝の対岸の雪の上を歩いて上がって来た。
 暫くこちらのマガモ達がエサを食べている様子を伺ってから浅い用水を渡りこちらの陸へ何の躊躇もなく上がって来た。
 屈む私の目の前1m位まで近づいて来たのでパンを差し出す。
 可愛い目の回りの赤い円がはっきり判るくらい私に向け、赤い斑点をチョぼっと付けた嘴でパンを啄ばむ。
 マガモ達も一目置いているのか追い掃う様子もなく仲良く食べていたが5口位食べてお腹が1杯になったのか自ら降りて行き、
 下流2〜300m位の浅瀬にいるカモメ達の集団の中に泳いで行った。
 砂浜から助走付けてでは水平に飛ぶことができるが、水面ではできず遠くまで泳いで行った。がんばれ健太君!!。
 帰り富山市の東の端を流れる上市川に回るが河口の周辺のテトラポットの上にはホタルイカを腹一杯食べて休息するカモメ達が沢山いたが、
 近くにヒドリカモのペア―になりつつあるのも含めて数十羽が漂っていた。
 右岸堤防上から水辺に冠羽がはっきりと白黒の羽根が雪の上で映えていた野鳥が二十数羽戯れていた。
 時々1羽のカラスが近づいて来るので一斉に飛び上がるが羽根の上面の黒さと裏の白さが羽ばたきで交互に光り
 しばらく。見惚れていた。雪面に降りて来ても番が形成されつつあるのかお互い追いかけっこしているがその様子が又楽しい。
 家に帰り図鑑で調べて見るがチドリ目チドリ科のタゲリ≠フ写真と同じだと確信する。
心癒される野鳥達との触れ合い 鉛色の冬空から粉雪が 3月4日(木)
 昨夜、四国産の大きな赤石や青石を中心に全国の銘石・奇石をふんだんにしかも巧みに利用し造られた金太郎温泉の露天風呂を訪れる。
 昭和40年頃我が町水橋の会社経営者が開湯した時、全国から石を集め立山連峰をイメージして組み上げた大浴場や雄大な露天風呂を
 昨年さらにパノラマ大浴場として生まれ変わった。
 もともとこの温泉の泉質はに含まれる成分も多く効能が高く、湯量も多いので湯治温泉としても有名だったが、
 近年美味しく豊富な富山湾の魚を賞味でき、アルプスや黒部峡谷を堪能する中継基地の大型旅館として全国から観光客が訪れる。
 我が家から車で3〜40分かかる場所にあるが日帰り入浴者の閉館が午後11時になったので夕食後に家族と。共に訪れる。
 利用する国道も今月新設道路が開通す為大幅に短縮され都合良くなり更に利用する回数が増える事だろう。
 温泉だいすき人間の私としては・・・。
 温泉の駐車場辺りから富山湾の幻想的な漁り火を望む事が出来、火照った身体に心地良い風と共に心癒されるパノラマだ。
 ぐっすり一眠りして今朝の目覚めはすっきりだが・・・。朝から鳥インフルエンザ≠フニュ―スが飛び込んでくる。
 感染させる犯人が野鳥であるかのように報道されるが筋違いのような気がする。
 動物園や学校で飼育されている鳥小屋を野鳥との接触を避ける為に網をかぶせるとの事、自然の生き物と子供達を遠ざけてしまう大人の理不尽な行為。
 今朝もマガモ達やユリカモメ等カモメ達と触れ合い、
 常願寺川にいるカワウや上市川河口に沢山いるヒドリカモ、白岩川にいるヨシカモやカルカモ達の様子を見回りながら1時間の朝の散策を終える。
パン啄ばむ健太君  美しい雪化粧 3月3日(水)
 3月3日桃の節句、娘達3人の健やかな成長を願い幸多かれとお雛様を飾ったのは何時までだったか、
 猫を飼いはじめてからはお雛様を物置から出したことがない。
 3人の娘の幸せを祈るのことも勿論だが、巣立つ娘達より年老いて行く?我等夫婦のこれからの人生のつつが無いことを祈るべきかも。
 春弥生も暦の上のみ、今朝は気温が下がり辺り一面薄っすらと雪景色だった。
 淡く雪化粧された木々がさまざまな樹型の表情を見せてくれ自然の美しさを堪能する。
 葉色濃い広葉樹の葉の上には白い小さな綿帽子が点々と、葉のない落葉樹の幹や細い枝の先までに雪が線条にへばり付き、
 青空に無数の白く突き射す梢の美しさが自然の力強さも感じられ感動すら受ける雪景色だった。
 生憎立山の山並みのみを隠すように雲が覆い、僅かに覗いた毛勝岳の頂き付近から6時50分頃朝陽が顔を覗かせる一瞬に出会った。
 対岸の岸辺に連なる雪化粧された草木が朝陽に照らされ茜色に輝く中をマガモ達が待つ水辺に向かう。
 連日マスコミを賑わしている鳥インフルエンザ≠ェ野鳥により感染されると報道されると大丈夫と判っているが気にかかる。
 人間には感染しなく鶏肉や卵を食しても熱を通せばもちろん安全で心配ないと言われている。
 エサを与え、今後も病気に感染しないことを語りかけながらその場を後にし、河口の砂浜にいると思われるセグロカモメの健太君に会いに向かう。
 今川橋詰めの県道を横断し広い川幅の4分の3位以上せり出した砂州状の波打ち際を見渡せる所に車を停める。
 今朝の冷気で押し寄せる1波毎に湯気が上がり沖合いでは低く漂う蒸気が朝陽に輝く幻想的な海の表情を描いてくれていた。
 打ち上げられているゴミの中に健太君が居ないか目を凝らして見やるとやはりいた。ただ1匹ポツンと寂しそうに佇んでいた。
 雪に覆われた土手を滑らないように降りて行き、口笛を吹きながらこちらに関心向けさせるように近づいて行く。
 怪我でなく奇形として片翼が垂れ下がっているのか詳細はわからないが表情が他のカモメと変わらないだけに痛々しく感じる。
 近づくと私と判ったようで少し雪の上を近づいて来てくれた。5m位近づいて来たので屈みながら持って来たパンを投げてみた。
 啄んでくれた。もっと近くに投げてみたがやはりやって来た。指先まで来るかなと思い差し出すがそこまでは来なかった。
 どうも雪の上が冷たく感じたらしく片足を上げて振りだして雪のない波打ち際に退いて行ってしまった。
 傷つき余り飛べないカモメがただ1匹居る事は危険だと思い、対岸の波打ち際近くに数10匹居るカモメの集団の近くが安全と思い、
 追いやるように波打ち際の砂浜を歩いて行った。100m近くを我が家のメス猫位あると思われる体型を細い足で歩く姿は、
 自由に空を飛べるカモメとは思えず同情せずにいられない。1日でも長く生き続けて欲しいものだ。
鳥インフレエンザ 笠を被った朝陽が際立つ稜線から 3月2日(火)
 濃淡鮮やかな山が澄んだ青空に浮び上がってくる頃、毛勝三山の中央の釜谷山の稜線から朝陽が顔を出した時、
 薄っすらと白いベールに被われた山の上に大きな虹のような丸い円が浮かび上がって来た。 
 笠を被った朝陽のご来光を眺める事ができた。
 円周の左端が僧ヶ岳稜線の左鋲ヶ岳辺り、右が大日岳辺り地図で直径を計って見ると約20km近い内側赤色外側黄色の大きな笠であった。
 朝陽を浴びた田圃の緑濃くなった雑草も今朝の寒さで薄っすらと霜を被っていた。
 河川敷の大きな水溜りにも氷が張っていて車で行くと音を立てて砕ける寒い朝だった。
 それにしてももっと寒くなるニュースが連日マスコミを賑わしている。
 京都の鳥インフルエンザ≠フ事件だ。
 夜のローカルニュ―スで富山市ファミリィ―パークの野鳥との触れ合い行事を自粛するとの報道を見てビックリする。
 鳥インフルエンザは人間には感染しないと言われているが、動物園や学校の鳥類に野鳥との接触を防止するネットを張り、
 感染を防止する対策を取るとの報道に色めき立つ我が心臓であった。
 と言うより妻や娘達が常願寺川で毎日接触しているマガモ達との一件を止めるように私に釘を射しだした。
 あ〜どうしよう。
 結婚して2年以上経つ長女に体調の変化を告げられ数日前からマガモ達と毎日会ってはいるが日記に書く事が出来ないこの心の痛み。
 一晩考えて明日の朝の行動を決めようか・・・。
春弥生の冬景色 雨で3月の幕開け 3月1日(月)
 今日から弥生3月、明るい春の到来を期待したのだが、低く立ちこめた灰色雲から冷たい雨が落ちていた。
 山奥の五箇山には激しく雪が降っていた。
 里は雨だったが、庄川の渓谷に沿って走る国道156号線を平村に近づきトンネルを抜けると雪がちらついてきた。
 先週も五箇山のくろば温泉≠フ露天風呂から雪降る山の景色を堪能したが、
 丁度1週間後の今日も雪の歓迎を受け1人悦にいる。
 紅葉真っ盛りの午後2時頃からの露天風呂から眺める景色を毎年楽しみに訪れるが、
 雪景色もまた最高の素晴らしい眺めの露天風呂だ。
 平村ふれあい温泉ゆ〜楽≠フ庄川のエメラルドグリーンのダム湖水を見下ろす桧の湯につかりながらの眺めだ。
 雪も激しく降ってきたが気温が暖かいのか地面に積もる様子はなく山の木々にはへばり付くように覆ってきて
 さまざまな樹形を強調すかのように演出して見せてくれた。
 3月に入った今日も冬景色の自然に触れ合いながら心とからだを癒した一時を過ごす。 
春告げ鳥  どんよりした雲に覆われ 2月29日(日)
 朝の白岩川河口左岸にある小さな漁港付近には沢山のカモメ類がやって来ている。
 川面に船溜まりの水面に近くの堤防にそしてセリが行なわれる建物の屋根にそして強い風を楽しむように飛び交うカモメ達。
 今朝は本格的な漁獲期を迎えたホタルイカが沢山獲れたようで漁船から陸揚げされている場所や選別されている所で盛んに乱降下したり
 漁師さんが捨てる魚の残を取り合っている凄まじい光景が演じられていた。
 ホタルイカの定置網の中にイワシやアジ等小魚も沢山獲れ、漁師さんが主目的のホタルイカを丁寧に選別しているのだが、
 カモメ達も良く知っていてホタルイカを入れられた魚籠の中からも奪って行くツワモノもいるがユリカモメ達だ。
 頭脳が良く小型で動作が敏捷しかも動物性でも穀類でも何でも食するカモメでこの辺りでは数的にも多くいる。
 お腹が1杯になると水面に降りお腹を冷やしたり羽ばたきしてお腹に水をかけたりする様子が見られる。
 そして陸や堤防の上で風上に体を向け休息する。
 長かった冬も終わり、富山湾にも春が着たことを告げるカモメ達である。
 素晴らしい朝焼け  澄んだ空にアルプスの大パノラマ浮ぶ 2月28日(土)
 早起きは三文の得≠ニ良く言われるがまさに今朝の立山連邦の大パノラマは素晴らしく、
 見ることができた人々に大きな感動を与えたことだろう。
 朝陽が上がるまで刻一刻移り変る情景を映像としてシャッターを切り残す事は容易だが見た事感じた事を文書で記す事は大変困難だ。
 特に文書を書く事の不得手の僕としては如何ともし難いがあえて文字を羅列するのみで現すと・・・。
 今朝は珍しく早く目が醒め、窓のカーテンを僅かに開け水滴で曇っているガラスを指で拭いて外の景色を覗く。
 まだほの暗く見上げる空には所々に白い雲があるが青空が大きく広がっているような良い天気が感じられた。
 土曜日によりお店の営業も忙しく御客様の出足も早いと思い、エサの用意も早々に車で家を出る。
 6時ちょっと過ぎだがヘッドライトを点灯し常願寺川取りつけ道路に向かうが、
 白岩川に架かる東西橋からほんの一瞬目に入った立山連峰の様子に素晴らしい景色を予想できアクセルを強く踏み込む。
 人家の屋根以上の高さがある土手の道路に出て車を停め山の方を眺める。
 今だ薄青い日の出前の空に黒く長い立山連峰のシルエットが鮮やかに描き出されていてその情景に感動ししばし見惚れる。
 やがて朝陽が登るにつれ空の色が淡い青から紫がかった色そして赤味を帯びてきだした。
 バックスクリーンの空の色が変化すると共に単に黒いシルエットだった山の容姿も徐々に現してきた。
 高い山々の濃紺の岩肌と白い雪の面のコントラストが鮮やかさを増し様々な立体的な表情を描き出してくれた。
 改めて北の方から長栂山・朝日岳・僧ヶ岳・駒ヶ岳僅かに覗く白馬三山、サンナビキ山・毛勝岳・釜谷山・猫又山,赤谷山
 そして一際映える険峻な剱岳、
 横に連なる別山後ろに僅かに見える三山の富士の折立と大汝山、
 前の大日岳奥の奥大日岳、浄土山と竜王岳傍の尖がった鬼岳ぎざぎざの岩肌の獅子岳・鷲岳・鳶山
 越中沢岳ピラミッド状際立つスゴノカシラそして薬師岳と名前を呼びかけるように見渡した。
 まず始めに朝陽が当るのは婦負の山々だ。
 突然のように御鷹山や牛岳の東向きの雪の斜面が茜色に染まり始める。そして里に高くそびえる工場の煙突が明るく光り出す。
 そして三つの山が連なる毛勝三山の中間に有る釜谷山頂上付近がダイヤモンドが輝くように朝日が顔を出す。
 富山の里の朝焼けだ。残念だがその頃から鮮やかにその雄姿を描き出していた立山の全容が白いベールに包まれ出す。
 今朝は特に太陽の回りの一端か虹のような柱が朝日岳近くに立っていた。めったに見ることが出来ない珍しい現象だった。
 それにして我が人生60年にしてこの頃ほど住んでいる富山県が素晴らしい景色のなかで生きているということを再認識したようだ。
 こんなにしみじみと自然を眺めに感動した事が有っただろうか。 
トンビに横取りされる  淡い雪化粧 2月27日(金)
 早朝から降り出したのか里は薄っすらと雪化粧され久し振りに木々がさまざまな表情を描き出していた。
 岸辺の柳の木も赤いチョッキを着たような白い芽が日毎に膨らんでいたのにこの雪に身を屈め耐えているかも。
 今朝の常願寺川の水面の色が上流と下流でくっきりと2色に別れた境界線が用水講より上流約100m付近に出来る不思議な様相があった。
 上流の方は空の色を写した灰色だが下流の方は濃い緑色で水の流れがなく溜まっているように見えた。
 北風と満ち潮で河口で海より寄せる波が高く,川からの流れが逆流により遮られて僅かな時間見られる自然現象に思う。
 淡い雪で被われた河川敷を車で降りて行くがマガモ達はこの雪にも元気に陸の上に水掻きの三角状の足跡をくっきりと残し上がって来た。
 飛来カモも3組のペア―と1匹のオスが近くにやって来た。
 まずマガモ達に粒状のエサを与え時間を稼いでいる内に川面の飛来カモにパン片を投げ与えた。
 しかしその時大きな鳥影が襲うようにパンを咥え飛び上がった。私も予想しなかったのでびっくりしたがカモ達はもっとびっくりしたのだろう、
 八方に慌てて逃げ去った。なんとトンビが狙って来たのだ。
 上流の木の上に飛び去ったトンビの姿があった。しばらく見かけていなかったのでうかつにも警戒心を抱いていなく
 トンビに朝のエサに有り付ける学習を教えてしまう結果になってしまったかも・・・。
 飛来カモ達にも恐怖心を植え付けたようにも思われる。ん〜残念・・・。
 
強い風雨に成すすべもなく 雨雲低く立ちこめて 2月26日(木)
 露天風呂の自然石を背に肌に優しい泉質の湯に身を浸しながら夜空を眺める。
 大小様々な自然石で囲まれた湯の縁の上に暗い夜空を突き刺すような三角錐状の雪吊りの縄の先に上弦の月が鮮やかに輝き、
 目が慣れてくると共に星の数も多くなり、カシオペア座や北斗七星も北極星を中心に左右に分かれるかのようにくっきりと現れ、
 冬の星座オリオンの三つ並んだ星も湯気で見え隠れしながら辛うじて見ることができた。
 吉峰のゆ〜らんど≠ナの昨夜の
 満天の星冴える月から今朝は良い天気を予想していたのに・・・。一夜開けると。
 目を覚ました頃には窓を叩くような強い風が吹いており、カーテンを開け外を覗くと大粒の雨が道路を走るように斜めに吹きつけていた。
 遮るものない土手の道路に出ると南西方向からの横殴りの風雨が乗っている車をも揺らしだした。
 この時刻にはほとんどいない川面の所々の浅瀬にカモメ達のグループが風上に身体を向け屈め強い風に耐えている様子が。
 下流の河口方向から三々五々カモメ達が強い風に立ち向かうが如く乱降下しながら安全な浅瀬にやって来ていた。
 マガモ達がいる用水講との合流付近では飛来マガモのオス4匹メス3匹もそしてアオサギ1羽も葦の葉陰でそれぞれ強い風雨から
 身を護るようにしている様子だった。
 車外に出ることが出来ず、小さく窓を開けエサを蒔くが近くまで寄って来ていたマガモ達とユリカモメの雄太君には与えられたが、
 川の水面にいる飛来カモ達に与えようと目掛けて投げるがすべて風で戻されマガモ達や雄太君の口の中に入ってしまった。
 この風雨ではいかんともし難い状況で健太君にも会わずに家に帰ることにする。
 もう大丈夫か健太君 朝の浮島現象¢Nやかに 2月25日(水)
 放射冷却による霜が降り氷が張った昨日の寒い朝と異なり、今朝は上空灰色雲に被われ、
 剱岳より左側にある標高2500m以下の毛勝三山頂上辺りから県東部の生地鼻灯台付近の上空のみ朝陽による茜雲に被われ
 雪面の白さと岩肌と針葉樹林の濃紺鮮やかなコントラストを描き出し、波静かな海上に樹林の景色が濃紺がはっきりと浮んでいる浮島現象≠見ることができた。
 思いがけない多い雪を庭の樹木が折れたり傷ついたりするのを護ってくれた雪吊りの竹や縄にも緊張感が抜け色が変わり張りも無くなって来ているが
 もう1冬の役目を終わり「ご苦労さん!」と声を掛けてやりたいような今朝の陽気だった。
 マガモ達や飛来マガモ達はいつもの様にやって来たが、彼等の心の中にも春が訪れようとしているのか、
 飛来のメスを追いかけたり、飛来のオスを威嚇したりと今までより動きが激しいように思われる仕種が随所に出始めた。
 陸のキジのようにこの辺りの水辺で雛の誕生を念じつつエサやりを続けたい。
 昨日1km近い上流の中州に水平に飛んで行った健太君が気になり、波穏やかな数10羽のカモメいる河口の砂浜に向かう。
 セグロカモメやウミネコそしてカモメ達と集団で風上の上流方向を見やりながら砂浜に止まっていたが、
 やはりいた集団の外れの方に左翼をだらっと下げた健太君の姿が。
 マガモ達がいるエサ場では指先まで近づいて来てパンを啄んでくれたがこの場所では勝手が違うのか近づいても逃げるように遠ざかる。
 何とかしてパンを与えようとするが、他のカモメ達が一斉に飛び上がるので同じく警戒して足早に逃げる。
 昨日は川の方へ追い詰めるようした為砂浜を水平歩行してから遠くへ飛び去ったが、
 今朝は雪解けで水嵩増して流れ強い川を対岸に向かい泳ぎ出した。さすがに強い流れに流されるようにずんずん下流方向へ泳いで行き、
 漸く対岸の砂州にたどり着いた。
 泳いでいる姿も力強さも見られ、水平にだが遠くまで飛ぶことができるようで元気を取り戻しつつある様子で安心する。
 仲間のカモメ達に排除されることなく集団の近くにいるのでカラスやトンビから襲撃を受けることもないだろう。
 後は上空へ瞬時に飛べるような羽根の力を付けて欲しいものだ。
がんばれ健太君  暁に立山連峰の稜線くっきりと 2月24日(火)
 昨日はささやかな希望が思いがけず満たされ気分良く寝床についたお陰で今朝はいつもより早くすっきりと目覚めることができた。
 私自身もそうだったが開けたカーテンから覗いた景色もまた澄んだ青空が広がっていて稜線鮮やかに描かれていることを念じつつ家を出る。
 『立山をあおぐ特等席』の1つに指定されている白岩川河畔に出て後ろを振り仰ぐと日の出前の雲1つ架かっていないアルプスの稜線が
 茜色に染まった空に際立って描き出された素晴らしい景色を見ることができ、自身の望みを鮮やかに応えてくれた。
 日の出前の刻一刻変化する朝暁の空の色と雲1つない立山連峰の雄姿を眺めるのは何日振りだろうか。
 放射冷却により霜が降り河川敷内の大きな水溜りには厚い氷が張っており乗った車で意識的に割りながらその官職を楽しみながら水辺に行く。
 数日前の前の暖かい陽気で雪解けが始まったのか川の水嵩も増していて澄んだ空を写し川幅1杯青く広がっていた。
 いつものごとく車を停め澄んだ空気をつんざくようにクラクションをならした。
 マガモ達は待っていてくれたかのように慌しく陸に上がる斜面をツメナシ君を先頭に1列になって上がって来た。
 しばらくして下流の葦の陰から2匹の飛来カモが水面ぎりぎりに飛んでやって来た。
 着水する時勢い良くやって来た為か羽根を大きく広げ両足を前のほうに突き出しブレーキをかけるが如く水面を数メートル滑り止まった。
 マガモ達のように陸には上がらないが水辺に佇む人を見て(クラクションや口笛を聞いて)エサを与えられることを学習したようだ。
 今朝は昨夜来の波浪警報の発令によりホタルイカ漁の漁船も出なかったのかエサに有り付けず河口辺りや上流にはカモメ達の姿があり
 雄太君を始め数匹のユリカモメも水辺にやって来た。
 マガモ達やユリカモメ達を身近に引きつけるようにエサを蒔きその間に水面の飛来カモメ達にパンを与えた。
 やや大きくパンの耳をつけたまま投げると主にメスが咥えそのまま下流方向へ泳いで持ち去るように逃げるが、
 他の飛来カモ達が奪おうと後を追いかける。
 逃げる追いかけるそうこうしている内に咥えられたパンが巧く千切れ追いかけた全員に行き渡る様になる仕組みだ。
 食べ終わると又飛んでくる者泳いでくるものと近くに戻って来てねだる様にこちらを見上げる。
 帰りに河口にいるカモメ達の中に傷ついたセグロカモメの健太君がいないか河畔に車を停め砂浜を歩いて行く。
 やはりいた。セグロカモメやカモメそしてウミネコ等5〜60匹いる集団の傍に矢張り左翼の端をダラリと下げいた。
 口笛を吹きつつ近づくが他のカモメ達は飛び上がったが健太君は波打ち際沿いをこちらを見やりながら歩き出した。
 留まり身を屈めると健太君も止まりこちらの方に身体を向け感心を示すが近づいては来なかった。
 マガモ達がいる水辺では私の指先からパンを啄ばんでくれたがこの場所では勝手が違うのかそれ以上近づいて来なかった。
 こちらの方から何とか近づこうとしたがそのうち砂浜を羽ばたかせながら走り出し水平に飛び上がり出した。
 青い水面を羽根の先を付かせる様に上下することなく飛んで行った。
 目を追いかけると約1km上流の中州にいるカモメ達のグループの中に飛んで行ってしまった。
 高くは飛び上がることは出来ないが水面すれすれながら1km近く遠くへ飛ぶことができることを教えてくれた。
 徐々にでは有るが遠くへ飛べる力が翼に出来てきたのだろうか。
 空高く素早く飛び上がれるようになるのも間もなくかも・・・。がんばれ健太君。
恩返し?  雨に煙る遠くの景色 2月23日(月)
 北陸自動車道小矢部JCを左折東海北陸自動車道に入り南砺の散居村を横断するが田圃には余波雪が現れた。
 数日前からの4月を思わせる陽気に思いがけず多かった雪も無くなっていると思ったのにやはり県西部地方は多く降ったのだろう。
 福光ICを過ぎ城端町の立野原丘陵付近から小雨が降り出し、
 5.9Kmの長い袴腰トンネルをくぐり抜け五箇山の山間は粉雪が舞っており、冬真っ只中の雪景色だった。
 五箇山ICを降り、世界遺産の菅沼集落を左下に見ながら湖水傍にあるくろば温泉≠ノ向かう。
 雪景色を見ながら露天風呂に入るために、いやそれよりも今頃しかない岩魚の刺身と五箇山豆腐の冷奴で『にごり酒』を嗜む為に毎年やって来る。
 氷を抱えたとっくりに入った白い酒を温泉に浸かり火照った身体にチョビチョビと流し込む・・・これが私自身にとって最高の贅沢な振る舞いである。
 雪景色を見てボタン雪舞う中を露天風呂に身を沈める希望も数日前の陽気で不可能と思っていたのに、
 予想だにしなかった冬の再来に娘を嫁がせ傷心の?私を大自然が華麗な演出をして慰めてくれているようなプレゼントに思えてきた。
 毎朝エサを与え語りかけているマガモ達やカモメ達その他の動植物の私への心づくしの恩返しかもしれない。 
 健太君はどこへ 澄んだ青空に剱岳の雪煙なびく 2月22日(日)
 今朝も澄みきった青空が広がっていた。
 朝から南からの強い風が吹き、陽気は暖かいが空気中の蒸気を吹き飛ばして立山連峰には1・2個の白い雲のベレー帽を冠った山もあったが、
 くっきりと描かれた山の姿が連なっていた。
 鋭い剱岳の岩陰を目を凝らして眺めて見ると雪煙か白く渦巻くように流れる雲か青空に映えていた。
 上空の風の凄さは里に吹く風の幾倍も強いように感じられた。
 すでに朝陽を受けた水辺では男性がマガモ達にパンを投げ与えていた。
 飛来マガモも2組のペア―はいるが、もう1組はオスはいるがメスの姿がない。昨日もメスがここへ姿を見せなかった。
 どうしたのだろう。潮が引き浅瀬が川幅1杯に広がっていて水鳥達の姿もなく閑散とした風景が広がっていた。
 昨日水面すれすれだったが始めて飛ぶ姿を見せてくれた傷ついたセグロカモメ健太君の姿も見当たらないのでより1層寂しく見える常願寺川河口周辺の今朝の様子だ。
飛んだ!。傷ついた健太君が 薄いベールに被われたアルプスの稜線 2月21日(土)
 昨夜の友と交わしたお酒が今朝の寝覚めを遅らせてしまった。
 窓のカーテンを開ける頃にはすでに朝陽が顔を出し,広い青空を被っていた霞みが紫色を帯び一面に広がっていた。
 家を出て白岩川に架かる東西橋から東の立山連峰を望むと3日続きの薄いベールに被われ透かした朝陽で柔らかい陽射しを投げかる。
 昨日の冷えた朝と異なり今朝は暖かく4月のような陽気に包まれ田圃には雪がなく、草の緑が朝陽で鮮やかに映えていた。
 土手の道路を行くとすでに水辺で男性がマガモ達にえさを与えている姿があった。
 陸に上がっている5匹のマガモ達と川面には飛来マガモ2組のペアがやって来ている様子が見えたので素通りして、
 傷ついたセグロカモメの健太君が昨日いた河口西側の波打ち際に行くことにした。
 河口近くに架かる今川橋の欄干から波打ち際の砂浜を見やとやはりただ1匹流れ付いたゴミを漁るようにしていた。
 橋を渡り左岸堤防から口笛を吹きながら土手を下り健太君いる砂浜を向かった。
 健太君キョトンした様子でこちらを見ていたが更に近づくとちょっと警戒するように首を伸ばし遠ざかり始める。
 海の方へ追い立てるように歩き、こちらを向き足を止めたので持ってきたパンを投げてみた。
 巧い具合に健太君の近くにパンが落ちたので振り向き数歩歩いてやって来て咥えてくれた。以前に食べたパンの味を思いでしてくれただろうか。
 私の様子を伺っている。強請っているようにも見える。再度投げ与えるがやはり咥え食べてくれた。
 もっと近づき屈み手渡ししようと口笛を吹きながら数歩近づき始めたが波打ち際に沿って逃げるように早足で遠ざかりだした。
 なんとその内に砂浜を羽根をバタツカセ、足を前後に早足で走り出したと思ったら空中に1m位飛び上がった。
 飛んだのだ。あの傷ついているセグロカモメの健太君が飛んだのだ。左側の羽根がまだダラリと下がっていたのに飛んだのだ。
 仲間のカモメ達がエサが豊富にあるだろう漁港辺りに早朝に出かけるのにただ1匹波打ち際で危険をおかし留まっていたのに。
 傷ついた後の始めての飛行経験のように感じられ、一念発起で飛んだのでは。
 左羽根をダラリと下げ歩く事は出来るが飛べないと思っていたのに高くなく1m位の低さだが、
 上流300m辺りの浅瀬に水平に飛んで見せてくれたのには驚きと共に嬉しさが込み上げてきて目が潤んだ。
 水面を上半身を上下させながら一生懸命泳いで来た様子を思い浮かべ元気になった姿を見せてくれた事に心からお礼を言いたいくらいだ。
健太君ただ1匹砂浜に 稜線霞みの中にぼんやりと 2月20日(金)
 立春と啓蟄の丁度中間の雨水だった昨日は、富山で最高気温が15度近くまで上がり、
 今年最高の気温を記録し、4月上旬並のぽかぽか陽気で春近しと感じていたが、
 今朝も上空雲1つない青空が広がっていたが立山連峰の稜線は霞みに被われ鉛筆でなぞられたように薄く描かれていた。
 朝陽も7時前後に毛勝岳・釜谷山猫又山と三つ連なる峰の右端の猫又山の肩の方から真ん丸い形そのままに顔を出し始めた。
 田圃の雪もほとんどなくあぜ道の脇に僅かに残るのみで、放射冷却の今朝は雪に代わって霜が大地を白く彩っていた。
 満水時は川幅1杯流れる常願寺川も新月の昨日今日は浅瀬が川幅をつなぐように広がり水鳥の姿が全くなく
 静寂な朝焼けが広がって来た。
 私自身も春を意識して今年初めて自転車を引き出し出かけることにした。
 勿論防寒具を被って重装備での出発だが、澄んだ冷気に人より立っていて風を受けやすい我が耳が千切れるかと思うくらい痛かった。
 一生懸命ペタルを漕ぐ内に身体も温まって来て漸く耳の痛さも慣れ鼻歌まで口ぶさんでいた事に気が付く。
 上記の情景も身体も温もり野山の風景を眺める余裕ができて感じてきたのだろう。
 土手の水門の横に自転車を止め階段を降り始める私の姿を見付けたのかマガモ達5匹が用水講のセメントの斜面から1列に並んで上がって来た。
 今日も元気に私を出迎えてくれたが昨日居なかった飛来マガモの2匹のメスが姿を現した。
 水辺にはカルガモをはじめ水鳥達の姿が見えなかった昨日、北へ帰りつつあるのではと思っていたのにちょっぴり嬉しかった。
 帰りに河口の波打ち際に健太君がただ1匹いるのが見え、今川橋上から口笛を吹いてみる。
 私の口笛に聞き覚えがあるのだろう首を伸ばし、橋上のこちらのほうを両目で片目の左や右で意識して伺う様に聞き耳を立てていた。
 その頃はすでにエサのパンがなく可愛そうだったがそのまま別れて来た。水鳥1匹いない砂浜にただ1匹いる姿には悲壮感漂うがいかんともし難い。
 元気でいてくれよ念じつつ家路に着く。漁港辺りのカモメの喧騒さが歯がゆい。
 北帰行間近に 澄んだ青空に霞みが 2月19日(木)
 娘が嫁いだ日以後1・2日ただ1匹ポツンとソファーの上で寂しそうに寝ていた可愛がっていた猫のイクラちゃんが、
 今朝目が醒めると私の足元の布団の中で丸くなって寝ていた。
 私が寝床には入った後、メスのミィ―コは布団の中の腕の辺りに入りこみ、、オスのチョビ君は私の胸やお腹辺りの布団の上で寝ているのが常だ。
 3匹の猫と1つの布団を共にすると言う何とも幸せな?輩だ。
 これにはちょっとした訳がある。
 夕食後ほとんど毎日2〜30分かけて近くの温泉に入りに行くが帰った後必ず手や足のまだ残る温泉臭を嗅きざらざらな舌で舐めてくれるのがミィ―コちゃん。
 そして寝る前にビールやお湯割りを飲むが、
 酒のつまみの袋を破る音を聞くか聞かない内に急いでやって来るのがチョビ君とイクラ君だ。
 甘いものでも辛いものでも食べるものに目がない貪欲なチョビ君に対してイクラ君は、甘いものには目もくれない。
 ミィーコは反対に酒のつまみには感心を示さないが甘そうなものだと臭いを嗅ぐか嗅かない内にがぶっと食べるほど目がない三者三様の猫達だ。
 また我が家に縁付いたきっかけがそれぞれ数奇な縁で今の幸せそうな寝顔も生死を分ける出会いがあり、
 特に私の腹1つの決断だったと言っても言い過ぎではない。
 私にいつも感謝して浦島太郎のようにお返ししなさいよ〜と酒に酔ったら語り続けている。呑むと単純な我輩の口癖の1つか。
 可愛い猫達に心癒されているのが私達家族の方だったりして。
 娘達が1人減り,2人減りして寂しい私の心中を察して肌寄せて来る猫達だ。
 それにしてもいつもの河原に飛来カモ達が姿を現さなくなってしまった。1匹のオスを残して。
 もう飛び立ったのだろうか。県内で越冬中の白鳥達も北帰行の準備の飛行を繰り返し行ない始めたとか。
 飛べない傷ついたセグロカモメの健太君も河口の砂浜でただ1匹えさを啄んでいた。
 他のカモメ達は漁港のホタルイカ漁のお零れを強請るかのように群れをなし飛び交っていた。
 春が1歩1歩近づくにつれホタルイカの漁獲漁も多くなりカモメ達にとっても絶好のエサに有り付ける様になって来た。
 薄氷張った今朝だがもう春がそこまで来ているのだろう。
 寂しい水辺に 峰被う雲が刻一刻茜色に 2月18日(水)
 東の山並みには灰色雲の塊が幾重に重なっていたが刻一刻朝陽が登るにつれ綿雲の周囲から茜色に変わってきて、
 小さな青空が幾つも顔を出すようになって来た。
 西の空はすでに蒸気で薄いベールに包まれたような柔らかい青空が広がっていた。
 今日はこの後、青空が広がり爽やかな天候が期待された。
 日中家の前から僅かに覗く山の方を眺めると雲1つ架かっていない駒ヶ岳が鮮やかに目に飛び込む。
 今朝のいつもの岸辺は寂しい情景だった。
 引き潮で浅瀬が川幅1杯に広がり、カモメやカワウの姿がまったく見られず、
 マガモ達5匹と1匹の飛来マガモのオスと後ほどやって来たユリカモメ4匹のみだった。
 他の飛来マガモ達は車のクラクションを鳴らしてもやって来ず、この周辺にはいないようだった。
 帰りに漁港の船溜まりの横を通ってくるがやはり沢山のカモメ達が帰港していた漁船と市場の周辺で忙しそうに動いているのが見えた。
 トンビが怖い健太君  モノトーンの雪景色 2月17日(火)
 水墨画を見るような今朝の立山連峰の中腹付近、山際が雲の中だが鮮やかなモノトーンの雪景色を描き出していた。
 岸辺に車を止めるとマガモ達は上がって来たが川の中程付近の浅瀬にただ1匹居るなと思っていたセグロカモメの健太君が、
 車を見つけてこちらへ泳いで来る姿があった。
 昨日は、河口で見つけ近づいて行ったが着て行った赤いカーデガンが悪かったのか逃げ去ってしまったが、
 今朝は毎朝の青いコーとにより又マガモたちが足元まで近づいて行く光景を見極めて近づいて来るのだろう。
 いつもの様に用水講の向こう岸のセメントの斜面から上がって来た。
 間もなく用水講を渡ってこちらへ上がってくるだろうと思っていたが、
 たまに見かける叔父さんがやはりパンを持って来ていて対岸に居る健太君目掛けて投げ出した。
 こちらにやって来て指先で与えられると思ったけど様子を見ていた。
 3〜4片の投げられたパンを食べていたが頭上にトンビが飛び交い出したらやはり慌てて川へ戻って行ってしまった。
 安全と見られるこの場所もトンビやカラスはてはキツネやタヌキまで居る水鳥達にとっては外敵の小動物もいる
 エサやりも十分に注意をしないと外敵を呼び寄せる事にもなってしまう。彼等にとって危険と隣り合わせの餌付けである事を改めて認識した。
 いつも私が帰る頃カラスが数匹エサがこぼれていないか水辺にどこからともなくやって来る。
 パン屑等を絶対にこぼさないよう充分に注意が必要だが、皆さんもゴミ出しには細心な注意を払わなければ利口なカラスの餌食になってしまう。 
マガモと飛来マガモの合体  低く雲が垂れ小雨が  2月16日(月)
 娘が嫁ぎ寂しい夜も開け、気を取り直しマガモ達待つ河原に向かう。
 あれほど行く手を遮った河川敷の雪も全く解けてしまい車に乗ってみんなの待つ岸辺まで行けるようになった。
 今朝はユリカモメの雄太君の出迎えがなかった。数日前から沖のホタルイカの定置網の漁が始まりエサとなる小魚が獲れ出したので
 多くのカモメ達と魚場から魚市場辺りを拠り所としているのだろう。
 今朝、ついに飛来マガモのメスとマガモ達の内ツメナシ君とのドッキング(合体)を見ることができた。
 エサを食べて居る時、1匹のメスが首を前に突き出し振るわせたのを見てもしやと思っていた矢先、
 近くに居た羽根の色がややくすんでいてグループの中ではボス的存在のツメナシ君がメスの後ろから合体し出した。
 飛来カモのオスより一回り大きなツメナシ君が上に乗ると小さなメスが胴体部分が沈んでしまい顔も嘴で上から押さえ付けられ
 ほとんど水中に浸けられてしまっていた。
 必死に逃れる様に下流方向へ合体したまま2〜30m行ってしまい漸く離れた。
 ツメナシ君水上歩行するように帰って来て水浴びを数回やり、伸び上がり羽根を羽ばたき出した。
 誇らしげなその様子に私の感慨もひとしおだった。私の微かな思いが現実に目の辺りにして望みが叶えられるのではと確信した。
 飛来カモの番(つがい)と感じていたが時期的にはまだ確定はしていないと思われるのでマガモと飛来カモとの間に生まれるヒナとなるだろうか。
 カルガモの営巣地でもあるこの河川敷辺りでマガモ達もヒナを孵してくれる事を祈らずにはいられない。
 夕方再び河口辺りの砂浜に行くが、沢山のカモメ達の中に傷ついたセグロカモメの健太君の姿があった。
 大きな波が砂浜を走る中をグループに近づいて行くが20m位で全員飛び上がってしまうが、健太君も足早に逃げ出す。
 いつもの口笛を吹きながら近づこうとするがどうしても逃げ出す。どうしてだろうと思うが・・・。
 来ているカーデガンの色が気にかかっているのかもしれない。真っ赤な色では動物達は逃げ去るのは当然だと察しられた。
 気が付いた時はもう遅かったようだ。赤いカーデガンを脱いでも警戒している様子で近づけそうになかった。
 持っていたパンを投げ与え様と思うが近くにトンビが数匹いるので私にとってもまた健太君にとっても危険この上ない。
 そっと見守っていると再び飛び降りたグループのカモメ達の近くに歩いて行ってしまった。
 飛ぶ事は出来ないけどみんなの中に排斥されることなく仲間の中に入れる事で危険から少しでも身を守れる事は彼にとって最良だと思う。
 「裕子ちゃん 結婚おめでとう 幸せになれヨ〜」 平成16年2月15日(日)
 娘の裕子≠ェ、今日隣の県へ嫁いで行く。
 3人姉妹の次女だが家業の理容業を手伝っていてくれたので非常に残念に思った時期があったが。
 長女はサラリーマンと結婚し、すでに家を出ているので、長く一緒に仕事をやって行けると内心淡い希望を抱いていたが・・・。
 本人自身が人生最良の人を見つけ希望を抱いて嫁いで行くので心から温かく見送りたい。
 家族みんながヒロの幸せを祈っている。
 結婚式場へ行く前に常願寺川のみんなに会いに行く。
 マガモ達のツメナシ君・ミドリッポ君・シロツメ君・ハゲT号君・ハゲU号君の5匹のオス達は、勿論
 飛来マガモの3組の番(つがい)達
 ユリカモメの雄太君そしてセグロカモメの健太君
 みんながヒロの結婚を祝福するためにやって来てくれた。
オスよシャキットしろ 薄く霞んだ立山の稜線 2月14日(土)
 久し振りに日の出前の立山の稜線を眺めるが残念ながら薄く霞みに覆われていてその雄姿を見ることが出来なかったが、
 朝陽が刻一刻登るにつれ、被っていた霞みが白色から徐々に赤味を増し辺りが茜色のベールに包まれたような景色になってきた。
 開けた河原に出るとも強い風が車に乗っていても感じるくらいで中州で羽根を休めるカモメ達全員が川上に顔を向け身を屈めているのが見えた。
 カモメやウミネコ達のグループでユリカモメは居ないようで私の車に無関心を装い、動こうともする様子がなかった。
 ちょっぴり残念な気もしたが土手に車を停める頃には例の雄太君の出迎えと、
 下流の方にいたのか飛来カモの番2組が水上を走る様にしてやって来る姿が目に入った。
 ツメナシ君を先頭に1列になって雪が少なくなった陸の上へ上がって来たが昨日来た健太君の姿はなかった。
 河口近くのセグロカモメの集団の中にいるようだが呼び寄せる口笛もやや遠いのか下流までは届かないらしい。
 今朝もユリカモメは雄太君のみで飛来カモ達には好都合だがどうしてもメス達に先に奪われてしまい、
 動作の鈍いオス達はお零れしかありつけない始末だ。
 オスにもお零れし易いように大き目のパン片を投げるがメスが咥えて持ち去ろうと飛んで逃げようとする。
 この世界も食い物には番関係も成立しないのだろうか。オス達よもっとシャキットしなさいシャキット。
飛べないセグロカモメが指先に  狭霧に浮ぶ対岸の木々 2月13日(金)
 今朝も夜明け前の立山の景色を見ることができず、カーテンから覗くと少なくなってきた向かいの家の屋根雪がすでに茜色に輝いていた。
 もっとも上空雲1つない青空が広がって放射冷却で寒い朝だったが、まったく風がなく河川や海の辺りには濃い霧が・・・。
 川面が霧に覆われ真っ白だが対岸の木々の梢が青空にくっきりと浮ぶ幽玄な世界を垣間見ることができた。
 しばらく見晴し良い天井川で土手の上から辺りの霧の情景を見回していたが徐々に晴れてきて積雪少なくなった雪景色が広がり始めた。
 霧で遠くにいれば見えないと思いクラクションを鳴らしながら土手上に車を停めるが早速ユリカモメの雄太君(今日名付ける)が出迎えてくれた。
 まだ雪残る土手下への階段が今朝の放射冷却で凍結していて注意しながら下りて行ったが不覚にもスッテンと転び腕を打撲してしまった。
 たいしたことはなかったが雪国の住民ながらやはり言いたくないが歳の所為かもしれない。こんなこと家族には見られたく又言いたくもないね〜。
 陸の上に上がっていた5匹のマガモ達も私の様子を見ていて笑っているようにも見えたから。緑濃い細い首を益々細く伸ばしながら。
 陸の上のマガモ達にエサを与えながら水面の飛来マガモにパン片を投げ与えるが雄太君1匹のみで容易に食べれたので満足そう。
 4組目の飛来カモを呼び寄せる為口笛を吹き続けていると下流の足の陰から久し振りに傷ついたセグロカモメの健太君(今日名付ける)が姿を現した。
 羽根を痛め飛べない為一生懸命水をカク為か頭を前後に激しく振り波紋高くなびかせながらやって来る姿に激励の言葉をかけてやる。
 用水講の向こう川の斜面から上がって来てまず羽ばたき数回して見せてくれたがなぜ羽根が胴体に仕舞い込めないのか原因は判らなかった。  
 1m位近づいて来ていた雄太君にパンを与えていると向こう側にいた健太君が浅い用水講を歩いてこちら側にやって来るではないか。
 目の前まで近づいて来るのにはこちらがびっくりする。黄色い嘴の先端の赤色と脚の赤色何よりも目の回りが赤かったのが何故か印象深かった。
 パンを差し出すと太い嘴で突っつき出してくれまたびっくりする。こんなことが出来るカモメ類は初めての経験だった。
 人慣れしているユリカモメの雄太君でも指先からパンを啄ばむことが出来ないのに、傷ついて飛べない健太君が歩いて来て、
 私の指先のパンを啄ばむとは想像もできず感動してしまった。何とも言いようのない大感激であった。
 愛玩動物の我が家の猫達と同じ眼差しで私を見上げてくれる羽根が不自由で飛ぶことが出来ないセグロカモメの健太君。
 栄養を付け羽根が空を飛べるように自然に治すことが出来るだろうか、
 餌付けし可愛そうだが捕獲して動物病院で治療してもらうほうが良いのだろうか。
 しばらくは、呼び寄せエサを与えながら様子を見てみることにする。
 明日も絶対来て欲しいものだ。 
 寂しい朝  小雨に煙る 2月12日(木)
 今朝の水辺は何故かひっそりしていた。
 ユリカモメは、あの幼鳥ただ1匹のみ私が土手に車を止める頃から頭上で旋回し出迎えてくれたが、
 飛来カモも1組の番のみマガモ達と一緒にやって来たが他のユリカモメや飛来カモ達は最後まで姿を見せなかった。
 それでいて潮が引き浅瀬広がった中州辺りにやや形大きなカモメやセグロカモメの小さな集団が風上の海の方に向く姿が合った。
 今朝はエサをたっぷりやって来たカモ達に与えることが出来彼等にとって幸いだったのかもしれない。
 早々に水辺を後にするが3匹のカラスがおこぼれを狙ってか私が立っていた場所にやって来て居た。
 パン屑などを落さないように注意しないと頭の良いカラス達の溜まり場になってしまう。 
 夜の訪問者 銀嶺鮮やかに 2月11日(水)
 昨夜の深酒で今朝も床を抜け出すのが遅れ、窓のカーテンを開けるとすでに外の景色に陽が射してしまっていた。
 エサなど慌てて袋に詰め家を出るが建国記念日で通勤マイカーのラッシュもなく閑散とした街路をマガモ達待つ土手に向かう。
 2月1日以来10日ぶりの立山の大パノラマの出現となった。
 久し振りの移動性高気圧の影響で澄みきった青空による放射冷却となり気温も零下3度まで下がり冷たく、
 ドカ雪で雪には慣れた雪国の人達にもうんざりさせたが今朝の銀嶺鮮やかな立山連峰を眺めると心身とも癒されたのではないだろうか。
 朝陽も別山辺りから上った冬至頃から、今朝見ると剣岳北側の池の平山付近上で眩しく輝いていた。
 屋根や田畑そして河川敷など多かった積雪もその後の雨や気温で見る見る少なくなり、
 平坦だった雪の表面も凸凹がけんきょに現れ、所々に背の高い雑草が顔を覗かせ始めた。
 今朝のように気温が下がると雪の面を私の体重で歩いても潜ることなく滑るのを気にかけるのみで容易に土手から河川敷を通り、
 水辺まで歩いて行くことが出来た。
 早朝の雪面が凍り付く前にやって来て出来たのだろう数種類の小動物の足跡がくっきりと付いており、
 特に白鳥の足跡らしい水掻きの深く大きく刻まれた奇形の数が多かったのに驚く。
 なぜこの場所にこのように沢山・・・何時ごろやって来てマガモ達や他の小動物との関係が気になって仕方ない。興味も湧いてきた。
 また浅瀬にいたユリカモメ達は、私の姿を見付けるとほとんどやって来て飛び交い始めるが、
 カモメ達やセグロカモメ達は、全くやって来なくて黒い集団ウミウ達と共に中州にただのんびり留まっているのみだ。
 彼等に興味を持ってもらうには魚のアラなど動物性の食物を持ってこなければ振り向いてくれないのかも。
 まもなくこの辺りの海ではホタルイカ漁の最盛期を迎え早朝から騒がしい水鳥達の鳴き声が飛び交い、
 日中、常願寺川浅瀬で休憩する無数のカモメ達の姿が見られることだろう。
 白鳥?の足跡が雪上に・・・ 中低山並みぼんやりと 2月10日(火)
 今ようやく日記の日付けを3月にしたいた事に気が付く。
 2日から昨日9日まで3月として記載し続けてきたことに穴があったら入りたいくらい面目ない。
 丁度還暦記念世話人会が解散した日前後からに当る。思い当たる節と言えば幹事的役目が終わり気が抜けてしまったに違いない。
 やはり歳の所為にしたくはないが・・・恥ずかしい限りだ。
 そう言えば最近目が醒めるのも遅くなったように思う。
 夜明けが速くなっていて窓のカーテンを開ける頃は明るさを増していて一概に雪や寒さの影響ばかりでなく気合が入っていないのかもしれない。
 今朝は青空が広がり放射冷却で寒く、土手の斜面や河川敷の雪の面も硬くしまり、深く刻み込まれた昨日までの足跡に足を差し込む様に慎重に降りて行く。
 昨日気が付いたがマガモと異なる水掻きの三角状紋がくっきりとついた足跡がエサ場の水辺に連なっていた。
 水掻きの大きさと雪面の食込みから見て白鳥ではないかと推測したがなぜこんな所にあるのか推測できない。
 ただ1匹なぜマガモやアオサギがいつもいる、しかも河川敷の雪の上にやって来たのか。
 今朝もユリカモメ達がやって来たが傷ついたセグロカモメはやって来なかった。
 昨日は食べ終わった後、こちらのエサ場に見向きもせず中域の浅瀬に留まっていたセグロカモメ達の仲間の中に
 ただ1匹泳いで行きみんなの騒ぎ立てる様子もなく、和の中にとけ込んで行ったのを目撃し,内心ほっとした。
 飛べないのでみんなが海に向かう頃には他だ1匹川に残されるがこの辺りにいるマカモ達のグループに入り外敵から身を護って欲しい。
日中2日続きの出会い 雲に覆われて 2月9日(月)
 お昼前にはまだ小雪が舞っていたが午後からしだいに青空が広がって夕方には西の空が久し振りに茜色に染まる。
 その頃、休日で用事を済ました後の4時過ぎに立春も過ぎ日が長くなりまだ明るいので、再び常願寺川水辺のマガモ達の様子を見に出かける。
 河川敷の雪の面が夕陽が反射し眩しい中を土手の道路を車で走っているとどこからともなく数匹のユリカモメが出迎えるかのように並走して飛び始めた。
 その中の1匹が羽根の色や嘴の色から見てあの幼鳥であった。
 浅瀬の所々に黒い集団のカワウと大きさから見てセグロカモメの集団も見えたがいつもの用水口の合流地点のエサ場に向かって
 水平飛行してやって来る姿があったが飛型からマガモ達と判る。
 朝エサを与えたのでこの時間の私の出現に予期していなかったので慌ててやって来たに違いない。
 今では飛来カモ達も私の姿を見付けると飛んでやって来るようになった。
 しかしその間にも河口近くに居たユリカモメが数10派頭上を飛び交い始めていた。
 この中にパンを掲げると啄ばみに来るユリカモメがいると思いや野や大きめのパン片を頭上高く差上げて見ると、
 1匹が目の前の空中で静止しこちらを見て目が合ってからパンを2度3度と啄んで行きついに持ち去ってしまった。
 数匹が後を追うようにして行ったがこの1度により直接指先から啄めるのはこの1匹のみのようだった。
 雪の面に舞い降り私の様子を見るユリカモメは多くなったが指先からエサを啄む仲間も増えてくれればと思いながら与える。
 もう1匹歓迎すべき登場人物が現れた。
 傷ついたセグロカモメであった。
 用水講の斜面を上がって来てこちらの様子を伺っていた。どうしても可愛そうに思い沢山与えてしまう。大きい嘴により1口で呑み込んでしまう。
 近くのユリカモメ達もそう思っているのか奪いに行こうとしないから感動的なシーンでもある。
 しかし日中2日続けての傷ついたセグロカモメの登場や指先からのパン片を啄ばむユリカモメの出現と朝と異なる出会いに心和む。
指先のパンを啄ばむユリカモメ。    傷ついたセグロカモメやって来る  ドカ雪に覆われる 2月8日(日)
 雪景色も雪化粧を越す積雪に見舞われるとドカ雪とか豪雪と言う字句を用い、うんざりした気分になる。
 まさに今朝は、ドカ雪と言う表現がピッタリだった。
 庭木を雪の重みで折れるのを防ぐ雪国の冬の風物詩『雪吊り』も
 庭木に可愛い真綿の帽子を被った感じで幾条もの縄目模様が絵になる幻想的な雪景色と、
 大きく重い雪の塊が覆い被さり樹形が傾いたり折れ曲がっているとスノーモンスターの出現かと思われる奇怪模様も有り、
 雪に慣れた人々でも、これからの家の前の除雪や排雪等雪との戦いのことを考えるともう雪が要らないとの思いが本音だ。
 この積雪では、毎朝恒例にしているマガモ達に会って弘法はん参りも行くことが容易ではない。
 歩いて散策と言う生易しい情景ではなく2〜3時間は要する悪行となり自営業に差し障りがあるのでひとまず朝は見送ることにした。
 午後、お客様の手が空いた時間を見計らってマガモ達に会いに行くことが出来た。
 日曜日であるが堤防道路拡幅工事用に車が通行できる様に除雪されていてスムーズに待っている土手の傍に車を停められ大助かりだった。
 その頃には川の中域の浅瀬にいたユリカモメの集団が私の頭上に飛来し歓迎するかのように飛び交い始めた。
 その数5〜60匹は居そうでこれでは飛来カモ達にはパンを与えることが不可能に思えた。
 土手の端に堆く詰れた除雪された雪の塊を踏み越え、土手下の3〜40cm以上はあるであろう新雪に足を潜り込ませながら
 1歩1歩慎重に足を運びマガモ達待つ水辺にたどり着く。
 この積雪では上がって来れず右往左往している様子で,頭上ではユリカモメが眼前の水面ではマガモが目まぐるしく回っていた。
 顆粒の猫のエサカリカリを水辺に蒔くとマガモとユリカモメの激しい奪い合いが繰り広げられた。
 無勢に多勢、エサに有り付けない沢山のユリカモメが南からの強い風に逆らって頭上1m位の空中で巧みに静止しながら私の指先を狙い始めた。
 そこでちょっと大き目のパン片を指先に持ち掲げてみた。すると1匹ノユリカモメが・・・・・。
 2度3度と掲げたパン片をつつき始めるではないか。4度目で持ち去ってしまった。指先から持って行ったのは始めての経験だった。
 ところが再びパンを掲げていたがふと目の前の用水講の浅い流れの中にあの傷ついたセグロカモメがこちらを向いているではないか。
 左の羽根はやはりだらりと下がり水面に触れている痛々しい様子であった。
 幸いにもまだポケットの袋の中には食パンが一枚の半分くらい残っていたが数回に分けて投げ与えた。
 ここで又不思議なシーンを目撃する。セグロカモメのちょっと外れた所に落ちてもユリカモメ達が空中からパンの近くまで寄るが、奪いに行かないのには驚く。
 マガモ達とユリカモメ達では嘴が突っつき合うくらい激しい争奪戦を見せてくれるが、
 セグロカモメにはあの鋭い眼光と太く大きな嘴に恐れを成しているのか奪いに来ない。結局すべてセグロカモメの口の中に入ってしまった。
 怪我の影響もあるのか又ユリカモメ達の背繰りかもめに対する同情の現れか、
 ゆっくり堂々とパンを咥えに歩くセグロカモメ。
 今朝もまた童話の世界の中に引き込まれたような錯覚に陥る。本当に心癒される光景だった。
遅しユリッペ君!(ユリカモメの幼鳥)  横殴りの吹雪きで遠くの景色かすむ
2月7日(土)
 夜明け前から降り出したのか家の前の道路が薄っすらと積もり始めたと思った粉雪も街並みを抜け土手の近くに出た途端、
 南西方向から横殴りの吹雪が乗っている車を襲い出した。
 暗い富山湾の海面から蒸気が上がるほど寒気が入っている今朝、見る見るうちに雪が積もりだし水辺の長居は危険と考え、
 マガモ達とは僅かな逢瀬となってしまった。
 いつもの様にマガモ達は水面から雪の積もった用水溝の斜面から1列に並んで上がって来たので、
 手の平のエサを奪い合いにならない様に掌のエサをそれぞれの嘴先に差し出す。
 いつもなら相性により奪い合いの突っつき牽制し合いがあり、巴戦を楽しむが急いで帰りたい今朝は余裕がない。
 その間に下の水面で待つ飛来カモ達にパン片を投げてやる。
 これも1工夫してやることにする。
 小さく千切ったパン片を投げやると1口で食べて次のパン片を奪いに飛んで向かうメス達には大人しく内気なオス達に得られる機会が全くない。
 ちょっと大き目に千切り投げるとメスが咥えるが食べ始めると必ずこぼれるように千切れてそれにオスが有りつけるからで
 奪いに行く動作の遅いオス達には目の前に巧く投げるかこの方法しかありえない。
 これもあの上から狙うユリカモメ達が居ない時にしか通用しない。
 エサが袋になくなってからあのユリカモメの幼鳥がどこからともなく鳴きながらやって来た。
 私の頭上を旋回し出すが今朝もまた来るのが遅かった。いつも仲間と居る3〜400m離れた河口近くに居たのだろうかただ1匹のみやって来た。
 足元で私の顔を見上げまだエサを強請るマガモ達の後ろの雪面に降りて来て同じく物欲しそうに私を見ている。
 とその時、1匹の飛来カモのメスが水面から飛び上がり私の頭の上、手が届きそうな所を一回りしたのでびっくりする。
 ユリカモメや飛来カモ達との距離が1段と近くなった事を感じ「,明日もまた来るよ!」と語りかけみんなに背を向ける。 
 メスカモ近づく  中腹辺りまで薄っすらと 2月6日(金)
 寝床で目を覚ますと少し開いていたカーテンから薄明かりが部屋に広がり寝坊したのではと布団跳ね除けガバッと飛び起きる。
 やおらテレビを点け時間を確認するがまだ7時前にホット胸を撫で下ろす。
 昨日の新聞だったか、『冬至を過ぎると畳の目1つづつ日脚が伸びる』と書いてあったが、
 今朝は、日の出が早まったのと共に陽が差し茜色のうす雲が空に広がり、雪に反射して辺り一面をを明るくしている。
 昨夜9時過ぎ温泉からの帰り、車のヘッドライトに照らされた白い雪が襲いかかるように前面ガラスにぶつかって来て
 今朝の多少の積雪を懸念していたのにそれほどでもなく安心する。
 昨夜の湿った雪から夜半から気温が下がり雪質が粉のようにさらっと所謂パウダースノーで河川敷の雪の面も歩き易く、
 用水講にいたマガモ達が陸へ上がって来る様子が雪をかき散らし一目散にと言う表現がぴったりだった。
 飛来カモ達も浅い用水講を歩いて遡っていたが何故入るのか判らない。
 本流より水温が高く栄養分が流れて来るからだろうか。
 今朝もユリカモメの集団はいなく、幼鳥の1匹のみで飛来カモ達にも思ったようにパンを与える事が出来た。
 4番目の番には残念だが届かず今朝も与えることが出来なかった。
 ただ他のメスが咥えて飛び去ろうとするのを追いかける様子を見せるのでパンがエサであることを認識しているようだ。
 1匹のメスも陸へ上がって来て2m位まで近づいて来るようになった。大分私に慣れてきてもう少しで手渡しにてエサを与えたいものだ。
 本来なら自然のままが1番良いことは百も承知だが、水鳥多いこの地で繁殖して欲しいとかすかに願っている。
 飛来オスカモの羽ばたき  風雪強く 2月5日(木)
 一概に冬景色と言っても様々な雪模様が有るが、被われた雪の量により自然はその表情を千差万別に表現してくれる。
 押し潰されそうな大雪に見舞われると冬将軍の到来と、ナポレオン皇帝の大軍団のモスクワ侵攻をロシアの厳寒と積雪に敗北した歴史上の出来事で現しているが、
 北陸地方では暖冬気味で最近余り使われなくなっているように思う。
 これに対して初冬とか一旦雪が解けその後薄く積もった美しい雪模様に雪化粧と言う言葉を良く使われる。
 (私はどぎつい厚化粧より、薄化粧の方が美人でしかも清純に見え好みのように思うが…誰でもだと思うネ〜。)
 今朝の雪景色は正に雪化粧と言う言葉がぴったりの私好みの情景だった。
 積雪量は約10cm以下の一般的に薄っすらと言う表現が用いられ、
 やや湿気を含んだ雪が、横なぶりの吹き付ける季節風により建物等の人工構築物や草木などすべての物を薄っすらと雪で被ってしまった、
 辺り一面真っ白な情景を雪化粧と読んでいると思う。
、花や葉を全部落とし冬枯れした落葉樹が宙に向け複雑に描かれた細い枝の上に美しく線条に被われた梢にたいし、
 太く逞しい直線状の幹の全体まで真っ白な雪に覆われた様子が特に感動的で大好きな光景だ。
 まだ雪が降り続いていて背景の灰色1色だったのが残念で、真っ青に晴れた空の色なら最も映えて最高だったのだが・・・。
 土手の対岸の雪景色を楽しみながらいつものマガモ達が待つ水辺に向かう。
 河川敷の雪上には小さな動物達がはや訪れたのか足跡が長く描き出されていた。
 ユリカモメ達もいなく上がって来たマガモ達には指先でエサを、まだ上がって来なかった飛来カモ達にはパンを投げてやる。
 奪われる心配なくオス達にも与える事が出来、安心するかのように食べていた。
 今では3組の番は近づいて来てパンを食べるが、4番目の番も6〜7m位近くまではやって来るので目掛けてパンを投げるが
 ちょっと外れるとメスカモ達に奪われてしまい、今朝は残念だがパンの味を味わってもらう事が出来なかった。
 飛来カモオスの1匹、久し振りにパンを食べ満足そうな心の表れか水浴びし羽ばたきを私に披露してくれた。心癒されるシーンである。
上がって近づく飛来カモ番  湿った雪が樹木に張り付く 2月4日(水)
 立春、暦の上では寒が開け春を迎えるのに昨日からの雪が10cmを超す積雪になっていた。
 水気を含んだ雪により水辺の柳などの樹木や葦などの長い雑草の南側にのみ雪が白く線条にへばり付いていた。
 雑木林の梢の最先端まで細くしっかりと付着している雪景色は湿った雪降る北陸地方の風物詩である。
 新雪に被われた土手の道路を車を走らせるが手に伝わるクッションのような感触は心地良くスムーズにマガモ達待つ用水講上の水門横に停車する。
 私の車を見つけ車外に出る前に5匹のマガモ達がゆ用水講のセメントの斜面の新雪を踏みながら1列に並んで上がって来ていた。
 全員嘴を南の方に向け左目のみで私の様子を伺っているようだった。
 ドアを開けると同時くらいに1匹2匹と私を迎えるように新雪の上をふくよかな胸でラッセルするように近づいて来てくれた。
 今朝は何故かユリカモメ達の姿は全くなかった。
 飛来カモ達もいなかったので口笛を吹き呼びつつマガモ達に指先からエサを与えていたが久し振りに嘴による指に心地良い刺激を与えてもらっていた。
 その間に飛来カモの2組が目の前の水面まで来たのでユリカモメに奪われる心配なく投げ与える事が出来た。
 ところがその飛来カモの1組の番が斜面を上がって来ようとするではないか。初めての事でこちらの方もびっくりする。
 指先までは来ないので近くに投げてみるが、どうしてもオスはメスに先に奪い取られてしまう。
 オスを押しのけても、水面を歩行するようにしてでも急襲するメスに比べるとのんびりしているのかだらしないのか昨今の若い男性を彷彿させる?。
 1匹のスズカモが10〜20m近辺を行ったり着たりまた潜ったりしてこちらに感心があるように見える。
 以前近くまでやって来ていた傷ついたスズカモではないようだ。お・・・。近づきになれば良いが。傷ついたセグロカモメも数日姿を見せない.元気か?。
 気が付くとユリカモメのあの幼鳥がただ1匹下りて行った5匹のマガモ達と一緒に水面で奇声を発しながら私の様子を伺っていた。
 残念ながらその時はすでにエサになるものは手元になくなってしまっていた。可愛いユリカモメの幼鳥君には今日はエサは与えることできずお終い。
逞しい飛来カモメス 東福寺の雪の斜面がぼんやりと 2月3日(火)
 今日は節分、先月末に降った雪も僅かになり白い平原だった田畑もあぜ道が解けて顔を出し,所々に黒く長い線条痕が区切り始める。
 予報ではこの雨も今夜には再び雪に変わるそうだ。沢山降らなければ良いが・・・。
 取り付け道路から広い川幅を見渡せる土手の道路に出ると満水で僅かに残る中州にいた水鳥の集団の中から
 数匹のカモメが私を迎えるかのように車の上を飛び交い始めた。
 エサを催促するかのように顔を見ながら乱降下する様子に大変嬉しく気分が良くなるが飛来カモにエサを与える事を考えるとちょっぴりため息も出る。
 思案していた1つを実行してみる。
 少なくなった陸の雪の上にユリカモメ達を引き付けるために猫のエサのカリカリを蒔き与えその間に飛来カモ目掛けてパン片を投げる。
 1回目は、雪の上に蒔いてみたが数匹のみしか食べに来ずカモの頭上にはまだ多くのユリカモメが待機するように飛び交っていて失敗する。
 今度は広く撒き散らすようにしてカモメを引きつけカモ頭上に少なくなった所を目掛けてパンを投げる。
 巧くメスの横にパンが落ち素早く咥えた。食えたと思ったらそのメスカモ水上歩行して逃げ出した。
 その逃げたメスカモ目掛けて10数匹のユリカモメが追いまわし始めた。必死に逃げるカモ,追いかけるユリカモメ・・・。
 その追いかけっこをを見ている私は人事のようにく楽しい光景を目の当たりにして悦に入っていたが彼等にとっては重大な事に違いない。
 それにしてもメスカモの逞しさに何時も驚かされる。ユリカモメのに頭上から襲われ難い葦の陰に着水し食べたようでその後又飛んでこちらへ飛んで来る。
 これに対して今朝もオス達は,ユリカモメの咥えて飛び上がったパン屑のお零れをかろうじて口にできるのみのようだった。
 か弱いオス達にエサに在り付ける方法を考えなければ・・・。
 セグロカモメ姿見せず  小雨に煙る山里 2月2日(月)
 南からの温かい風が雪の面を吹きなぜたのか雪が解けもやがたちこめ遠くの景色がぼんやりと描かれていた。
 昨日の天候が良く山の景色も鮮やかに描き出されていたのが一片薄いベールに包まれた冬景色だった。
 休日により車で県内西部の方へ温泉巡りに出かける。
 50cm以上あった積雪もその後の温かい日差しや今日のような雨で解けて道路脇の除雪された黒い雪の塊のみが異様な姿で残っていた。
 国道8号線福岡町から山間部へ向かうように右折し、とやまふくおか家族旅行村のロッジ山ぼうしの温泉に向かう。
 しかし途中の道の両側の杉木立の中に幹が折れていたり裂けている木が沢山見受けられ驚く。
 何か異様な力で引き千切られたような木も有り、枝も散乱していた。
 葉のない落葉樹は何も無かった様に立っているのに杉の緑濃い部分のみ地表に散乱していて異様な光景に見えた。
 木立が手入れされておらず枝打ちもされてなくこの雪で折れてしまったのだろう。
 心に重いものを感じ五位ダム湖を周遊しいざ温泉に入ろうと山ぼうしの駐車場に目をやると・・・車が見かけない。
 時間的には・・・もしかして・・・なんと月曜日は休館日であった。又どじって仕舞った。車中スタンプラリーの地図の書いてある券を何度も見ていたのに。
 折れた杉木といい、温泉場の休日といい益々重苦しい道中となってしまった。
 仕方なく福光のぬく森の郷温泉に急きょ変更する。
 源平合戦で有名な倶梨伽羅峠を右に見て、そして医王山麓を国道304号線を渡り右折し医王トンネルを越える。
 まだ雪多い道路下の台地に広がる温泉敷地の中に佇む純和風造りの白い壁面が迎えてくれた。
 湖の温泉施設の露天風呂が広く湯量豊富で眺めも良く好きな温泉施設の内の1つだ。
 湯に入りながら小雨煙る倶梨伽羅山や県境にそびえる宝達山を眺める。雨など気にならない露天風呂だ。
 その後、立野原高原を通る南砺スーパー農道を通り桜ヶ池のクアガーデン温泉に行く。
 プールも有るが今日はすでに温泉に1つ入って来ているので湯に浸かるのみにする。
 プール施設内の露天風呂からは南砺の山並み眺める事が出来るのだが・・・。
 ところで今朝は、昨日やって来た羽根を痛めたセグロカモメを見ることが出来なかった。
 他のカモメ達と離れただ1匹いることが多いので他の小動物からの危険があるがまだ一面雪に覆われているので
 草陰から急襲される心配が少ないので大丈夫だと思うが飛べないので気にはなる。
 川の葦の陰か河口の波打ち際の浜辺にいるのかもしれない。
傷ついたセグロカモメ現れる  立山の稜線鮮やかに 2月1日(日)
 2月1日の富山の日の出は6時54分、標高3000m近い山陰から陽光が顔を出す頃はそれから約20分後、
 この間が冬の立山が1番くっきりと鮮やかに写し出される。
 今朝のように長く連なる山並みに雲一片かかっていないと山景が立体的に映え、あらゆる角度から移動して眺めると、
 それぞれの場所により山姿や位置関係が異なり趣も大変異なる。
 立山から遠すぎてもまた近すぎても感じ方が異なるがやはりわが街から見る立山が1番美しいと自画自賛してしまう。
 県内色々と回るけど大パノラマの構図的には最高の展望台だと・・・。
 車窓から山の景色を楽しみながらマガモ達が待つ土手の道路に車を止める。
 いつもは、私の車を見つけ陸へ上がって来るはずなのに今朝は何故か姿が見えず閑散としていた。誰も居ないのは最近珍しい・・・。
 広い川面を見渡してもカモメやカワウも見えなかった。
 用水口の水際から口笛を吹いてみる。犬や猫を口笛で呼び寄せるように吹き続ける事数分、
 下流の葦の陰を縫うように5匹のグループが身体を寄せ合いながら慌ててやって来る姿が目に入りほっとする。
 様子では私より速くやって来てえさを与えられた様子ではない。なぜいつもの場所にいなかったのか判らない。
 5匹が合流付近に着く頃同じく下流のほうから2組の飛来カモがやって来る姿が見えたがその直ぐ後ろから1匹の白い水鳥がやって来るのが見えた。
 身体を左右に揺すりながら一生懸命こちらに向かっている様子だが先の飛来カモより間が開くくらい遅い様子。
 もしかして羽根を痛めているセグロカモメではと思い良く見ているとやはりセグロカモメ。
 水面から対岸の用水講の斜面を左側の羽根をダラリと引きづり上がって来るではないか。
 自ら私の方へ近づいて来る様子には驚く。残していたパンを持ち向こう側へ行き手渡ししようと近づくがやはり歩いて水面へ逃げるように降りる。
 その頃にはいつものユリカモメ達もやって来ていてパンを投げても奪われてしまう可能性が懸念されたが、
 傷ついたセグロカモメ目掛けて投げてみた。直ぐ横とはいかなかったがユリカモメに素早く奪われるかと思いきや、
 なんとユリカモメの誰もが奪い取ろうとする様子がなく遠巻きに見ている。
 何か童話の世界にいるような錯覚にとらわれる。
 漁港近くの数種類のカモメ達は、魚屋さんが蒔き与える魚のアラをお互い争うように奪い合う光景が見られるのに。
 傷ついたセグロカモメをいたわって奪い取ろうとしないのだろうかもしくは一目も二目も日頃からこのカモメに置いているのか。
 二度試みてやはりその様子だったので気持良く食べてくれた。厳冬の余りエサに有り付けないこの頃
 いつもマガモ達と共にやって来て元気になり羽根が完治して飛べるようになって欲しいものだ。 
 戯れかユリカモメの幼鳥  中腹までの山並み青白墨に 1月31日(土)
 平成16年1月もはや晦日を迎えた。
 昨年6月頃から準備にかかり慌しい半年を過ごした元旦開催の還暦記念郷社参拝や同期会もつつがなく終え、
 残務整理や恩師に記念写真を贈りほっとした日々を送っている内に1ヶ月が瞬く間に経ってしまっていた。
 恩師の嬉しそうな声や笑顔をいただき苦労した半年が報われたようでドカ雪にもかかわらず淡々と日々を送ったようだ。
 ここ2・3日マガモ達のエサやりにユリカモメの可愛い襲撃に会い、思ったようにエサに有り付けない飛来カモ達の様子が気に架かる。
 今朝はみんなで本流から用水溝を数メートル歩いて遡っていて、その内1匹が雪の上を上がって来て迎えてくれたが、
 エサを与える定位置の水辺に立つとすべてのカモが目の前の水面に勢ぞろいし始めた。
 残念だが2〜30匹のユリカモメもやって来て泳ぎながら私の様子を伺っている。
 ただ1匹ユリカモメのあの幼鳥だけが用水溝向こう側の雪の上で奇声を発しながらこちらを見ていた。
 我が家に飼い猫3匹いるがエサを強請る時の可愛い眼には相通ずるものがあり何かを語りかけているようで身近に感じられる。
 ところがタイミング良くパンを咥えることが出来持ち逃げしようとする飛来カモのメスに対しては奪い取ろうと必死に追いかけるから侮れない。
 羽根をバタつかせ水上歩行して逃げるメスカモを上から襲いかかるのだから可愛げうんぬんの行為ではない。生存競走の戦いでもある。
 数匹いる幼鳥がよくし掛けているようで、戯れているのかもしれないが飛来カモにとっては厄介な子供達に違いない。
 今朝も巧くエサをやれなかったようだ。明日は1つの思い付きを実行してみようと思う。 
今朝もユリカモメが 山覆う雲間から薄日射す 1月30日(金)
 朝、窓から覗くと向かいの家の屋根の上に淡い青空が広がっていた。
 昨夜魚津の山裾にある金太郎温泉駐車場から富山湾に明るく照らされた幾つかの漁船の集魚燈の明るさと頭上の上弦の月光の鮮やかさから
 今朝の空模様を想像できたが屋根の軒からの雫が長いツララになるほど寒くなくほっとする。
 土手から河川敷の雪の表面は氷の粒のように固く、踏み付けるとガサッガサッと音を発し,小さな衝撃が長靴内の足裏に響く。
 私の姿に中州に黒い集団カワウと一緒にいたユリカモメの偵察係りのあの幼鳥がすでにやって来ていて頭上で舞い始める。
 暫くみんなの様子を見ているとマガモ達と一緒になって水面に降りこちらの様子を伺う。
 袋からエサを取り出し投げようとする動作で水面に伸び上がり羽根を激しく振り飛び立ち奪おうとする感の鋭さだ。
 これには動作の鈍いマガモ達にはお手上げだ。貪欲で水上歩行してでも奪いに来る飛来カモのメスでさえ太刀打ちできない。
 この様子を見た30匹以上のユリカモメが中州からやって来て飛び交い始める。
 今朝は飛来カモ達にはエサは与えられそうにない。 
ユリカモメ多く  灰色雲から雪でなく雨が 1月29日(木)
 雪を降らせた強い寒気団も北陸上空から遠ざかり、昨夜から冬の空から雨が降り出して来た。
 最高50cm以上あった積雪もこの雨で半分以下になり、陽や風の当る田畑では更に融けて少なくなっているようだ。
 常願寺川の堤防上の道路も両側には除雪されて固く重い雪隗が堆く連なり、踏み越え土手下の河川敷に降りるが
 雨で柔らかくなった雪の上は歩き難く、雨により防寒具を覆って綱渡りしているように歩いて行ったので待っていたマガモ達には、
 私の姿は滑稽な動作に見えたことだろう。
 今朝は何故かこの時間にユリカモメ達が20羽近くやって来て、頭の上でエサを求めて飛び交い始めた。
 昨夜温泉の帰り堤防上道路を通った時には、3〜4グループのカモメの集団の姿があった,
 いつもは朝明けると共に沖の定置網や漁港辺りの屋根やテトラポットに行き、漁船から捨てられる雑魚をエサに有り付けるのを待が
 最近の海の荒れで漁が少なくエサが与えられないのかもしれない。
 このユリカモメがいると飛来のカモにエサを与えるのが大変だ。空中から鋭い嘴や足でパンに向かって来るのだから身が危険でもある。
 囮のエサを投げ引き付けるのだが、今朝はなにぶんユリカモメの数が多くすべて奪われてしまう。
 昨日始めてパンを咥え食べてくれたアオサギも近くの水辺にいるがユリカモメの勢いに圧倒され見ているのみで近づくことが出来ない。
 静かに見ているだけの残念な今朝だった。
アオサギ始めてパンを咥える  東福寺野雪原の散居鮮やかに 1月28日(水)
 今朝は1週間続いた寒気による影響も峠を超え、昨夜からの降雪も薄っすら、道路の凍結もほとんどなくスムーズに通勤の流れに入れた。
 土手から見える立山の中腹から上部にはまだ鉛色の雲に覆われていたが、裾の東福寺丘陵の白い雪の斜面に散居の濃紺色が点在して
 井波の閑乗寺公園スキー場から砺波の散居村を眺めるように鮮やかな景色を遠望することが出来た。
 昨日歩いて付けた雪上の足跡に1歩1歩射し込むように足を入れマガモ達が待つ水辺まで河川敷を行く。 
 何匹いるかみんなを数えるよりメスが何匹いるだろうと探すように数える。ちょっと離れた所の1匹をいれて4匹だ。
 と言うことは全部で13匹か。番らしいオスを数えるとオスが1匹多い・・・。飛来カモのオスが1匹余計にいることが判る。
 飛来カモ達に一緒について来たようで仲間に入れるだろうか。
 マガモ達飛来カモそしてユリカモメの幼鳥と揃っていたが上流の方から1匹のアオサギが用水口の傍に佇んだ。
 私の姿を見て自ら近くへやって来るとは希望が湧いてきた。
 マガモ達飛来カモ達をエサで引きつけておいてアオサギの近くにパン片のやや大きめを投げてみた。
 すると飛んで来て細く長い嘴で咥え素早く口の中へ呑み込んだようだった。始めての投げたパンを咥えてくれた。
 再度試みユリカモメに邪魔されたがやはり引き付け最後の1片をアオサギに向かって投げ咥えてくれた。
 もうこれでパンの味を覚えてくれたようで明日からはみんなと一緒にエサを食べてくれるだろう。
 パン一枚では足りないかも。
 白岩川や上市川など町中を流れてくる川は何かと野鳥達のエサになる物が流れてくるが、
 常願寺川や神通川には水流がきれいな為エサになる物が少ない。 
 残念だが人間が流すゴミの中に野鳥達のえさになる物が多く流れているのも事実だ。
 上市川河口には沢山のヒドリカモやホシハジロがいて波打ち際のゴミの中のエサをついばんでいる姿を見かける。 
 元気に揃う  空と海、鉛色にて連なる 1月27日(火)
 昨日は寒気も緩み、久し振りに薄っすらではあったが青空がのぞき、柔らかい日差しが雪景色に降り注がれていた。
 用事で隣県の金沢に高速道路を利用して往復したが、所々で側壁の除雪をしていたが高速通行に支障なく予定通りに家に帰れた。
 今朝こそは堤防上道路が除雪されていて数日振りにマガモ達に会えることを楽しみに家を出た。
 昨日から雪も降らず道路の雪がないためか通勤の車もスムーズに流れていて直ぐに河畔に着く。
 河口近くの今川橋詰めに着き、堤防上道路がきれいに除雪されていてマガモ達が待っているだろう水辺近くの土手まで行けた。
 すでに用水口と本流の合流するいつもの所にマガモや飛来カモ達が集団となり集まっていた。
 久し振りによりか4組目の飛来カモの番が私の姿を見て対岸の方へ飛んで行ってしまったが、
 飛来カモのメス達2匹が目の前の岸辺までやって来た。やって来たのが気に入らないのかマガモ達が追払おうとしだす。
 近くのマガモ達には粒状の猫のエサカリカリを蒔き食べている間に飛来カモの近くにパン片を投げ与えた。
 相変わらずメスのダッシュが鋭いので咥えて持ち去ろうとするので大きめに投げ咥えて逃げる間にこぼれ蒔き散るのを
 オス達にたどり着く。食い気には愛も恋いもないのが飛来カモ達の間柄を立証してくれている。
 メス達に先立たれたマガモ達よ今からでも遅くないかも飛来カモの男女の仲に立ち入る隙があるカモ。
 発情期のこの春が期待もてるカモ。がんばれマガモ達よ・・・。
 3日間会えず  久し振りにうすいベールに被われた立山が 1月26日(月)
 今朝も起きてまず窓から外の雪景色と空を見る。
 夜間に雪が降った様子もなく青空に白いベールがかかっている状態で冬の重苦しい鉛色の空がそこにはなく穏やかな表情をしていた。
 今朝こそはマガモ達に会えるのではと期待して既に幹線道路にはいるが、
 ラッシュアワーに入っていていたのと道路の凍結でのろのろ運転の流れにのりこむ。
 常願寺川右岸橋詰にようやくたどり着くが堤防上の道路が除雪されていないのにがっかりする。
 雪で停車させる場所もなく今朝も水辺まで行くことが出来ない。残念だが通勤の車の流れに乗り遠回りして家路に着く。
 3日間マガモ達に会わなかったのは4年間の間で記憶がない。それほど今年の積雪には交通機関は勿論住民にも予想以上の雪将軍だったのでは・・・。
今朝もごめ〜ん  朝方薄日射すが 1月25日(日)
 大寒に入り満を持していたように雪が多く降り出し、連日積雪量を更新している。
 年近では根雪と言う言葉も使わレるほど降らず、忘れかけていたがこの調子で連日降り続くと
 遅まきながら使われるのではと懸念される状況だ。
 昨夜は、県ソフトボール協会審判委員会の新年会に参加し、呉羽観光ホテルに宿泊するが、
 呉羽丘陵の高台に建てられたホテルから一面大雪に覆われた雪景色の夜景を窓から眺めていたが、
 降り続いていたので良い眺望の感嘆符より深々と落ちてくる雪片に重く心に被ってくる。
 朝家に帰る頃は、雪も止薄日も差していた。立山はと目を向けるが雲に覆われ、
 僅かに弥陀ヶ原高原辺りが明るく開け、大辻山のピラミッド状の山形が鮮やかに黒い陰となり写し出されていた。
 幹線道路の国道8号線や岩瀬街道の県道1号線も除雪機械や融雪装置のお陰でスムーズに通行することが出来た。
 岩瀬神社前の両側の桜並木には雪による花が満開のように素晴らしいトンネルの趣有る街道に遭遇し気を良くして走るが、
 常願寺川に架かる今川橋にかかると余りにも多い積雪により今朝もマガモ達に会えるような状態ではなかった。
 休日により堤防上道路工事もないのかきれいに除雪されておらず、私の車では通行できそうにない。
 エサのパンも持って来ておらず、またお店の休日でなく時間もないので2日続きの会えない日となってしまった。
 この雪にも負けず元気でいてくれると思うが自然界からのエサを得る環境ではないが、
 寒さで余り運動せずエネルギーの消費もしていないので暫くはじっと耐え忍んで欲しいものだ。
 休日の明日には会いに行こうと思うが・・・。 
 積雪多くみんなに会えず  思いがけずどか雪に 1月24日(土)
 気象台発表の長期予報で今年の冬は暖冬で雪の量も少ないだろうと。
 地域住民だけでなく、交通機関のJRや高速道や国道等幹線道路管理関係者も小雪を思い込み心の中に油断があったのか
 ここ一両日の積雪で、毎年雪が沢山降るものだと思って充分な対策を講じていた数年前と異なり僅か3〜40cmの積雪で麻痺してしまい、
 人や物流の移動が滞って大混乱に陥っている。
 今朝も目を覚まし窓の外を覗くと家の前の道路は融雪装置によりほとんど雪がないが、
 向かいの家の野外に置かれた車の上には20p以上の雪が被い埋まるようになっていて驚く。
 このような雪の状態により今朝はマガモ達に会えるか判らないが一応エサの準備をして車庫に入っていて除雪しなくて出れる車で家を出る。
 融雪装置の装備されている道路は通行が容易だが1歩融雪装置のない道路に入ると2本のわだちのみが付いているが車底が低く道路中央の積雪に邪魔される。
 ギア―もセカンドに下げアクセルを踏み勢いをつけるがハンドルを取られてしまう。
 途中で止まってしまうと脱出できなくなる可能性があり、冷や汗か緊張の汗か全く判らなく頭がパニックになるくらい焦ってしまった。
 辛うじてその道路から脱出して常願寺川橋詰に着き堤防上の道路を見ると全く除雪もされておらず、車が通った跡もなく
 私が通行できる状態ではなかった。今日は日曜日で通勤者の車も平日に比べ少なく除雪もまだ行なわれていなく
 車を停めるべきスペースも開いていない。思案していても時間が経つばかりである・・・。仕方がない・・・。
 今朝は会うことを諦めるしかない。残念だが・・・。今川橋を通行しながらマガモ達がいそうな場所を見てみるが・・・。
 雪将軍に元気で立ち向かおう  厚み増す雪の嵩 1月23日(金)
 昨日は県西部に大雪を降らせたが、こちらの東部も大雪警報が出されるほどではなかったが
 今朝までに30cm位の積雪になり、その後も断続的に降り続いている。
 積雪による交通渋滞が考えられ、通勤する人々の家を出る時間がいつもより早く、幹線道路のラッシュアワーの時間帯が
 いつも私が家を出る時間帯より早く始まっており、マガモ待つ水辺には裏道から行くことにした。
 小型車により積雪による通行不能を恐れつつ走らせたが,幸いにも堤防上道路拡幅工事の作業上か通行できるよう除雪されていて助かった。
 勿論土手から河川敷内へは降りて行けないが、用水溝近くに車を止め、長靴くらい有る積雪の中を水辺まで1歩1歩ひざを引き上げるようにして降りて行く。
 今朝もみんな呉越同舟で一塊になっていた。雪の量も多くなり陸へ上がることも出来ず、葦の根元辺りで強い季節風から身を防いでいるようだ。
 やはり南西の雪交じりの強い風により河口近くにいるだろう傷ついて泳ぐことしか出来ないセグロカモメではやって来れない筈で姿が見えなかった。
 今朝はユリカモメやウミネコ達がいないので飛来カモにもパン片を容易に与えることが出来た。
 そうなると今度はオスにいかに上手に与えるかが問題である。ただ投げていると全部貪欲で水上を走ってでも奪いに行くメスに取られてしまう。
 メス達に囮に小さく投げおびき寄せ、それからオス達の近くに目掛けて投げなければならない。
 もっともパンを咥えたメスを他のオス達が奪い返そうと追いかけて行ってしまうが。
 羽根を羽ばたかせ水上歩行して逃げた後、必ず水浴び羽ばたきして羽根を整え又近くへやって来る。
 例のアオサギも近くにはいるがまだパンには関心が有るのか無いのか判らないがみんなと私の関係をたいそう気にかけている様子だ。
 1度パンを咥えて味を覚えて欲しいものだが。
4番目のカモの番が  河原は淡い雪化粧 1月22日(木)
 厳冬期、雪国に住む人達の起床後の習慣は・・・。
 窓から屋外の雪の降っている状況と積雪量を自分の眼で確かめることが日課になっている。
 前日の気象予報で平野部でも何10センチ位と出ようものなら尚さら窓のカーテンや障子戸を恐る恐る小さく開けて覗きこむ。
 今朝のような薄っすらと淡い雪化粧だとほっと胸を撫で下ろすが除雪や寒さいや冷たさに対抗する気合も抜けてしまうから余り良くない現象かも。
 堤防上の道路から土手を下り河川敷内の大きな水溜りにも氷はもちろん雪も被っていなく車でスムーズに通行できる。
 例年の大寒時期とは大変な違いの雪の情景だ。
 いつもの水辺には飛来の番が1組多く4組がみんなと一緒に漂っていた。
 南西の横殴りの強い風で時折雪を伴なうが続かなく積もらないのが都合が良い。
 昨日いた傷ついたセグロカモメはと川面を見渡すといたいたただ1匹ぽつんと。川幅100数10mの向こう岸辺りの下流付近に風上の上流方向に顔を向け。
 この強い風とそれによる風波では傷ついて飛べないカモメには絶対泳いで来れそうにない。可愛そうだが今朝はエサを与えられない。
 時々しか見かけない飛来マガモの4番目の番にもパンを与えられるよう思案する。
 顆粒のエサをマガモ達に蒔き与え引き付けておいてその間に少し大きめのパン片を飛来カモ達に投げ与える。
 強い横風により遠くへは飛ばないが用水口からの流れを考慮して岸辺の葦の近くに投げた。
 思ったとおり貪欲なメスの1匹が水面を羽ばたき走るように向かって行き咥えた。そして下流の方へ逃げ去ろうとする。
 が大きいので1口で食べることができず咥えて泳ぐがパンが大きいので粉々になる。それを他のカモ達に好都合になる。
 まさにこの方法がずばり的中して4番目のカモ達にもお零れの恩恵に浴することができ私も味を覚えたが彼らもまたパンの味を覚えてくれただろう。
 傷ついたセグロカモメには残念な天候だったが明日は与えられることを念ずる。
 ユリカモメの幼鳥もただ1匹のみやって来ていてみんなの頭の上を飛び交ったりして投げられるパンを狙っていた。 
やって来た傷ついたセグロカモメ 白い雪のキャンバスに青い樹木と山際の中低山 1月21日(水)
 長く連なる山並みの中腹から上部を被う白い雲と冬枯れした樹木を透す雪に覆われた山肌が同じ色彩に写り、
 青色濃い森林と山のシルエットそして鋭い岩肌がこれまた同じ色彩で映えるモノクロの自然美を描き出していた今朝、
 いつもの水辺でマガモ達にエサを与えていると、下流5〜60m位の葦の陰から岸辺沿いを縫うように1匹の白い水鳥が泳いで来るのが見えた。
 白い頭を左右に振りながら一生懸命泳いでこちらに向かっている様子だがなかなか近づいて来ない。
 もしかしてあの羽根が傷ついたセグロカモメではと思い、キッとそうだそうあって欲しいと心の中で「がんばれ!がんばれ!こっちへ来い」と呟く。
 大きさから飛来マガモよりやや大きく,白い頭の灰色交じりの羽根の色から間違いない、傷ついたセグロカモメだ。
 やはり泳ぎがぎこちなく波紋が横に広がるがマカモのようにすいすいと泳いで近づいて来れなくていらいらするが、
 危害を加えられる恐れもある大きな生き物である私の方へ方へ向かって一生懸命やって来るなんて異次元の世界か童話のストーリに引き込まれたような、
 不思議なシーンを眼の辺りにしていた。
 目の前の水位10cm足らずの用水溝を遡り、3〜4m先のセメントの斜面から陸へ歩いて上がって来て私の方を見て物言いたげな表情をしているではないか。
 右の羽根は正常に体側に納まっているがやはり左の羽根の先端が地に引きづりながら歩いている。
 眼と眼と会いパン片を投げてみる。食い付いた!。咥えて少し下がり振り向いて食べ始めた。
 2口3口の大きさにより呑み込んで再び近寄って来る。
 2度3度と投げ与えているとそれを奪いに来たのはユリカモメの幼鳥だった。
 このユリカモメやや小振りで成鳥だと真っ赤な嘴や脚の色が朱色でやや白っぽく大勢いるユリカモメの中でも
 人間慣れしていると言うか、幼く無邪気な仕種と言うか最も身近に感じマガモ達とも仲の良い友達位に自身で感じているような行動が目立つ。
 ただ1匹私の前に降り立ちエサを強請ったりする可愛い目をした奴だ。
 飛来マガモ達、傷ついたセグロカモメそして無邪気なユリカモメの幼鳥と私の描いた爽やかな水辺になりつつあり、
 立山の眺望素晴らしいこの地に動物と私のメルヘンの世界が繰り広げられつつあるように思う。 
いた!傷ついたセグロカモメ 茜色の千切れ雲が立山の光背に 1月20日(火)
 冷え冷えとした青白い立山の長く伸びた山並みに一片の雲にも覆われていなかったが、
 朝日の出る別山辺りの左にそびえる剣岳と右側の奥大日岳の後ろの雄山や大汝山の頂上付近にかかる帽子状雲が
 日の出前刻一刻と茜色が広がってゆき反射するかのように山肌も薄っすらと茜色に染まってきた。
 毎日この時間に立山を見ていると同じ景色がいつも有ると思えず絶えず新しい風景画を見せられているような感動を覚える。
 今朝河口近くの土手の端に1月9日にマガモ達がいる用水溝辺りで見つけた左羽根をだらりと下げたセグロカモメに出会った。
 やはり仲間のカモメ達と離れてただ1匹歩いていた。気にかけていたので会えて嬉しいがまだ羽根がだらりと地面に着くように下げていて、
 痛々しいが生きていてくれた事で嬉しさがこみ上げてきた。『よく生きていてくれた!』
 車を停め車外に出て4〜5m位近づいてみる。
 良く私の顔をうかがうように見ているがそれ以上近づこうとすると足早に遠ざかる。飛び立とうとせず羽根を広げながら走る。
 残念だがもうエサも無く様子を見るが飛び上がろうとしないところを見ると上空に飛べる羽根の力が無いようだ。
 飛び上がることが出来ないと朝夕の移動する事が出来ずましてや北の国へ帰ることができなくなる。
 河川敷一帯には、外敵のタヌキやキツネそしてカラスやトンビが傷ついた小動物類を獲物に狙っているモノ達が多くいる。
 仲間と離れた傷ついた小動物の行く末は可愛そうだが明らかな自然環境だ。
 マガモ達と一緒にいた左足傷ついたスズカモのメスもその後姿を見かける事は無かった。
 羽根や足が傷つくと言うことは死を意味する生き物の世界だ。
 車のトランクにタモ(網)を持っているが餌付けしなければ近づく事が出来ない。
 明日こそパンをいつもより余計に持って来て与えてみようと思う。ここにいてくれれば良いが・・・明日も。セグロカモメ君・・・。 
 飛来カモ1組仲間に加入 灰色雲重く雨が 1月19日(月)
 大寒を数日後に控え重く垂れた灰色空から雪でなく雨が降ってこようとは。
 昨日の素晴らしい立山の眺望が1晩で一転し、厚い雲にその美しさを覆い被されて隠れてしまい、
 家の軒下や田圃の所々に残されていた雪の塊も昨日の陽気と今朝の雨でで解けて無くなってしまっていた。
 堤防上の道路の改修で重機が道を塞ぎマガモ達に会うことが出来ず、夕方に会う積もりでエサを持ったままぶらりと温泉に向かう。
 未だ風邪が直りきらず、鼻が詰りやや熱っぽいが大好きな温泉に入浴し疲れを癒そうと呉西方向へハンドルを向けた。
 神通川・庄川に架かる橋を渡り南砺に向かう道路を走るがまだ決め兼ねていた。
 体調も考慮し、また美味しいものも…と考えたが
 美味しいものは体調が万全で舌も絶好調の時に体感する事にして今日は、温泉のみと結論を出した。
 その結果は、井口村のゆ〜ゆランド花椿に向かっていた。南砺野山波の麓にある温泉だがほとんど雪がなく、
 露天風呂に入り、目の前の雪吊りの荒縄から雨雫が落ちていたのが印象的に写る。
 夕方再びマガモ達に会うために常願寺川の土手を通る。
 重い空を写した川面に真っ白な塊が2個際立って浮いていた。眼を凝らして良く見ると白鳥だった。
 長い首を折り曲げ胴体の中に仕舞い込み眠っているように見える。
 少し下流の浅瀬にウミネコやカモメ達そしてアオサギ等がいたが向いている方向が極端に異なっていた。
 カモメ類は、風上の上流方向を向いて、サギ類は反対に下流方向を向いて佇んでいた。
 いつものマガモ達は…と数えていると2羽多く全部で13羽いてメスが4羽いることが判った。
 飛来カモの番が4組いてみんなと仲良くしているようすだった。私が近づくと2羽は下流の方へ一緒に飛んで行ってしまったが。
 アオサギもエサが欲しいのか用水口を挟んで上流と下流を飛び交っている。巧くやる方法はないだろうか。 
大好きな立山の景色  終日立山の大パノラマが見る人の心打つ 1月18日(日)
 今日の立山の眺望を文言で現すには私の手には負えない。
 それほど素晴らしい光景で平素あまり眼に停めない人々も眼に飛び込んできたらきっと感嘆符を発した事だろう。
 いつもは遠くに眺めている山の光景だが、
 空気が澄んでいて白い雪原と濃紺の岩肌とのコントラストがハッキリし身近にくっきりと大パノラマの出現となった。
 刻一刻と変わる陽光の位置によりキラット光る雪面が移動して行く。
 日の出前の稜線鮮やかな光景から、午前中常願寺川堤防上道路を上流方向へゆっくりと車を走らせ大パノラマを楽しむ。
 いつも見ている土手の場所からは、平面的な山の稜線で名前を覚えているが
 今日のように陰影はっきりと浮び上がると目線を移動して行くに連れ立体的になり前後の山の形状が変化して来て
 覚えている山の名前が怪しくなって来た。
 遠くに見えた山が壁のように大きく長かったり、尖がった山がよりいっそう鋭く高く見えたり、
 見る場所により立山の山並みがこんなに違うのかと思う。
 やはり手前味噌だが我が郷土水橋地区からの眺望が立山の雄大なパノラマと言う言葉がもっとも適している場所だと思う。
 神々しい稜線際立つ剣岳が1番高くそびえ、左右の山並みが富士山で言うなだらかな裾の山並みに写り、
 本尊が両脇持を従えてそびえるような御姿だと時々感じる事が有る。
 1年に数回現れる冬の立山の特筆すべき景色である。
 筆舌に尽くしがたい素晴らしい景色であった。マガモ達よ今日は失礼して日記を書ける状態ではない。 
アオサギに餌付けを  青白墨の雪嶺灰色空に浮ぶ 1月17日(土)
 元旦に行なった還暦記念の神社参拝や祝賀会の写真・会計処理報告書等を昨日参加者全員に発送したが、
 私自身にも送付し、心の区切りとしたたかったが、
 私宛ての封筒が今日午前中に郵便局より配達され肩の荷が下りた。しかし途端に緊張感が抜けたのか風邪気味症状が現れた。
 なぜか鼻水が出始め、くしゃみが出て咳も出だす。
 昨日は残務整理も終え、ファボ―レの湯の露天風呂で少々長湯したのか災いしたか夜寝床の中でちょっと喉の痛みを感じていた。
 起床し家を出る頃は痛みも忘れ、高く広がった灰色雲に覆われていた東の空に青白い水墨画のような雲1つかかっていない
 雪嶺鮮やかな立山連峰を眺めている頃は氷が張るような今朝の寒い冷気もほとんど感じていなかったのに・・・。
 人間って単純な生き物・・・いや私だけの事かもしれないが、人生生きて行く為にはある程度の心の張りが必要なのだなと
 この歳になりいっそう感じるようだ。以前もこんなこと書いたような記憶があるが・・。歳とし・トシ・・・。(筆者注・・・娘達に言わせれば…子供以下のネネらしい。)
 今朝もマガモ達5匹と飛来カモ3組の番がいたが、この付近の居住者の1匹アオサギがこの仲間に入りたそうな・・・。
 いや入っているのだろうが私の姿を見るとみんなと近くにいても飛び去って行く。
 しかし,今朝は私がみんなにエサを与えている時再びやって来て飛来カモのやや後ろから、投げるパンを気にしている様子が判る。
 カモ達が食べている様子をじっと眺めていてパンに感心がある事を現していた。
 その時はもうパンが無くなってしまっていたので近くに投げ与えて見ることが出来なかったが、
 このようなアオサギの状態ならエサを与え餌付けができるかもしれない。
 明日から気をつけてチャレンジしてみたい
がんばれオス達!!  東福寺野の雪の斜面がぽっかりと開ける 1月16日(金)
 今朝も薄っすらと雪に覆われた堤防上道路を走る。
 池の湖面のような穏やかな川面から河口近くの今川橋をくぐると川幅10mあるか無しの狭い砂浜の間を荒れる海に流れ込む。
 流れ落ちる川水の勢いと沖の海から押し押せる大きな波が激しくぶつかり白い波頭と共にもうもうと湯気が立ち上がる。
 雪降る前に右岸堤防上道路の片側が舗装された為混雑する今川橋詰めから出ず中間部に有る堤防取り付け道路から
 冷たい朝に繰り広げられる冬の現象を見ながら下流に向かう。
 昨日も通った河川敷も新雪に被われ新たな軌跡を残しながら水辺に向かう。
 マガモ達が待つ水辺には私の車のワダチだけでなくいろいろの動物達の足跡が付けられていた。
 真っ白な雪面に数種類の小動物と思われる足跡が規則正しく続いており、有るものは水際まで点いていた。
 歩幅が長いもの短いもの、2個の足跡が飛んでいるもの、点状に真っ直ぐ伸びているもの4〜5種類の足跡が有った。
 夜半に雪が降っていたので、夜が白みがける頃にやって来た事が想像できる。
 この辺りで見かけた小動物と言えば、ウサギ・タヌキ・キツネそしてイタチであるがお互いに出会っているかもしれない。
 想像するだけで楽しくなる。
 昨日いなくて心配した飛来カモのメス達がみんなと一緒に周辺の岸辺で私を迎えてくれた。
 マガモ達のように陸へ上がっては来ないが私が投げるパンを心待ちにしている様子が感じられる。
 指先で与えている合間に、パン片を投げるが今朝は久し振りに2匹のユリカモメがやって来ていて奪われてしまい、
 全部取られてしまう。
 ユリカモメは北の生息地でもエサを投げ与えられているらしく、投げようとする動作で奪いに行くよう目を凝らし羽根をばたつかせ待構える。
 上から狙われるからカモ達は、タッチの差で取られてしまう。よって囮に離れた所に投げカモメを引き付けその間に、
 カモの眼の先に投げる。お互い要領が判ったので奪われる事は無くなったが持ち逃げするメス達を追いかけるオスの惨めな様子がいつも繰り広げられる。
 下流の方で食べた後、水上歩行して再びやって来るメス達を見るとカモの世界も女性上位かなと変なところで感心するこの頃だ。 
メスカモ1匹も見えず  鉛色の冬空から粉雪が 1月15日(木)
 真っ青に晴れた空に立山の雪嶺が鮮やかな冬景色も好きだが、
 今朝のような常緑や冬枯れ樹木それぞれにへばり付いたり被ったり様々な雪模様が鉛色の冬空に立体像として描かれた雪景色も趣があるり好きだ。
 10cm位の積雪により車でも容易に土手の道路から河川敷を通りマガモ待つ水辺までたどり着く。
 ここ数日積雪量はさほど多くはないが強い季節風により餌を与えに来る人もいないのか、
 私の車のエンジン音を聞こえたのか陸の雪の上を豊満な胸でラッセルするように上がって来る。
 脚が短いから弛んだ下半身が雪をかき分けるように来なければならないだけの事である.と言ったら太っているが色鮮やかなマガモ達に失礼かも。
 鉛色の空を写した水面には色鮮やかに着飾った飛来カモを含めてオスのみでメスガモが1匹も来ていなかった。
 いつも朝は餌を与えられると判っていて遠くにいても私を見付けたら水上飛行してやって来るのに、
 姿が見えないし、口笛吹いても聞こえない所にいるのか最後までやって来なかった。
 懐いて来てパンを咥えたら他のカモに奪われないように必死の形相で逃げ去る滑稽な表情を見せてくれるのに今朝は見れず残念だ。
 反面いつもは小食、いや奪われて食べれる機会の少ないオス達に充分に与える事ができた。
 それにしても積雪量が少ない。
 子供の頃の寒の入りの頃だと言うと50cm以上の積雪が当たり前に思い、1晩にでも腰の辺りまで積もり除雪に大童だった朝の様子が浮んでくる。
 年配の人との会話の始めに「寒いけど沢山積もらんで良いね〜」が口癖になっている今日この頃である。
荒れる海でも楽しそうなカワウ  吹きふさぶ北西の季節風 1月14日(水)
 富山地方気象台が強い寒気団の南下で夜半から県下に『暴風雪波浪警報』が発令され、今度こそ数10pの積雪を覚悟していたが、
 今朝起きてカーテンを開け曇ったガラスを手で拭き恐る恐る外を眺めると・・・薄っすらと申し訳なさそうに積もっているのみで
 またまた積雪の予報が我々に都合が良い方に外れてしまった。
 朝、家を出る頃は粉雪が降りだし遮るものがない開けた河川敷に着く頃には猛烈な北西の吹雪きとなり見る見るうちに
 今来た白い雪上の黒い輪だちが消え去って積もってしまった。
 車外に出るのも川面から横殴りの風雪によりなかなか出る事ができず難儀したがマガモ達が待っていてくれると思い、
 頭巾を被い風上に背を向けながら餌を横の用水に蒔き、本流で待つみんなに行き渡るように与えた。
 猫の餌のカリカリが大好きなマガモ達が夢中になって奪い合っている間にパン片を飛来カモ達が食べれるように鼻先目掛けて横向きに投げてみた。
 強い風雪によりなかなか思った所に届かなかったが、この頃では羽根を水面を打ち叩き水上歩行しながら慌てて奪い合うようになって来て
 持ち去ろうとする。一口で食べれないくらいの大きさに投げる為、咥えたカモが逃げ去るが他のカモが奪い取ろうと追いかける。
 結局は千切れて分け合うようになる。どちらかと言うとメスの方がすばしっこく貪欲なので番でもこればかりは色恋が無いようだ。
 吹雪きがいっそう激しくなり慌てて車内に入るがまだ欲しそうにしているカモ達を後にして家路に着く。
 降り積もった雪面をライトを点けながら波打ち近くの道路を通るが、
 漁港内や白岩川の河口近くの大きな波の谷間にカワウの細く長い首が乱立するように浮んでは潜って消えの
 荒れる海での我が世を楽しんでいるような様子が繰り広げられていた。
ゴミ・ゴミごみ・・・  雲の帽子を冠ったダンディーな峰々 1月13日(火)
 日中時折雷鳴が轟き窓を叩く風の音でどんなに雪が積もったかと思いきや、
 霧状の細かい雪で庭の樹木の幹に樹勢を強調すかのごとく雪の吹き付けを行っている空模様だ。
 朝はぼんやりではあったが長く連なるモノクロの立山が灰色空に描かれていて
 3000m付近の剣や雄山頂上付近に僅かに雲が覆ってているのみの景色だった。
 うねりで白岩川の狭く縊れた河口から大きな波となり,両岸の堤を叩き上流へ遡っていた昨日と異なり
 今朝は南からの強い風だが海や川は波が無く穏やかに見えるから不思議だ。
 何時もの水辺に着き切ない気持になる。煙草の吸殻が散乱していた。
 先日の成人式での傍若無人の振る舞いをする心若者達の姿に呆れ嘆き怒りさえ覚えたが、
 海や山の眺望素晴らしい自然豊なこの地で心無い1握りの人達により傷つけている自覚の無い人が来ている事に憤りを感じてしまう。
 水辺の葦の中に沢山のプラスチックやポリ状の容器や食べ物を包装するトレイが絡まるように散乱している。
 陸の上から除去する事が出来ず川面から取り除こうとすると膨大な労力が必要になる。
 街中を流れていない1級河川のこの川を川上からゴミがこのように流れてくる事は考えられず、
 市街地を流れる2級河川から海へ流れこみ波や潮の流れによりこのように河口から上流近くまで遡ると考えられる。
 連休中風光明媚な山の景色を見ながら心身を癒していただろうに自分の足元を汚して行く人の心情が理解できない。
 持って来たパンをマガモ達に与えた空き袋にタバコの吸殻を1つ1つ入れていたが、
 汚れた吸い口に成人式で暴れた若者の形相がオーバーラップして来て怒りこみ上げる。
 しかし帰りに上市川河口で1人の男性が流れ付いたゴミを集め焼却している様子を見て心から「ご苦労様」と心の中でつぶやき、
 ようやく穏やかな気持に戻りホット胸を撫で下ろす。
 いつか私もあの水辺の葦の中のゴミを取り除き焼却しようかと思うのだが・・・。 
 揃っての出迎え  勇壮な立山を遮る雲は無し 1月12日(月)
 毎日朝早く(寒い冬の朝は、さほど早くないか)一連の散策を続けたり、それを日記にしたためたりと曲がりなりにも続いてはいるが、
 続けると言うことに余り苦にはならなくなったが、文書に現す語句が思い浮かばずたいそう苦慮しているのが偽らざる事実だ。
 と言うのも物を書くことにより自然描写や動植物に対する今までなかった観察力、即ち着眼点が微細でそれから享受する心の感じを巧く表現できないもどかしさだ。
 時分自身情けなく苛立ちさえ覚える。
 若い頃からもっと活字物に親しみを持っていれば良かったが、生来身体を動かすことの好きながさつな人間により
 文書を読んだり物事を書く事にトンと縁が無くこの年になって後悔しているのが事実だ。
 還暦を迎え第2の人生のスタートを切った辺りで数年前からの続けているややフライイングぎみの拙い続行でこれからの残された日々を
 文書に接することも1つの楽しみとし、スムーズに心の中を表現できるように小さな1歩だが上を目指したいものだ。
 いかに今朝の素晴らしい立山の眺望を表現したら良いか苦慮している為に前言となってしまった。
 屏風のようにそそり立つ雪の立山連峰の全容が雲一片に隠されていることなく彫刻刀で鋭く刻まれたような濃紺の岩肌と
 冬には珍しい強い日差しで雪面が眩しく輝くモノクロの情景を巧く記す事が出来ず悩んでいた。
 河川敷内の大きな水溜りには今朝もこの地方では厚い氷が張られていて、童心に帰りわざわざ水溜りの氷を割るように車をスラロームさせながら
 マガモ達が待つ水辺に向かう。
 マガモ達そしてやや小振りの3組の飛来マガモ達の番との揃い踏みの出迎えとなった。
 ユリカモメの出迎えがここ数日無いのがちょっと寂しいが。飛来カモには都合が良いが・・・。
 スズカモに代わりメスガモが  雪舞う向こうに山裾僅かに覗く 1月11日(日)
 あれほど待ち遠しく又、何か不都合なことが起きないか心配していた還暦記念諸行事もつつがなく終え、
 残務整理のめども立ち、緊張からの解脱感から数日はぼ〜っとしていたが気が付けば1月も3分の1が過ぎ去っていた。
 しかしこの間にも大好きな温泉だけは毎日のように入りに行っていたようだ。
 1・2・3・・・ヵ所と指折り数えれば6ヵ所もの温泉に。
 3回も行った温泉もあった。
 元旦のファボーレの湯
2日金太郎温泉そして3日が簡保の湯と三が日は勿論、その後も牛岳温泉、健康ランドそして吉峰の湯と、
 温泉と言うより露天風呂巡りと雪のない夜の風情を楽しむドライブ?些細な贅沢・・・とも思えるが、
 妻や娘に言わせるとやはり道・楽らしい。道と楽の間に・があるのが私の逃げ口上ではあるが。
  用を成していなク樹木には重荷にも見える雪吊りや誰でも判るオリオンヤハクチョウ座等をを悦に入り眺めながら良い気分に・・・
 これでは開放感より腑抜けの身体になるのが当たり前だと自身思う。
 恒例ノ朝起きの散策はこの間も一度も休むことなく続けているので、あっ!そうだこのマガモ日記≠烽R日坊主でなく延々と続いているのだ。
 止め処もなく。
 やはりどこか人と変わったところを持っているようだ。どちらかと言うと猿に似ているらしい。甲の申生まれにより当然だが・・・。
 今朝は薄っすらと雪化粧してい家を出る頃は風花のような降り様でここ数日の肌寒さは余り感じなかった。
 1cm余りの氷が張っていた河川敷の水溜りにも今朝はなく大きく水跳ねしてマガモ達が待つ水辺に向かう。
 用水溝から流れる水温が温かいのか流域で一生懸命に水浴びしている奴がいる。
 大潮で川面が低く用水から段差により滝状に流れている水を首をひねりながら嘴で左右から背中の方へ上手にかけている。
 そして両足の水掻きを巧みに動かし上体を水面に伸び上がり羽根を広げバタバタ開閉して水滴を飛散させ羽ばたきをしだした。
 こちらに向けてのこの様子はあたかも私を羽根で手招きしているようで嬉しくなる。
 橙黄色鮮やかな嘴と群青色の長い首そして大きく開いた白い羽根のリズミカルな動きに寒さも眠気もすべて吹っ飛び心癒され又行きたくなる。
 羽ばたき終えておもむろにお尻を上げ黒く縁取られた白い2枚の尾羽を広げ左右に激しく振り一連のデモンストレーションを終える。
 ユリカモメがやって来ず飛来のマガモ同士のパンの奪い合いと言うより飛行してでも奪いに行くメスの貪欲さが滲み出る餌やりとなった。 
 傷ついたセグロカモメやって来ず  青白のコントラスト鮮やかな立山の大パノラマが・・・ 1月10日(土)
 十六夜月が僧ヶ岳の稜線から顔を出す光景を左の車窓から眺めながら常願寺川右岸の堤防上道路を吉峰の湯へ走る。
 明るい月夜に雲1つかかっていない立山の稜線が黒くくっきりと描き出されていた。
 今年初めての満月を夜ではなく早朝青く澄みきった青空に冷え冷えとした真っ白な残月が西の空に浮んでいるのに遭遇した。
 浜黒崎海岸が「けあらし」で蒸気がもうもうと上がっていたあの朝だ。
 肌がぬるぬるとすべるような泉質の吉峰の大露天風呂に身を沈めながら頭上の湯気の間からカシオペア座の
状の星が輝いているのを見ることができた。
 帰りは来た道を今度は富山の夜景を見ながら下るように走るが更に遠くの富山湾上には、いか釣舟の集魚燈の明るい光りが3つ月夜に灯っていた。
 今朝は昨日より1段と寒く清浄な冷気の中に岩肌の濃紺と雪面の白のコントラスト鮮やかな立山の険峻な連なりが描き出されていて、
 冬には珍しく3日続きの雲1つかかっていない立山連峰の雄姿が人間のみならず生き物全員にご披露された感じだ。
 昨日気にかけていた左の羽根が痛々しそうだったカモメは姿を現さなかったが大丈夫だろうか。
 河川敷の大きな水溜りに張られた氷わざと壊して行く楽しみを感じながら何時もの岸辺に行くと既にマガモ達は陸へ上がって来ていた。
 幸いにまだユリカモメがやって来ていなかったので川面の飛来カモ達にパンを投げ与えたが,相変わらず1匹のメスかもに奪われてしまい、
 それを追いかけるオスカモの何時ものシーンが繰り広げられていた。
 オスガモに与える時は巧く,眼の前に投げなくては行けないのでパンの耳を硬め目掛けて投げ与えるようにしなければならない。
 パンの味にも慣れてしまってマガモ達共仲好しになり1つの確固たるグループを形成してしまったようだ。
 後は陸へ上がって来て指先からえさを与えられるようになれば良いのだが・・・。
 頭上にはユリカモメではなくウミネコが3匹餌を欲しそうに旋回しだした。
 お近づきになれるだろうか。
 
傷ついたセグロカモメが・・・ 今朝も青空に稜線鮮やかに 1月9日(金)
 2日続きの素晴らしい山並み連なる立山全容のご開帳だ。
 放射冷却によるこの冬一番の寒い朝になり浜黒崎海岸ではもうもうと上がる蒸気霧が朝日に照らされいかにも海水が沸騰しているような風景だった。
 河川敷内の道路の幾つもある大きな窪みには氷が張り澄んだ青空を映し出していて、通過する時「バリバリ」とガラスを割るようなきしむ音が車にも響き、
 破片が飛び散る様は大ききく下車し見てみる。
 5mm以上はあったようだった。 
 マガモ達や3組の飛来マガモの番達に餌を与えていた時、
 用水の対岸に1匹のセグロカモメがやって来た。
 しかも左翼の羽根の様子がおかしい。だらっと下がったままで体の横に納まらない。
 何時もは、ユリカモメは餌をねだりにやって来るが他のカモメがやって来ることは珍しい。
 主に海岸で生きた魚や漁師さんや魚屋さんが投げ与えてくれる魚の残飯を主食にしている。
 パンを投げ与えているこの場所に近づいて来るのも珍しい。
 いつも中州にいてもこちらには向かって来ないのにどうしたのだろう・・・。
 はっきりと飛んで来る状態が判らなかったが水平には飛べるようだ。
 用水溝の向こう岸に回り、怪我の状態を見ようと2m位まで近づくと飛び去らず歩いて川面へ下りて行った。
 既にパンを与えてしまった後によりこのカモメにやることが出来なかった。
 マガモ達と一緒に泳いでいるのでお互い牽制する様子なく、いても邪魔になる間柄ではないらしい。
 人間にも慣れているようで明日からの様子によっては、この地の住民に参加することになるかもしれない。
 食欲により体力が付き怪我を治して欲しい。「明日もきっと来いヨ〜」とささやいたが・・・。
つわものの飛来マガモのメス 屋根に雪が薄っすらと 1月8日(木)
 昨日の朝は、雲1つない澄みきった青空に立山の素晴らしい山容を描き出し、道行く人々のその美しさに感嘆していたのに、
 午後から黒い雲に覆われ夕方には雨が降りだし、夜半には雷を伴った強い風が家の前の電線を唸らせるように吹き多い降雪を覚悟していた。
 ところが今朝5時過ぎおもむろに寝室のカーテンを開け、曇ったガラスを指で拭いてみると・・・。
 向かいの家の屋根には全く雪がなく,乾いた雪が舞っているのみだった。
 ほっとすると共に積雪を覚悟し除雪をと気合が入っていただけにどこか気が抜けたようになり再び布団に潜りこむ。
 眼を覚ました7時頃外を眺めると薄っすらと申し訳なさそうに雪に覆われていた。
 朝から用事がありいつもの散策に出かける時間がなかったので夕方マガモ達に会いに常願寺川へ出かけた。
 中州や浅瀬にはウミネコやカモメが既にやって来て川上の南の方を向き停泊していた。
 私の姿を見付けると頭上を旋回し出すユリカモメがまだやって来ていないのか見かけなかった。
 この川を寝床にしているカモメ達は主に常願寺川河口から東の方の海岸を日中のエサ場や休息地として
 夜明け前に飛び立ち夕方には三々五々河口の方から帰って来て暗くなる頃には川幅一杯になるくらい停泊している。
 いつもと違う時間だったがお腹が空いていたのかマガモ達は陸へ上がって来た。
 飛来のマガモ達もいたが2組の番と1匹のオスの5匹が用水口の辺りにいるがメス1匹の姿が見えなかった。
 餌を横取りされるユリカモメがまだやって来ていなかったので陸のマガモ達に指先で与えながら飛来マガモにパンを目がけて投げ与えた。
 中に1匹の猛烈に貪欲なメスがいて少し離れたところにあるパンを水上歩行してでも奪いに行くつわものだ。
 咥えて逃げ去る様子などがき大将雰囲気をかもし出していると言った方が的を射ているかもしれない。
 図体大きなマガモ達にもおじけることなく奪い合うのだからたくましく本当に仲間入りしたのかもしれない。
 あわよくば・・・この地でで雛を孵して欲しいものだと・・・祈るような気持で見守っている。 
求愛デェスプレイ? すっきりと立山の雄姿が・・・ 1月7日(水)
 昨日は24節気の「小寒」で寒さが次第に厳しくなる「寒の入り」にもかかわらず山麓に雪のないまるで初冬の雪景色の立山が、
 夕陽を浴びて茜色に染まった素晴らしい光景を『白鳥の里』にて久しぶりに帰って来た白鳥とともに楽しんで来た。
 思った通り今朝は抜けるような青空で、
 寒気が入り放射冷却となり何日振りか霜が降り雑草の上を歩くと「ぐさ〜ぐさ〜」と長靴の底に響きが伝わってきた

 今朝もまだ陽上がらない内に『白鳥の里』に行き、水を張られた田圃の隅の方に薄い氷がまだ張っていた頃青白くっきりと写し出された立山の雄姿を眼に刻んできた。
 

 剱岳には笠雲がかかり丁度白鳥のいるこちらの方を眺めているようにも見えた。
 左の写真では、白鳥達も左右を向いているのでそれぞれ鳥達独特の片目で、
 剱岳の青年らしい凛々しい雄姿を眺めているのかもしれない。
 それにしても前山の丘陵辺りにはほとんど雪の白さが見られず、
 山岳部も岩肌の濃紺色のみが際立っている。
 何時もなら全山真っ白に覆われていて良い時期なのに。
 行動する私にとってはこの方が都合が良いが、厳冬の雪景色も気に入っているので・・・。
 特に露天風呂に入浴しながら、
 雪吊りされた木々の間から雪景色の自然を満喫するのも最高の贅沢だと自負している。
 今朝はマガモ達がいる水辺には既に男性が来ていて餌を与えていた。
 陸の上から水面のみんなに餌を与えていたがミコアイサの姿が見えなかったので、
 まず、白鳥達に会いに行ったのだ。
 帰り寄るとやはりマガモ達は満腹なのだろう陸へ上がって来なかったので、
 3組の飛来マガモ達に餌を与えることにした。
 幸いに邪魔をするユリカモメ達も全く姿を見せず、
 ちょっと大きめに千切り離れて漂う目の先へ投げる。
 大きめに寄り投げやすいが、
 飛来ガモ達にとっては一口で呑み込めないので咥えて持ち去るように一目散に逃げる。
 それを他のカモ達が奪おうと追いかける。お互い喧嘩にならないように再びパンを投げてやる。
 全員に行き渡ったようなので止めるが私が与えるパンにより留鳥のマガモ達と3組の飛来マガモが仲好しになってくれれば良いが密かに思う。
 満足したのか水浴びしたり、羽繕いや羽ばたきを見せてくれるマカモ達がいたが、中には発情期に見せる首を伸縮させる求愛デェスプレイを行なうものまで出始めた。
 今後の成り行きを楽しみに見守りたい。
 用水溝から油が・・・  雪のない丘陵が雲下に開けて 1月6日(火)
 今朝水辺に着いて覗くと何か変だ、いつもと様子が違う。
 岸辺の方へ近づいて来ようとしない、しかも下流に向かって少し間を置いて泳いでいる。
 おかしいなと思い,水面を眼を凝らして見てみると・・・。
 スリガラスのような本流の水面と用水溝から流れる水面が澄んでいるがキラキラ光るパラフィン状のように見える。
 油だ。用水溝から油が延々と流れていたのだ。まだ流れている。
 直ぐ、携帯電話から110番で警察に連絡する。
 警察がやって来るその間もまだ流れていたので相当の量が流れたに違いない。
 水鳥達も感じるのか油状の水面を近づこうとしない。
 警察官がやって来て間もなく油の流れは止まったが既に先端は海の方へ流れ込んでしまっていた。
 重油でなく又量もそれほど多くなく自然の動植物にはさほど影響はないと思うが原因を突き止めて欲しいものだ。
 7時過ぎには白鳥達も眠りから覚め、水上歩行をしばらくやった後水平飛行しながら隊列をくんで飛び上がり餌のある田んぼの方へ向かって行った。
 浅瀬にはこちらの岸辺へやって来ないセグロカモメやウミネコの集団がそのまま留まって白鳥達の飛び上がる様子を見ていた。
 帰ろうとした時こちらの岸辺にミコアイサがいたのに気が着いた。
 油の方に気が取られ頭が茶色で身体の部分が白い珍しい訪問者に気が着くのが遅かった。
 明日はもっと身近で見てみたいがいてくれることを祈るのみだ。
  夕陽に映える素晴らしい雪の立山を白鳥の里に数日振りに帰って来た白鳥と共に眺める事ができた。
 雲1つない青空の前に雪原が刻一刻茜色の輝きが移り代わる情景をしばし堪能する事ができた。
 赤味が薄れモノクロの稜線が写し出された頃13夜の鮮やかな月が北の方でくっきりと浮んでいた。
 久々に水の張られた田圃で近くの農婦に与えられた餌を辺りに響き渡るような鳴き声を出しながら嬉しそうに食べていた。
 一生懸命美味しそうに食べる白鳥の姿を眺める農婦の表情にも久し振りに我が子に会ったような嬉しそうな笑顔が現れていて私もつい微笑んでいた。
今朝もスズカモの姿はなし   山並みのみ雲に覆われて 1月5日(月)
 山の姿を隠していた雲の上から朝日が昇る頃常願寺川河原に着く。
 100m位先の川の浅瀬に5羽の白鳥がまだ休息していた。
 毎日夕方5時頃2km離れた白鳥の里近くの田圃で日中餌を食べたり休息したりしていた場所から帰って来て
 夜中に外敵から身を護る為か辺りが水面の川で眠り、翌朝7時過ぎに戻って行くのが日課になっているこの頃のようだ。
 今朝はなぜかユリカモメの姿は全くなく、飛来のマガモ達への餌やりに好都合だ。
 陸へ上がって来ず4〜5m位下流の葦の近くにいるので投げ易く縁を含めたちょっと大きめのパン片を投げる。
 グループの中で一際人間慣れしているメスが咥え付いて逃げるように下流へ去った。
 勿論一口では食べれないのでメスニ咥えられたパンを奪おうと他の飛来マガモ達が追いかける。
 今ではパンの味を覚えたらしく進んで食べようとする態度が明らかに伺われる。
 邪魔するユリカモメさえいなければもっと近くまでやって来るかもしれない。
 最近スズカモの姿を見かけなくなってしまった。4〜5日いないようだ。
 いつもマガモ達と一緒に行動していて1つのグループを形成していたのにどうしたのだろう。
 左足を怪我していたがその後その足で頭を掻く様子を見たのでよくなって来ているのだと安心していた矢先だったのに。
 グループを離れどこかで元気で過ごしていれば良いのだが。 
トンビが参入? 新川丘陵の山肌に雪がなし 1月4日(日)
 あっという間に正月が過ぎ去った。
 還暦行事の幹事としての責任が肩から降りた途端ここ数日は拍子抜けしたような 
 また、お酒漬けの身体か温泉三昧により力が入らない腑抜けになったような人間になってしまっている。
 依然正月かぶれが残っているが今日は何時もなら第一日曜日で休日だが5連休になるので臨時に営業となった。
 お蔭様でお客さんが来ていただき心から感謝する営業初日だった。
 今朝の常願寺川浅瀬には5匹の白鳥が羽根を休めていた。
 幼鳥の姿が見当たらないところを見るといつものグループではなく停泊に立ち寄ったのだろう。
 水辺に下りて行く先にマガモ達が列を作り陸へ上がって来て私を迎えてくれた。
 しかし飛来のマガモ達やスズカモの姿は最後まで見せなかった。どうしたのだろう・・・。
 ユリカモメもやって来て盛んに頭上で乱舞し、数匹がマガモ達の後ろでこちらの様子を伺っている。
 この頃では小さな猫の餌カリカリまで食べるようになった。
 マガモ達もユリカモメの鳴き声や集団の飛び交いに恐れをなし途中で水面に下りて行ってしまう。
 ユリカモメには空中で投げ与えるが今朝もトンビが近づいて来ているので与えるのを止めることにした。
 以前高岡の水道公園で桜の花を見をしながら弁当を食べていた時、トンビに突然後ろの方から手に持っていたおにぎりを奪われたことがあった。
 幸い怪我がなかったがあの鋭いつめで引っ掛けられると大変な事になり兼ねない。
 私もそうだがマガモ達やユリカモメ達と奪い合いになり傷つけられる事を懸念した。
 もの欲しそうな数匹のユリカモメが私の方をじっと見つめていたが・・・。 
 
温泉三昧 穏やかな三が日だったが山は・・・ 1月3日(土)
 雪を見ない穏やかな三が日、何時もの寒い正月と異なり気候からも正月とは思えない今年の年始めだった。
 温泉巡りではないが大晦日から今日まで,いや明日も明後日もだが毎日異なる温泉に行く事になるだろう。
 NHKの紅白歌合戦放送中もも富山市内の東洋健康ランドの化石温泉露天風呂で小さな雨降る中を、
 元旦は還暦の参拝の後少し寝てから元旦マラソンにチャンレンジし、疲れた身体を婦中町のファボーレの湯の露天風呂で
 目の前の人工の滝の飛沫に虹がかかっているのを眺めながら、
 2日の日は、還暦祝賀会で宴会を開催したが入浴せず帰ったので改めて入りに行った魚津市金太郎温泉の沢山の自然石に囲まれた露天風呂で
 頭上の上弦の月の半月の眺めながら、
 今日は婦中町の簡保の湯の展望浴場から杉木立の間から小雨に煙る富山市街や婦中の山里を遠くに眺めながら身体をお湯に浸る。
 私の入浴方法は、何処の温泉でも判を押したように決められた作法で順序良く進められて行く。
 @まず、湯船のお湯を足元に数回かける。
 A徐々に下半身から上半身にお湯をしっかりとかける。
 B持って来たタオルを折りたたんで頭に載せ、湯船の縁に腰掛け足のみ浸かる。約2〜3分位。
 C次に半身浴を・・・やはり4〜5分。
 Dそして顎まで浸かり
 E両手でお湯をいただくように鼻先へ・・・。温泉の色や臭いを視覚や臭覚を体感する。
 Fそしてそのお湯で顔を拭う。
 Gそして一言・・・「あ〜良い気持」と。
 晴れた夜の星座や月を眺めながら・・・
 新緑や紅葉などの山の景色を堪能しつつ
 露天の自然石や雪国の風物詩雪釣を楽しみながら
 火照った身体を山間をかけ抜ける爽やかな風で冷ましたり
 必ず最後は冷たい水で足元にかけ気合を入れるがごとく緊張感を取り戻す。
 疲れた身体を癒し心身爽快に温泉に来た事を感謝する為に一言。「あ〜あ良い温泉だった」と・・・。
 今朝もマガモ達に会いに行ったが、やけにトンビが多くいる。
 正月により日中もパンを与えに来る人が沢山いるようで残りの欠片を食べに来ているのかも。
 そう言えば今朝は野良猫の姿まで見かけた。味を覚えられたのかも。 
白鳥が  遠くに雪のない山裾が
1月2日(金)
今朝まだほの暗いいつもの常願寺川河原行き、
「ポ〜、ポ〜」と言う鳴き声と共に白い集団がいる事に眼を奪われる。
白鳥達の姿がそこにあった。
対岸の白鳥の里からいなくなり安否を心配していたが、
数日振りに姿を現した。
60羽位と10羽位の2つのグループに少し離れていたが
まだ薄暗く休息している様子だった。
元気そうな姿を見ることが出来ほっとする。
朝の温泉入浴からの帰り白鳥の里近くを道路を通って帰ると
田圃の中に白い集団を見つける。
舗装されてないあぜ道を通り近づいてみると
100羽近くいて地中の餌を啄んでいる姿があった。
水の張られた白鳥の里の田圃からか北西に約500m位あるだろうか。
里では定時に餌を与えられていたのだが
何か危害に会ったのかその場所を離れ
餌を自給しているようだった。
発情期を迎えているのか
羽根を広げアピールしているオスや、
追いかけっこしている姿やオス同士の喧嘩等が繰り広げられていた。
ほとんどは一生懸命地中の餌を啄んでいる様子だったが。
時々警戒して全員長い首を持ち上げ辺りを伺う様子には
おかしさが込み上げてくる。
尚今朝は何故かユリカモメか水辺にやって来なく
飛来マガモオス達にもパンをやる事ができた。
 還暦祝賀会 朝雲の上から初日の出が・・・ 2004年1月1日
 明けましておめでとうございます
        本年もよろしくお願いいたします
                            2004年元旦

 大晦日 午前1時半頃小学校時代の懐かしい顔が三々五々黒い礼服を着て神社に集まって来た。
 数年振りから、中には小学校卒業以来の40数年振りの全く面影のない顔まで笑顔でやって来て名前を聞いて爆笑する。
 中にはどこの叔父さん?かと思った男性もいて自分もそう思われているかと思うとおかしさが込み上げてくる。
 還暦記念の神社参拝に小学校卒業時の140名中女性3名を含む50名が参加してくれ。
 県内は勿論今は故郷を離れ遠く東京や埼玉からこの日の為にやって来てくれた。
 行事は厳かに行なわれ午後からの還暦記念祝賀会での再会を楽しみに一旦家路についた。
 祝賀会場は、魚津市金太郎温泉≠ナ開いたが集合場所に現れた皆さんは、
 暗い夜の黒い礼服での参拝と異なりそれぞれ自由な服装で特に女性の皆さんは晴れ上がって来て明るい日差しを受け一層華やかに感じられた。
 やはり日中だと懐かしい全員の顔を思い出す事ができた。
 送迎バスの中は既に小学校時代にタイムスリップし・・・ちゃん≠竄だ名で呼び合う昔懐かしい名前が飛び交っていた。
 幹事としては集合場所にやって来なかった2・3名の携帯電話での連絡に追われ車内ではとても友人達と会話する余裕がなかった。
 会場に着きしばらくして乗り遅れた友人達が駆け付けてくれ世話人一同ホット胸を撫で下ろし定刻に開宴することができた。
 今は亡き物故会員の霊に対し黙祷を捧げたが無二の友人を含め10名近くの幼かった頃の顔が脳裏を横切った。
 私ともう1人の司会進行で進められて行ったが次第に抽選で席順を決めたがビールや避けを手に持ち移動し始めて行く姿があちこちで見られ
 幾つもの車座ができ上がって来て大きな笑い声などが宴会場内に響いてき始めた。
 童顔だった彼が頭が剥げたおじいちゃんに、勉強できて美人でちょっと近づき難かった彼女が気さくなおばあちゃんに。
 それぞれ長い年月が容姿や人間性も変えてしまったようで改めて還暦・・・子供に帰るという諺が身に染みて感じられた。
 短いながら1人1人の自己紹介では近況と共に世話人である私達に労いの言葉を取りこんでくれた沢山の友人達の温かい言葉に、
 本当にやって良かったとつくづく思い熱いものが込み上げてきて目頭が熱くなってきた。
 時の経つのも忘れ楽しい一時を過ごしていたが無情にも別れの時間が迫ってきた。
 又の再会を約し,元旦にもかかわらず同級会に出させてくれた温かい家族達が待つ家路にそれぞれ帰って行ったのは午後9時過ぎだった。
 ところで今日もマガモ達に会って来た。
 大晦日夜半の参拝時は小さな雨が落ちていたが夜が明け何時もよりやや遅れた8時過ぎには雲間から初日の出が顔を出してきた。
 余り風もなく穏やかな2004年元旦を迎え常願寺川の土手から辺りを見回すが2年続きの雪のないお正月で昔の雪国のお正月は何処へと言った感じだった。
 ユリカモメを始め水辺の住民全員揃っていた。
 今年もよろしくと言う願いを込めマガモ達に何時もより多くのえさを与えるがスズカモや飛来マガモにはユリカモメの乱舞により
 なかなか餌を与える事ができない。
 そこで一考する。
 スズカモや飛来カモ達に与える為に横取りされるユリカモメに与える方法を空中高く投げ上げて競って奪い合うようにさせていて
 その間に彼らの目の前辺りにパンの縁の硬い部分を含め遠くへ投げ易くして与えたがこれが成功して、
 飛来マガモのオスまでが咥えて行く事ができた。しかも奪いに来ようとするユリカモメや他のマガモ達から逃れ様と逃げる様子などは
 確かにここの住民の仲間入りができたような気がして来た。
 餌をやり終え、市内の元旦マラソンに参加する。
 寝不足で体調が余り良くなかったがその頃には素晴らしい天気になりじっとしていられなくスポーツ服に着替え3.5kmの
 神通川土手のコースを完走する。着順よりも景色を楽しみながらの走りにより走り終えた後の温泉露天風呂での爽快感は筆舌に尽くしがたい。
 還暦祝賀会に行く2時間前の出来事だった。
 
 2003年大晦日 昼前から雨が・・・ 12月31日(水)
 澄みきった夜空に半月が鮮やかに輝いて冬の星座オリオンが天上にあった昨夜、今日の天候が良い事を密かに祈ったのだが・・・。
 朝起きて曇り空に安堵したのもつかの間、ついに午後から冷たい雨が落ちてきた。
 小学校同級生と共に還暦記念の郷社合同参拝を計画している為足場が良い事を願ったが祈りが通じなかったようだ。
 しかし雪に見舞われなかったのが幸いだと思うことにする。
 足回りもそうだが間際になっての急遽の欠席が世話役として最も気がかりだ。すでに2人の都合による欠席が胸を締め付けている。
 今日は午前中で今年の営業を終了し、後の掃除を妻や娘達に頼み気分を癒す為?にマガモ達に会いに行く。
 雨雲が低く垂れほの暗い川面にカモメの群集が風上の南の方を向き羽根を休めて漂っていた。
 いつもマガモ達がいる用水口の水辺に1匹のアオサギのみがポツンと佇んでいる様子だったが、
 土手の水門横に停めた私の車のエンジン音を聞き餌が来たと悟ったのか葦の影から姿を現し例によって1列に並んで陸へ上がって来た。
 今では人馴れした飛来ガモのメスとスズカモは上がれないが用水溝まで上がって来てねだるような顔をしている。
 ところが厄介な事に中州にいたユリカモメ達がやって来てマガモ達と一緒に陸に上がりこちらに顔を向けもの欲しそうにしだした。
 今年最後の餌やりだが今ではオス5匹のみとなってしまった。
 何度も産卵そして抱卵したが雛に帰ることなく亡くなってしまったキッポちゃんやチュッポちゃん。
 しかし新しく仲間に加わったスズカモや飛来マガモ達がこの地を毎年やって来る停泊地と決めて欲しいものだ。
 ユリカモメが水面のパンを狙っている間にスズカモや飛来カモの目の前にタイミング良くパンを投げる。
 飛来カモのメスちゃん、うまく啄む事に成功し身体を揺らし咥えて逃げる様子にほっとした気分と同じに何となく心癒される。
 今年もこれで終わりだがどれほど沢山彼等に心癒されたことか。
 ちょっぴり憎らしいがユリカモメにもパン片を空中に投げてやるとキャッチボールを捕球するかのように巧く嘴でキャッチする様子を見ると、
 明日もまた彼等に会いに来なければと言う童心がこみ上げて来る。
 それではマガモ達、スズカモ、飛来マガモ、アオサギ,ユリカモメみんな元気で良い年を迎えよう。
気持が忙しい?年の瀬 山並みにまだ雨雲残る 12月30日(火)
 2003年も残すところ後2日、何故か昔の気ぜわしさが薄れて来ているように感じる。
 あながち年の所為だけではないように思う。
 猫の手も借りたくらいの年末の忙しさはなくなって来て、家中の大掃除や親族集まって行なう餅つきも遠い昔、
 元旦から大型スーパーが営業していたりや映画館や温泉地そして外食産業も開店しているところが多い。
 お正月も単に1年の365日分の1日で最初の日でしかなくなったのかもしれない。
 今年ほど1年が速く過ぎ去ったと感じた年がない。
 町内会や老人会の世話に追われた前期そして元旦に行なわれる還暦記念神社参拝や祝賀同期会の世話役としての仕事が重くのしかかって来て、
 頭の片隅にいつも影を落としていた。
 単に同級会を開催するのと異なり、一生一度のイベントの裏方により間違いがあってはいけないと言うプレッシャーがかかっていた。
 幸いに友人達も大勢協力してくれ、思ったより沢山の同期生が元旦にもかかわらず集まってくれる事になった。
 後は天候が良い事を祈るのみで全員の元気そうな笑顔に触れられることを楽しみにしている。
 今朝はマガモ達に会いに行ったが一人の男性が陸の上から川面の鳥達に餌を与えていた。
 いつもより沢山餌を貰っているだろう。彼もまた楽しい一時を感じている事だろう。
 邪魔をしないで土手の道路を立ち止まることなく家路に着く。
 童話の世界に・・・  今年最後か!富山の山並みの全景浮び上がる 12月29日(月)
 素晴らしい山の風景画を見るような今朝の我が町水橋からの眺望だった。
 今年最後の神々しい稜線のご開帳だ。
 日の出前の刻一刻と変わる山並みの背景の色に濃紺の岩肌に白い彫刻刀で削られたような雪面がくっきりと描き出された山の風景が美しい。
 手に届きそうな三方の山の風景を楽しんでいると冷たい風に乗って「ポ〜ウポ〜ウ」と聞き慣れた白鳥の鳴き声が冷え込んだ耳朶に触れてきた。
 土手の上から眼の下の河面を見ると鳩首を寄せ合っている3匹の白鳥にようやく気がついた。
 日の出前後に飛び立つのではと思い良く見ていると思いが的中した。
 羽根を広げ下流から上流方向へ水上歩行したと思ったら水平に飛び上がり3匹が前後に隊列組んで跳び上がって行ってしまった。
 まだほの暗い辺りの空間を白鳥が切り裂くような水平飛行には童話の世界に飛び込んだような爽やかな童心に蘇る。
 いつもの水辺に飛来マガモやスズカモ、陸の上に上がって来ていたマガモ達とアオサギそして頭上には早ユリカモメなど
 いつもの可愛い水鳥達が揃って出迎えていてくれたのでより一層感じたのかもしれない。 
ユリカモメや飛来ガモやって来ず  青白色鮮やかな中腹から山裾にかけて 12月28日(日)
 恒例の富山市元旦マラソンに2年連続の出場目指し昨日の夜ジョキングを行なった。
 毎夜、雨が落ちていなければ3〜4km位星座や海上の夜景を眺めたりしてウオ―キングを励行し、
 時たま走っているので足は軽やかでや心臓も余裕有り自信があったが冷たい空気を思いっきり胸一杯吸い込み過ぎた?からか
 家に帰ってタンと咳が激しく出始め家族に『年寄りの冷や水』とけなされ,冷たい水をコップに一杯飲むように口に差し向けられた。
 これにて元旦マラソン取りやめになってしまいそうだ。
 もっとも大晦日と元旦午後から我が人生重要な一大行事が控えていてその合間に走ることを密かに計画していたのだ。
 赤いチャンチャンコ所謂『還暦』を迎え小学校同級生50人位と神社参拝と祝賀宴会に参加する予定だ。
 半年前から世話人の一人として行動して来た事を百も承知の妻や娘は「マラソンに出て万が一何かあったらどうするの〜」と
 どちらの事を心配しているのか軽蔑するようにのたもう。
 本当に自信はあるのだが・・・。元旦の天候により参加することにしよう。
 今朝は昨夜の出来事が何もなかったように身体万全の状態で起床でき若干外気の冷たさが気にはなったが出かける。
 今朝はユリカモメの襲来はなかったのに何故か飛来マガモ達は近づいて来なかった。
 もっとじっくり呼びかければ良かったが日曜日で早朝の来客が懸念されたので早々に水辺を後にする。
パン咥える飛来ガモのメス 遠くに東福寺丘陵の雪の斜面が 12月27日(土)
 昨夜婦中町のファボーレの湯の帰り、フロントガラスに当って砕ける雨が雪に変わってきて、
 天気予報通り年末押し詰まっての積雪をたいそう懸念される降りだった。
 朝恐る恐る窓のカーテンを開け露で煙ったガラスを手で掃い外を眺めると・・・
 向かいの家の屋根が僅かに白いのみで庭木には勿論道路の中央部には全く雪がなく、建物角の吹き溜まりがやや白く残っているのみだった。
 あの家の前に張られた電柱の線を唸らせた強い風は雪を抱いていなかったのだろうか。
 余りの積雪のなさに拍子抜けしてしまい、雪化粧の美しさより熟女の化粧を落したような静寂な表情を垣間見たような感じだった。
 ごめんなさい。営業上は足場が良く積雪がないのが出足が良く大歓迎なのですが・・・。
 遮るもののない河畔堤防上に出ると北西の強い季節風が大きな波を伴い河口から上流へと吹き上がっていたが通行には障害にならなかった。
 いつもの仲間達が用水口辺りに集まっていたが、マガモ達が私の車を見つけやはり上がって来始めた。
 冷たい強い風により車に乗ったまま河川敷を通り水辺まで行く事にする。
 水辺で車を停めてもマガモ達5匹はそっぽを向くように向こうの方を見ている様子。
 クラクションを数回鳴らしてようやくこちらを向き,慌ててこちらの車の方へ向かって来た。
 横の用水溝を見るとこれまたスズカモと飛来メスガモがやって来て居た。
 幸いにもまだユリカモメの姿は。なかった。マガモ達には手渡しで猫の餌を、スズカモ達にはパンを投げ与えた。
 メスガモはパン片を咥えて下流の方へ行こうとするがオスがそれを奪おうと追いかける。
 その内ユリカモメがやって来て、咥えられているパンを奪おうとしだした。
 それでもたくましくなった飛来マガモのメスだった。必死に水中に隠すようにして泳いでいて飲み込んでしまったようだった。
 ユリカモメがやって来ては飛来マガモ達には投げ与えられなくなってしまった。
 河面に舞い降りこちらの動作をしっかり見つめるその可愛い目にはパンを投げる動作も見透かされてしまい、
 何とか飛来ガモと仲良くなろうとする私の心中も射抜かれてしまった。
 
 近づく飛来マガモのメス  薄暗い水面に3羽の白鳥が 12月26日(金)
 雨含む灰色雲が空一面に広がり、薄暗い常願寺川水面に小さな白い塊が際立っていた。
 いつものマガモ達と会う用水口合流付近から上流200m位離れた向こう岸近くの水辺で,最初はシラサギだろうと思ったが
 眼を凝らして良く見ると3匹のコハクチョウが鳩首談義しているようすだった。
 対岸針原地区の白鳥の里からいなくなって数日経つがその数からして仲間ではないようだ。
 一時的な休息地に動物からの襲撃の危険が少ない河面を利用し、日中には何処かへ飛んで行くだろう。
 白鳥を見終え土手の用水水門の横に駐車すると気が付いたマガモ達が陸に上がって来てユリカモメが頭上を飛び交い始めた。
 私を出迎えと思いたいが私が持ってくる餌を待っているのだと歪んだ思いは心の中にしまっているからいつまで餌やりを続けられるのかもしれない。
 降りて行き口笛を吹きつつ屈むと近づいて来るが今朝はユリカモメが10匹近く伴ってやって来た。
 マガモには指先で嘴に差し出さないと蒔いてしまうと全てユリカモメに奪われてしまう。
 ふと横の用水溝を見ると飛来カモの例のメスが陸へ少し上がろうとしていた。
 メス特有の貪欲さで大分人間慣れして来たようだ。.他のオス達は一旦身を隠すように下流の方へ去って行くが再び戻って来るが近くへ来ない。
 食べ終えたマガモ達が河面に帰ってもユリカモメ達は3〜4m位目の前で可愛い眼で餌を強請っている。
 ためしに1m位前に投げてみる。勿論奪い合うように持って飛んで行ってしまう。
 約50cm位に置いてみる。するとお互い牽制し合い私の様子を伺っていて取りに来ない。今は50cmが大きな壁があるようだ。
 陸を歩く10数匹のユリカモメの中の2匹に脚が悪いのか歩きがぎこちない奴がいた。
 片足歩きでなく両足歩きだが体重を支え難いのか傾いて歩いていた。しかし歩いて餌を食べに来ようとするくらいだから生きて行くのに障害とはなっていないようだ。
 近くにやって来たスズカモや飛来マガモにも与えようとするがユリカモメに奪われてしまいなかなか与え難い。
 泳いでいる目の前のパン片を投げてやらねば上から奪われてしまう。
 ユリカモメも慣れてきて私が投げる前の動作を仕出すと早取りに行く体制を取るように上に飛び上がり、
 羽根を激しく動かし狙い定めるようにするから復習勉強するようになってしまった。流石に頭が良く働く。
 こちらの方が分け与えるのに大変苦労するようになってしまった。
 御近づきになった飛来マガモのメスさんにマガモ達の子供を身篭って欲しいと私の穿った考えを適えて欲しいのだが。
 上市川河口のカモ達 切り絵のような稜線朝焼け空に浮ぶ 12月25日(木)
 青空に浮んだ白い雲が刻一刻茜色に染まる頃、
 雲片1つかかっていないアルプスの稜線が切り絵のようにくっきりと浮び上がって来た。
 今朝はマガモ達がいる水辺に先客がいて会うことを諦め,素晴らしい日の出前の冬の立山の景色を堪能する為に、
 土手の道路や通勤幹線道路を離れた農道をゆっくり走り眺め変化する視界を楽しむことにした。
 見え隠れする雄山や大汝山そして僧ヶ岳後ろのそびえる白馬岳も我が町からは見えたり隠れたりする事に気が付く。
 剣岳の早月尾根の稜線が垂直に立っているように見えると言う事は、剣岳がいや北アルプスの白い壁が我が町の方に直角に所謂正面に向いているように感じる。
 そそり立つ剣岳の稜線を連なる山脈の中心に据え白い雪面多い毛勝岳を左に、右に薬師岳を従えその雄大さを鼓舞しているように感じる。
 本当に我が町から見る立山連峰は日本有数の素晴らしい山の眺望を楽しめる特等席だと自信を持って推奨したい。
 帰りに隣町との境に流れる上市川河口に立ち寄ると数種類のカモ達がいた。
 河口周辺の水辺には水鳥達の餌になる草木の種子や穂が多く漂っていて渡りの休息地にもなっている。
 夏にいたカルガモは今はいなく主にコガモのようだ。
 2〜3のグループに分かれているように少し離れ漂っていた。
 もっと見ていたいのだが・・・仕事仕事。
 赤い嘴の凶器  雪を抱く中腹モノクロ鮮やかに 12月22日(月)・23日(火)
 昨日今日と投げるパンをユリカモメ達に奪われてしまい、飛来マガモに与えようとするがことごとく失敗する。
 遠くへ投げようともするが、空中でユリカモメにキャッチされてしまい届かない。
 赤く可愛いユリカモメの嘴に見えるが先端部は鋭く尖っているので2〜3匹で餌を咥えていて向かって来られると恐怖感に襲われるかもしれない。
 何か良い方法を考えないと・・・。
野中の白鳥何処へ  蒸気霧が・・・ 12月21日(日)
 早朝アルプスの山並みがまだ厚い雲に覆われていたが,西の空の千切れた雲の端が茜色に広がり青空もあちらこちらに顔を覗き出した。
 常願寺川河口から西の浜黒崎海岸から沖合いにかけて水蒸気がもうもうと上がり、特に波が蒔いて砕ける時の一瞬に開く霧には
 懐かしき蒸気機関車の吐き出す蒸気の様子が思い起こされしばし眺めていた。
 冷気の中を温かい海水がかけ抜ける様子だが、体感温度は一度雪に見舞われると雪見前よりさほど寒く感じないから不思議だ。
 今日はドーム球場でソフトボール強化練習試合の審判を要請されていてマガモ達やユリカモメ達にはゆっくり会うことができなかった。
 それにしても針原地区の野中白鳥の里≠通って行ったが白鳥達が一匹も姿を見ることができなかったのはどうしたのだろう。
 4〜50匹の幼鳥を含む白鳥達の鳴き声が辺りにこだましていないのが何よりも寂しく、田圃に張られた水床が一層冷たく寒々としていた。
ユリカモメの可愛いおねだり  雪景色映える 12月20日(土
 寝室の窓の少し開いたカーテンから覗く外の明るさで寝坊したのかと一瞬思ったがそれは雪明りだと思い直すに時間がかからなかった。
 風もなく家の前の往来もなく昨日の天気予報で大雪が報じられていたので外は深々と雪が降り積もっているのでは思ったが、
 カーテンを開け曇ったガラスを手で拭き恐る恐る外を覗くと・・・。
 あれれ、思ったより積雪がなく庭木に雪がへばり付きできる白い線条痕が幾何学模様に描き出されている美しい雪景色だった。
 冬枯れして葉のない落葉樹の梢に白い雪の花火が大輪を咲かせ、緑濃い針葉樹の葉には小さな雪玉が覆い被さっていて私のお気に入りの雪景色があった。
 勿論今朝は雪明りのお陰でライトを点灯しなくても、また土手の道路も走行には全く影響がない少ない積雪で大助かりだった。
 見渡す辺りの積雪は10pはないような気がするが、樹木の雪の様子から強い風雪により水平よりも垂直に積雪した様子だ。
 グループ全員用水口付近にいたが私の車を見つけ上がって来ようと試みるが,雪の小さな坂を1・2歩上りかけるが脚が冷たいから,すべるからか止めてしまった。
 そわそわした様子が手に取るように判る。雪の河川敷をワダチを残し水辺に向かう。
 海が荒れ漁師さんの出漁がなく餌の魚に在り付けなかったのかユリカモメが既に私の頭上を旋回し始めた。
 上がって来ないマガモ達よりも人懐っこく2匹のユリカモメが可愛い目をこちらに向け2〜3m位まで近づいて来る。
 白い雪面を白い顔と白い羽根と黒い脚と目の後ろの黒い斑点そあいて赤い嘴鮮やかにやって来た。
 飛来ガモやスズカモに与える予定だったパン片を雪面に投げ与えるとそれぞれ咥えて水面に下りて行く。
 マガモ達には小さな猫の餌を蒔き与え、その間にやや離れている飛来カモ達にパン片を投げ与える。
 今では飛来カモ達同士で味を覚えたのか奪い合うようになり、大分身近な存在になってきた。 
飛来ガモパンを食べる 今朝も雨雲低く垂れ雨足強く 12月19日(金)
 朝7時前なのに外はまだ暗闇、雨足強く朝の習慣にしている楽しい筈の散策の出足が鈍る。
 今年一番の大きな寒気が日本に近づいていて、今夜から平野部でもかなりの積雪に見舞われると報じていた。
 2日続きのライトを点灯しての道行きとなったが,積雪があると辺りが雪明りで明るく雪景色も趣あるが、暗く冷たい雨降る朝は前方注視で安全運転が必定だ。
 霙交じりかウインドガラスにぶつかる雨粒の中にへばり付くような粘り状に波紋が広がり落ちて行く。
 街路を出て土手の堤防上道路を走るとやや明るく感じるが静寂な景色が広がっているのみだった。
 僅かに白サギ数羽の集団がいかにも鮮やかに見えたのが慰めだった。
 本流のスリガラス状の水面と鏡状水面の用水溝からの境がくっきりと見極める事ができ、なぜか鏡状水面に10数羽の水鳥達の影が写っていた。
 土手に車を停めるとマガモ達が陸ヘ一列に並んで上がって来て、顔は上流の方へ向けるが片目でこちらの様子を伺っているいつもの様子だ。
 強い雨により今朝も車で河川敷を通り待っている水辺に向かう。
 クラクションを鳴らすと窓近くまで寄って来る。
 飛来のマガモ3組の番と一匹のいつものスズカモは、用水口辺りで物欲しげな状態で待っている様に見えた。
 みんなが1つのグループになったので大分人間にも慣れてきた様子で以前のように逃げ去る事はなくなった。
 1つの試みを実行する。
 近くにいるマガモ達には餌を蒔いて食べている間に、用水溝にパン片を投げ流れを利用して飛来のマガモ達に与えてみることにした。
 私の思惑がぴったりとあたった。
 陸にいるマガモ達に奪われることなく用水溝を流れ来るパンを食いつき始めた飛来マガモ達。
 ユリカモメがいなかったのも好材料だったが、パンの美味しい味を覚えてくれたら大成功で明日からの餌やり,しいては御近づきになれる可能性がある。
 僅か一枚のものパンだったが人見知り?だったオスまでが食い付き飛来マガモ6匹に均等に行き渡ったようだった。
 食べ終え水面へ下りて行ったマガモ達と仲違いすることなくそれぞれ満足そうな表情が現れる。
 一回り小さい飛来マガモ達も大きくなりこの地で繁殖してほしいものだ。
水面の不思議  黒い雨雲に覆われ 12月18日(木)
 まだ早い時間かと思った今朝の空模様、丁度上空には黒い雲に覆われ激しい雨が降っていたが家を出る。
 車のライトを点灯し常願寺川土手に向かう。
 土手の道路の脇にあるある用水溝の水門の横に停車させ、合流付近の水面を眺める。
 雨が降って川の水面を叩いている状態の時一番良く判るが本流の水面と用水溝から流れ出る水面とは決して交わらず、下流まで延々と続く。
 本流は水質はきれいな筈だが上空の空の色を写し濃い鉛色が乱反射してスリガラス状だが、
 用水溝からの水面は、つやがあり鏡を見ているようで葦の影や水鳥達の姿まではっきり写しながら葦の傍を細々と流れる。
 水質や比重が異なるのは判るがなぜこのような現象が起きるのか今もって判断できない。
 私の車が見えたのかマガモ達が一列に並んで上がって来た。
 まだ激しい雨が降り,歩いて下りて行くことができず車のまま河川敷を通り水辺まで行く。
 強い雨が降っていたが運転席横の窓を顔を出すと判ったのか身体振り振り急いでやって来た。
 餌を指先で差し出して与える事ができず、蒔くようにして与えるが猛烈な勢いで嘴を地面に突っつきだす。その慌しい事直ぐに無くなってしまう。
 お腹一杯与えないことにしているので,強請るような顔つきするが「もうないよ〜」と言うとお尻振り振りセメントの坂を降りて水面にゆく。
 いつも一緒にいるスズカモは上がって来なくて下の水面を右往左往弧を描くようにして強請っている。
 雨の中車外に出て持って来たパン片を投げ与える.小さい体で口より大きなパン片を咥えてマガモ達に奪われないように逃げるから面白い。
 遠ざかっていた飛来マガモが徐々に近づいてくる。特にメスガモは目掛けて投げた与えたパン片を咥える様にまでなった。
 オスはまだまだ警戒しているのか近づいて来ない。流れに乗って下流にいるオス達に与えようとするがユリカモメ達に空中から狙われ奪われてしまう。
 もっと近づいてくれないと・・・。
 マガモ達の中には餌に在り付け満足したのか水浴びし伸び上がり羽ばたき数回そしてお尻を水面上に持ち上げ可愛い尾羽をこれまた数回横に振って見せてくれる。
 冷たい雨にたたられ好きな山の眺望できなくてもマガモ達の心づくしの返礼に心地良い感情が今朝も湧き上がる。
飛来ガモのメスがパン片を  青白墨鮮やかなアルプスの山並み 12月17日(水)
 冷たく乾いた強い風が淡い雲を天高く吹き上げた今朝、
 一昨日の雪を抱く稜線がくっきりと浮び上がった景色も良いが
 岩肌黒くはっきりと描き出され手の届くような近く感じる今朝のような山の風景もおもむきがある。
 両日とも美しい山の容姿を覆い隠す雲の欠片もない一大パノラマの出現となった。
 マガモタチに餌をやるのもそこそこに素晴らしい景色を楽しむ為にすこし遠回りして帰る。
 幹線道路は通勤者の車で混雑していたが、見晴しの良い農道をゆっくり車を走らせる。
 昨日の雪で東福寺丘陵の坂も薄っすらと雪化粧となり、
 青い針葉樹とのコントラストが鮮やかなハーモニーをかもし出していた。
 山の遠景が遠くもなく近づき過ぎてもいない絶好の眺望席の我が町を約一周して家に着く。
 途中水橋の海岸から冬の蜃気楼浮島現象≠ェ今朝も見ることができた。
 あ、そうだ今朝3組の飛来マガモの内メス1匹が投げたパン片を咥えて持ち去って行った。
 オス達はまだ私を警戒しているがメスが徐々にであるが近づいて来そうだ。
 数匹のユリカモメも加わって投げられたパン片の争奪戦を繰り広げ出した。
 私が堤防上に帰る頃、川面には、
 マガモ達を含め10数羽の水鳥がのんびりと浮ぶ様子が目に飛び込んだ。
冷たい強い風でマガモ達には・・ 海からの北風、川を登る 12月16日(火)
 昨日の素晴らしい景色が一変し、夜半には今年初めての積雪が観測された。
 朝起きて地表には雪が既になかったが、屋根瓦の所々に白い物が見え雪が降ったことを感じ、河原の雑草の上に僅かに残っているところがあり、
 強い風雪が僅かの時間吹き荒れた様子が伺えた。
 河川敷には、海からの冷たい強い風が吹きつけており長居することができず、パン片を用水に流しマガモ達に与えることにする。
 数匹のユリカモメがやって来て目の前の空中に狙いを付けるように止まり、下の水面を流れるパン片を狙う。
 強い風で目標に投げられずほとんどがユリカモメに横取りされてしまう。今朝は残念だがマガモ達には僅かしか与える事ができなかった。
 早々に家路に着く。
マガモ達と早々に別れて 青空に立山の雄姿が 12月15日(月)

   日の出前の 
     日本の屋根北アルプスと
     雪国の瓦屋根 
 
海岸防波堤上道路より剣岳付近を眺める
稜線がくっきりと描き出されていた
剣岳の早月尾根が真っ直ぐこちら向き見えない
3015mの立山が右端に見えるが
高さがやや低い雄雄しい剣岳の稜線が
一際高く連峰の中心に見えるのが
我が町水橋からの眺めだ
厳しい冬の猛威から家を守る瓦屋根が
この地方の家のたたずまいだ  
 澄み切った青空に冠雪した立山連峰の雄姿を望むことができた。
 久々に日の出前の立山の濃紺の稜線鮮やかに浮び上がる。
 休日の今日、このように素晴らしい眺望を家にいて見逃す訳にはいかない。
 立山連峰の眺望は近づき過ぎても,又遠過ぎてもそれぞれ趣が異なりタイミングにより
 情景が異なり良さもあるが,私の推奨は
 富山平野の中心部を流れる常願寺川堤防を扇状地の頂部へ峰峰を眺めながら走る楽しさだ。
 急流の天井川により,堤防上道路は、高台を走る見晴しの良い自然の展望台で、
 河口から数キロ走ると市街地からその向こうに富山湾まで望むことができる。
 いつも見なれた山並みも見る場所により山の形や前後左右奥行きの感じが全く異なるので、
 改めて山の名称や位置関係を再認識する絶好の機会だ。
 太陽の射す光により白い雪面や濃紺の岩肌がくっきりと現れ凄く近くにいる錯覚さえ覚える。
 川の山間地から平野部へのは入り口にある雄山神社横に架かる立山橋を渡り、
 大川寺公園のあった大山町上野台地に向かい、断崖付近から立山連峰を眺める。
 目の前の弥陀ヶ原の雪原や毛勝三山の南壁の雪の面が午前の朝日で眩しく輝く。
 しばらく紺碧に映える雪化粧の立山の眺望を楽しんだ後,
 目的地粟巣野温泉ウエルサンピア立山≠ノ向かう。
 途中地鉄小見駅の踏切を渡り坂にかかった頃から道路の様子が一変する。
 前日に降った雪が放射冷却の影響で凍結していてアイスバーンになっており、
 融雪用の川水が道路の面に流されているが、日の当らない曲がり角付近は、
 役目が果せず凍り付いたままだった。
 スリップしハンドルを取られもう少しで路肩の溝へ落ちそうになってしまった。
 まだスノータイヤを装備していなかったので非常に肝を冷やした。
 家に帰った後、タイヤを冬用に替えたのは言うまでもない。
 美人の湯と言われている粟巣野温泉、ウエルサンビア立山≠フ露天風呂に入り、
 レストランで昼食を食べるがメニュウが入浴料込み1,500円で
 洋・和食を選択するコースがあり嬉しいイベント。
 選んだのは洋のポークカツレツのコーヒー付きである。12月のおすすめランチで随分得した気分になった。
あ〜あ!ゴミが・・・ 頂き雲覆うが連なる峰のモノクロ鮮やかに 12月14日(日)
 寝ていると胸の辺りの重苦しさに目を覚ます。
 ふと起き上がると「ニャ〜ン!」とオス猫のチョビ≠ェうつろな目をして布団の上から転げ落ちた。
 いつもは寝ている布団の足の方で寝ているのに今朝は私の胸の辺りで寝ていたのだ。
 ところで家にいる三匹の猫達寒くなったこの頃、メス猫のミーコ≠ヘほとんど毎日妻の腕の中に入って行く。
 しかし何故か私が夕食後一人でテレビを見ていたり横になると必ず投げ出している足の付け根の方、すなわち股間の谷間で寝転び寛ぐ。
 もう一匹のオスのイクラ′Nは次女の布団の中と決まっている。
 ふと時計を見るとまだ5時半頃、夜明けが速い夏ならともかく、外は真っ暗では何も仕様がない。
 布団の中からテレビのスイッチを入れ少しの時間じっとしていた。
 今朝は御客様の早い予約があるため、いつもより速く家を出る。
 堤の上の道路に出て遠くのモノトーン鮮やかな山の景色を堪能し良い気分になっていたのにマガモ達がいるいつもの用水溝に
 白い物が散乱している光景を眼の当りにして愕然となった。
 降りて行きまずマガモ達に餌を投げ与え、袋の中にゴミを入れることにする。
 雨に濡れて滑りそうな側壁に掴まりながら回収するが怒りがこみ上げてくる。
 ゴミの中に氏名と金額が記された銀行の袋や運転管理者講習会の呼び出し状が交じっていた。
 怒りと共に氏名が記されたものをゴミとして捨てるか,もしくは物取りの仕業かと推理するが・・・。家にもって帰る。
 家族と相談するが・・・。私は警察や本人に知らせた方が・・・と言うが女性陣は「そんな余計なこと考えて」と軽蔑の眼。
 全くしょうがない御父さん!と言われればゴミ箱に捨てない訳にはいかない。事件性がないことを信ずる。
 捨てた本人には怒り数倍になってしまった。 
 釣針外れていた  雨雲の覆われて 12月13日(土)
 僅かに覗く山裾にもまだら模様の白いものが目立つようになってきた。
 厳冬の白1色よりも容姿によりパンダやダルメシアンそして寝そべるホルスタインまで現れる初冬の裾模様が楽しめる。
 昨日のハゲT号君の嘴に刺さっていた釣針が気になり、遠くを眺めるのもそこそこに土手から河川敷を通り用水口辺りまで下りて行く。
 マガモ達も気が付いたのか用水溝のセメントの坂を一列に並んで上がって来た。
 5匹全員が元気に上がって来たところを見ると,ハゲT号君も針の影響がないように思われ内心ほっとする。
 餌を差し出し嘴の先端を良く見ると釣針もなく傷もついてない。
 私を見ても恐れないところを見ると人に外してもらったのでなく、自然に外れたのだろう。
 嘴の先端に釣針の先が下から刺さってフックまで食込まなかったのが幸いしたのだ。
 それにしても釣人達が残して行く釣針や道糸が水鳥達にとって生命が脅かす凶器になる事を認識していただき、
 切れた不要の釣具等もしっかりと始末して、ましてや釣具が入っていた袋や弁当からタバコの吸殻等きちっと持ち帰って欲しい。
 いつも苦言を呈してばかりいるが浜辺に住む人々は釣人が残したゴミの始末に労力を費やしている事を理解していただきたい。
 きれいな心できれいな場所できれいな魚を釣っていただききれいな思い出を作って楽しい趣味を満喫していただけたら・・・。                                     
ハゲ2号君の嘴に釣針が   凪いだ湾上に浮島が 12月12日(金)
 冬枯れした平野部の装いの向こうには雪が全くない丘陵や段丘が今にも泣き出しそうな灰色雲の下に横たわっていた今朝、
 風がなく穏やかな海の上に生地鼻付近の景色が浮き上がって伸びる浮島現象≠ェ覗く山裾から連なっていた。
 遠くを見渡せる土手の上から眺めるのが真っ先の日課だが、振り返り水辺を見ると陸に上がって来るマガモ達に我に返り河川敷を通り下りて行く。
 餌を指で摘みマガモ達の嘴先に指し出し与えるが、今朝は一匹の橙黄色の嘴を見てびっくりする。
 なんと釣針が嘴の先に刺さっているのだ。約10cm以上の道糸が垂れ下がっていた。
 嘴の色、脚の爪の状態そして羽根の色からしてハゲT号君の嘴に刺さっているのだった。
 いつも他の4匹は私の足元に来て餌を強請るのになかなかやって来ない警戒心の強いハゲT号君がこのような災難に遭うなんてどうしたのだろう。
 持ってきたパンを千切って差し出し捕らえようとするが他のカモ達が寄って来て奪われてしまう。
 パンを左手で他のカモを右手でハゲT号君に差出し、捕らえて針を外してやろうと試みたが悟られてしまい全員に川面に飛んで逃げられてしまった。
 小さな針だがなぜマガモの嘴に刺さったのか想像できない。自然に外れる事を願うのだが・・・。
 今朝のエサ場付近には何故かゴミが多く散らかっていた。針の件も心無い人の仕業と思いたくはないが。
 空の色と共に私の心の中まで重苦しくなってしまう。
マガモと白鳥そしてカラス  灰色空に弥陀ヶ原のみ茜色射す 12月10日(水)
 夜のランニングやウオ―キングに近くの白岩川河畔を下流方向に行くと、
 毎夜河口と海の境の防波堤近くの灯の下にアオサギが唯一匹海の方を向きポツンと所在なさそうに佇んでいる。
 闇夜の一つの街灯の下に全く動くことなく生き物がいるというより、そこに街灯に照らされたモニュメントがあるといったほうが正しい。
 同じ奴かは判らないがここ数年同じ所にいるのを毎年今頃確認している。
 海からの冷たい風に耐えているかのように長い首をすぼめ、前かがみになっている様子は何故かみすぼらしく感じるから余り好きな光景ではないが、
 雪国の一つの風景に違いなく、厳しい寒さに立ち向かう人間を含めた生き物の生き様を表現しているのかもしれなく同情したくもなってくる。
 今朝は残念ながら寝坊して、私より早くマガモ達に餌を与えてくれた人がいたらしく、昨日の情景とは全く異なり私の姿を見つけても、
 出迎えは勿論なく、口笛で呼んでも上がって来る気配さえなかった。
 お腹が一杯なのだろう,全く現金な奴等だ。昨日は十二分に私との友情関係を披露したのに面目丸つぶれになってしまった。
 慰めの返礼かかろうじて食後の数々の表情を私に披露してくれた。
 ・ 水面に伸び上がり,数回羽ばたきして,首を前に出し尾羽を扇子の様に広げ左右に振ってくれた。
 ・ 川水を口に含み,それを左右に振り飛沫した後、嘴で翼の付け根を羽繕いをする。
 ・嘴を前方に向け,首を伸ばし胴体を振るわせるストレッチをする。
 ・メスが近くにいないのに発情期に良く見る首の伸縮をやる奴がいた。
 諦め餌やりを止めることにし,対岸の『白鳥の里』に向かう。
 水を張られた田圃に白鳥達が戻っていたが,丁度餌を与えられているところだったがその光景に驚く。
 一人の女性がバケツの中のパン屑を田に蒔いているが水に漂うパン片を白鳥よりも沢山のカラス達が飛び交い奪って行ってしまい
 白鳥達がパン片に近づく事もできない。
 カラスは鋭い嘴でパン片を咥えに突っ込んだり、爪の先端鋭い脚で掴む様に襲ってくるので白鳥達にとっては相当怖いらしい。
 しかしすこし離れた場所で老人が廃米か屑米を蒔いているがカラス達は飛びつく様子が全くなく、
 風により広がる先方で白鳥達がやっと飲み込むように嘴を差し向け食べている。
 水上に漂う米粒はカラスにとって見難く掴み難い歓迎されない餌なのだと思う。
  白く判り安いパン片はカラスの餌になるのみで、米を蒔き与えれば白鳥達にも好都合だと思われるが・・・。
 報道によるとカラスが白鳥の翼を突っつき怪我をさせるところがあったそうだ。
 カラスとの同居は、百害あって一利なしと思われる・・・。
 帰りに灰色空に弥陀ヶ原周辺のみがが茜色に染まる不思議な光景を目にしマガモ達の非情な仕打ちも忘れてしまっていた。
大好きな猫の餌   雲低く垂れ下がる 12月9日(火)
 海からの強い風が川面を上流にかけ上がっていた今朝、
 雨は落ちていなかったが雲低く垂れ雪の面が降りて来ていた山並みを覆い被っていた。
 珍しく風波ざわめく川面に黒い集団カワウが海風に耐えるように浅瀬で肩寄せ合っていた。
 土手に車を停めるとそれを見たマガモ達がシロツメ君を先頭に列を作って陸へ上がって来た。
 陸へ上がって来た5匹、上流方向を向き片目で私の様子を伺っているのが判る。
 土手の階段を下りて行く私を迎え出るように足元まで近づいて来た。
 私を迎えに来た訳でなく餌を迎えに来ている事は判っているのだがこのような待遇を受けると意地らしく嬉しさがこみ上げてくる。
 身を屈め、摘んだ餌を差し出すと指をも一緒に激しく嘴で啄む。温かい時期はさほど痛くないが冷えるこの時期は痛く感じられる。
 目の前では相変わらず三つ巴の略奪戦が繰り広げられる。
 平素は仲が良い5匹だがこの時ばかりは餌の奪い合いが繰り広げられ仲の相関図があらわになるから滑稽にも見える。
 下の水面に昨日いなくて心配していたスズカモが右往左往している様子があった。
 残念ながら今朝はパンを持って行かなかった。
 どう言う訳かスズカモは、猫の餌を食べようとしない。小さい目には,小さい餌が見えないのだろうか。
 口の中へ入れた様子もないから不思議にさえ思う。
 川面に蒔いた餌を求めて陸にいたカモ達が慌てて下りて行った事は言うまでもない。
 中には飛んで下りて行った奴もいる。本当にだいすきらしい猫の餌が。 
 スズカモ姿を現さず まだらな雪面山裾近くに降りて来る 12月8日(月)
 昨日は朝方温かかったが昼過ぎ辺りから冬型の気圧配置が強まり雨が断続的に降り、山の方は雪が交じって来て
 今朝雲が高く開けた山の景色に一晩で雪の面が大分下の方まで降りて来ている様子が覗いていた。
 二十四節気の一つの『大雪』が昨日だった事を考えるとまだ平野部で雪を見ていない今年は、暖冬なのかもしれない。
 休日を利用して県東部にある『らくち〜のの湯』へ出かけるが、県東部の山裾を走る新川スーパー農道を行くが
 例年今頃は、道路近くの谷間には雪に覆わた樹木を見ることが出きるが今年は全くなく、加積丘陵の後ろの山肌に雪が見られるのみだった。
 しかし朝日町に近づくにつれ雨風が強く車の窓も白く曇り始めた。
 『温泉愛好家』を自認する私としては、この強い雨風の中に露天風呂に入らない訳にはいかない。
 自然石でできた大きな露天風呂の深層水の湯に身を委ねる。頭にほおかぶりのタオルを巻くが僅かな屋根はあるが、
 この強い雨風を防ぎようがなく容赦なく頭を叩く。
 上がり直ちにサウナに飛び込む。これを数回繰り返しいつもののんびりした温泉入浴を楽しむ事ができなかった。
 帰りに富山市針原野中の『白鳥の里』に白鳥が来ていないか見ることにした。
 田圃一枚分の一面に水が張られているがその中に白鳥の姿がなかった。
 しかしそこより西側の水が張られていない田圃に白い集団が見られた。
 舗装された農道をゆっくり車を走らせて近づくとそれはまさしく白鳥達だった。
 数えてみると5〜60羽いるところから以前いた白鳥達と考えられる。
 土中の餌を啄むものもいたが、脚を曲げ体を下ろし休んでいるものが多い。
 なぜ昨年まで休んでいた水が張られた田圃にいることができないのか判らない。
 安息の地ではなくなったのだろうか,なぜいられなくなったのだろうか,大変気にかかる状態には違いない。
 今朝は、いつもの水辺のエサ場にスズカモが姿を見せなかった。
 飛来カモ達は近くまでやって来たが小さな身体の脚に怪我をしているスズカモが姿を現さないと消息が心配になる。
 明日は元気に姿を現して欲しいものだ。
 羽ばたきしてお出迎え  朝から冷たい雨が 12月7日(日)
 年に一度、師走に実施している地区のビーチボール大会の世話役として天候を気にかけていたが、
 今年も雨には見舞われたが室内競技で大会運営上は何ら影響ないが例年より温かいのが競技役員として何より都合が良くありがたい。
 大会も十三回を数え競技運営上は立て板に水にはなって来たが、自身の歳?の所為かマンネリ化してきつつあるのも事実だ。
 役員の皆さん協力してくれるが、肝心の企業の協賛得る要領や対戦表や試合順序等はし切っているが何処かでミスが生じつつある事も事実だ。
 しかし大事に至らず無事終了できてほっと胸を撫で下ろしている。
 毎年今回で企画運営から手を引こうと思いつつ,引き受けてしまう。我侭で独善的ではあるが世話をするのも嫌いではない性分のようだ。
 口さがない友人は、「ボケ防止に役員続けられ!」とのたもう。ま〜もっともだと思うが・・・。
 続けることに意義があるのかも。
 ところでマガモ達への餌やりも足掛け4年近くになる。
 その間、雨の日も雪が積もっている日も毎日続けたのだから私自身の日課になってしまった。
 休んで会わなかったのは、旅行で朝早く出発した日のみだと思う。朝会えなかった時も、夕方等必ず会いに行く。
 十数匹いたマガモも今ではオス五匹のみになってしまった。その間いろいろの事が合ったがこれまた日記で毎日記録に残す事ができた。
 いつも自分の文書表現が悪いのを痛感しているが,僅かな時間を見つけ表現し、後で見直してないのでいつも冷汗一杯かいているのも事実だが、
 継続が力なりをモットーに続けている。恥ずかしい限りだが・・・。
 今朝も私の姿を見たら水面に伸び上がり両翼を大きく広げ羽バタキをして迎えてくれる。(そのように自身の思い過ごしか・・・)
 楽しい動物との温かい触れ合いの一瞬だ。
 呉越同舟のマガモ達  立ち込めた雲間に僧ヶ岳全峰が 12月6日(土)
  今にも泣き出しそうな暗い空だが肌にはさほど寒さを感じない今朝、予報では北陸地方を低気圧が通過し海や山が荒れるとの事、
 荒しの前の静けさの凪いだ水橋の浜だった。
 雲も低く垂れ込んでいたがなぜか僧ヶ岳の山容姿のみが顔を出していた。
 車で出かけるが街路を抜け常願寺川の右岸土手上の道路に出るとマガモ達のいるいつもの場所に車が一台、先客が餌を投げ与えているのが見えた。
 すでにカラスが10数羽近くの木にやって来ておこぼれのパン片を待っている様子だった。何とも残念な光景を眼の当りにし空しい気持ちになる。
 与えている本人は良い事をして楽しんでいるのだから・・・。
 そのまま土手道路を通り過ぎ白鳥が来ていないかすこし上流まで河面を探して見る事にした。
 夕方には沢山のカモメ達で賑わう河面には、全くおらずひっそりとしていた。
 そのままはくちょうの里に向かったが広い水が張られた田圃にハクチョウが10羽のみいた。
 数日いなく心配していたが幼鳥3羽がいるところを見ると常願寺川中州にいたあのグループのようだ。
 しかし以前いた40数羽は何処へ行ったのだろう。いつもの騒々しいこの辺りが何となくひっそりとしているのが気になった。
 帰りにいつものマガモ達のところに寄って見るがやはりお腹が膨れているのか口笛で呼んでもやって来ない。
 非情な奴等だがし方がない。飛来マガモの番が3組ともう一匹のスズカモとヨシガモ?が一つのグループを形成するように顔つき合わせていた。
 何とか彼等を餌付けしたいと思うが・・・。下流へ流れて行ったた猫の餌を啄んだ様子が見えたので嫌いではないようだ。
 富山市田尻池のようにハクチョウ達やカモ類など沢山の水鳥達がやって来る豊な自然に触れることが出きる水辺にしたいものだ。 
 静寂な、はくちょうの里  澄んだ空に立山がくっきりと 12月5日(金)
 いつもの年と山の景色が違うように思う。
 立山連峰の中腹以上は、雪で真っ白なのに今年はまだら模様が続いている。
 例年平野部でも11月下旬か12月上旬には初雪が訪れるのに,今年は初霜は例年並だったがその後、暖かい日が続きまだやって来ない。
 今朝は澄みきった青空が広がり放射冷却で霜が降り、浜黒崎海岸ではもうもうと蒸気霧が発生していたがくっきりと描き出された立山連峰は、
 山肌青く、谷筋の白い雪面が線状に鮮やかに浮び上がっていた。
 青い川面にコハクチョウ達の白い集団の姿はなかった。
 対岸のはくちょうの里にいるだろうと思って行くが姿なく水を張られた田圃には空の青さがのみが写り静寂さが漂っていた。
 はくちょう達の姿を求め、両岸の堤防を上流付近から探し回るが見つからなかった。どうしたのだろうと心配になってくる。
 しかし、いつものマガモ達のいる水辺にいると,野鳥愛好家の一人の老人がやって来たので白鳥のことを訪ねると、
 白鳥の里近くの川面に40数羽いたとのこと、安心するがなぜ見つからなかったのか判らない。河川敷内の樹木の陰にいたのだろうか見逃したようだ。
 朝陽が射しはじめた頃、ハクチョウの鳴き声が聞こえ上流の空に白鳥の隊列が描き出された。独特の発声を辺り一面に轟かせながら・・・。
 いつも行く南西の方と異なり東南の方へ飛んで行ってしまったが、行く先が全く想像がつかない。
 ハクチョウの里で重大な刺激を与えられ安息の地でなくなったのだろうか。いずれ帰って来るだろうと思うが・…是非帰って来て欲しいものだ。
 水辺で口笛を吹きマガモ達を呼ぶがスズカモのみ水上を羽根を羽ばたかせて飛んで来た。
 やはり左足がダラッと垂れ下がり痛々しい様子がありありと判った。流れ速く泳いで来るより飛ぶ方が来易いのだろうが可愛そうな気がする。
 食欲がありその他の身体的欠陥はないようだが小さい水鳥だけに哀れを感じてしまう。
 マガモ達も大事にしていてくれるようで、みんなの後からついて回っている。少し安心するが。 
冬のしんきろう見れる指定席、水橋海岸 昨日までの陽気が一転冷たい雨が・・・ 12月4日(木)
 昨日の北日本放送のテレビニュースより。
 『富山湾に冬のしんきろうです。』
 富山市水橋の海岸では、対岸の(管理人注・・・東方向の魚津・生地海岸)車や家が伸び上がったり反転して見える、幻想的な風景が出現しました。
 冬型のしんきろうは、海水面で暖められた空気と冷たい空気の層が光を屈折し、実際の風景が下に映り込んで見えるのが特徴です。
 しんきろうは今日の午後1時頃、富山市水橋の海岸から魚津・黒部市方面に見えました。
 このうち「浮き島」は、冬型のしんきろうならではの現象で、眺めを一層、幻想的にしています。
 魚津市の埋物林博物館によりますと、この時期はしんきろうが発生しやすいので、視界の良い日は観測のチャンスだということです。
 このように毎朝散策している水橋の海岸の自然現象をニュースとして紹介していただき感激しました。
 ナレーションにあるように、この頃天候にかかわらず視界の良い朝はいつも「浮き島」現象を見ることが出来、
 心密かに一人で眺めながら自分一人の自然現象に触れている事に満足していました。
 富山湾の奥まった水橋の海岸は冬のしんきろうを見る絶好の観覧席だと思っています。
 今朝も常願寺川の中州にコハクチョウが十数羽いるのが見え、白鳥の里に果たしているのだろうかと見に行きました。
 するとどうだろう、水が張られた田圃には白鳥は勿論カラスやトンビさえいませんでした。どうしたのだろう・・・。
 4〜50羽いたのに全くいなく、川の上流方向にいないかと見回ったがいませんでした。
 夕方暇を見つけてもう一度見回りに行こうと思っています。
 今朝はマガモ達に男の人が餌を与えている様子だったので会わずに帰って来ました。 
童話の世界 日の出前の空に雄大な立山の稜線が 12月3日(水)
 今朝は、上空にはまだ白い雲が僅かに漂っていたが立山の稜線上空は青空が広がり、
 その雄大な姿をくっきりと描き出していた。
 太陽が昇る前の刻一刻と変わる背景の空の色にその姿を映し出す立山の美しい姿にいつもながら感動する。
 素晴らしい立山を横目に見ながら常願寺川土手を行くと青い川面の中程に一際鮮やかな白い集団に目が釘付けになる。
 数匹の灰色の幼鳥を含む白鳥達の優雅な姿だった。数えると30数羽が全員上流の南の方を向き漂っていた。
 対岸近くの白鳥の里の住民達は、田圃に水が張られ蒔き餌されているのでこの川へやって来るとは考えられない。
 北の方からやって来て、さらに南の方へ行く為の休息の為にこの地を訪れたに違いない。
 以前の例から朝陽が射し始めると飛んで行くと思われた。しばらく様子を見ることにする。
 7時15分頃剣岳の右肩方向から太陽が顔を出し始めた。
 白い白鳥達の羽根が朝陽に照らされ一層その鮮やかさが増して来た。
 もう飛び立つだろうと思っているうちに数匹が水面を駆け足で走りながら羽根を大きく羽ばたかせ水平に飛び上がった。
 その後も小さい集団が羽根を朝陽にキラキラ輝かせながら上空で一回りしてから隊列を組み南西方向へ飛んで行った。
 やはり白鳥の里でも田尻池でもなくさらに遠くに飛んで行った様子だった。
 まだ数匹が残っていたがいつものマガモ達は…と見てみると5匹全員が陸へ上がって私のくるのを待っている様子だった。
 スズカモも下の川面で白い大きな鯉達と戯れるかのように泳いでいた。
 今朝は素晴らしい景色と生き物達との小さな触れ合いに心踊り、凄く得したような清々しい気分になり、潮騒を肌で感じながら家路に着く。 
飛来カモ、猫エサ食べる  雲間に毛勝三山のみが・・・ 12月2日(火)
 今朝は楽しい空の様子が楽しめた。
 常願寺川の土手から東の立山を眺めると雲間の青空の中に毛勝岳・釜谷山そして猫又山の毛勝三山の稜線が鮮やかに描かれていた。
 しばらくして剣岳の八ッ峰付近が顔を出しそれとともに上空の雲が茜色と言うか黄金色に色づき始めた。
 東の空から天上付近そして西の方へと染まって行った頃暗かった西の空の雲の中に虹が描き出されてきた。
 左側が赤で右側が青色により虹の左側が立っているのだった。
 右側は戸や焼き他の方を見やるが残念ながらできていなかった。
 青い空の窓の中に谷筋の雪の白さが鮮やかな山並み、
 刻一刻と雲の形が茜色に染まって行くシーン、
 そして暗い雲の前にそそり立ったきれいな虹の柱と楽しい天体ショウを堪能することができた。
 しかも飛来のマガモ達が遠くに蒔いてやった猫のエサを食べ回って食いつき始めたのに驚いた。
 パン片より猫のエサが遠くまで投げることが出来、しかも飛来のマガモ達も硬い猫のエサの方が好物だと言う事が判った。
 早速明日から猫のエサを投げ与えてみることにする。
寂しい川面 山裾のみぼんやりと 12月1日(月)
 ここ数日、常岸寺川には、カモメやカワウの集団を見かけなくなった。
 そう言えば水嵩が多いようだ。潮も満ちていて浅瀬が随分上流に行かねばできておらず、夜の休息には安全な中州ができていないようだ。
 しかし私が水辺に立つと数匹のユリカモメが何処からともなくやって来る。
 まず、マガモ達に指渡しでエサを与えていると川面で止まり可愛い目でこちらの方をもの欲しそうに眺めている。
 マガモ達には猫のエサを与え終えてから持ってきたパンをスズカモとユリカモメに投げ与えてやる。
 均等に渡るように投げ分けるがそこは飛ぶ鳥、ユリカモメはすばしっこいからなかなかスズカモには与え難い。指渡しできないし・・・。
 慣れて来て近くにも来るが脚が悪いので陸まで上がって来れず思案しながら投げてやる。
 マガモ達と争うようにエサを狙うようになってきているので強くなって来ているが体力的にはマガモ達負けてしい、嘴で突っつかれている。
 それでも逃げないから、お互い仲間意識が芽生えているようだ。飛来のマガモ達も今朝も大分近づいて来ているがまだ手元まで来ない。
このきれいな自然を残したい・・・  雨雲に覆われる 11月30日(日)
 白岩川に架かる東西橋を渡っていると下流の灰色空を写した黒っぽい川面の中程に白い袋がぽっかり浮び流れていた。
 その袋を一匹のセグロカモメが併走するように泳ぎ嘴で盛んに突っついていた。
 下流の河畔で眺めて見ると・・・。
 白いゴミ袋に入った台所から出たゴミを漁っているのだった。
 カラスでなくカモメにより魚のアラを狙っているのだろう。 
 それにしてもなぜゴミを川に捨てるのだろう。無性に腹が立ってきた。
 いつもこの付近からの山河の眺めを日本でも有数な風光明媚な処と自負していたのに・・・。残念でならない。
 農業用水の入らない今頃の川面が一番美しく,水質もきれいなこの時期に白いゴミの袋を流す人の心の内を押し計る事は到底できない。
 美しい自然に囲まれたこの地域の住民の豊な心を何時しか育んでいたはずなのに・・・。流したゴミの行く末をどのように考えたのだろうか。 
 単純に小さな出来心が下流で・・・海岸では大きな労力で改修しなければならない事が判っていないようだ。
 毎日のように美味しい地物の魚を食していたならこのような我が身を滅ぼすような行為をできないと思うが・・・。
 マガモタ達といつも会う場所に着いても愕然とした。
 昨日の休日にこの場所に着て食事をしたり休憩したり、また釣りをして楽しい一時を過ごしたと思うが・・・。きれいな景色を眺めながら・・・。
 彼等が気に入ったその場所に、食べたゴミやタバコの吸殻そして釣エサの入っていた殻のパックが捨てられていた。
 このような見難い行為ができる人達に素晴らしい自然のこの辺りに来て欲しくないと思わずにいられない。
 きれいな自然を見て楽しんだのならきれいな自然を壊すような行為をして欲しくない。
 美しい水鳥達が可愛そうになってくる。
  マガモ達と土手の上から  三日続きの立山の稜線鮮やかに浮ぶ 11月29日(土)
 今朝も高曇りで朝日が何処か判らない灰色空に、濃紺の山肌と白い雪面のコントラスト鮮やかな立山連峰が浮び上がっていた。
 岩肌の凹凸厳しい剣岳周辺の山は、山際や岩肌の濃紺の中に抉られた谷筋の雪面の白さが鮮やかに描き出されていたが、
 山肌優しい別山や薬師岳は,全山雪で真っ白に写り灰色の空の中では余り目立たない存在のように見えた。
 しかし、3日続きの雲の覆っていない素晴らしい立山の山並みの出現だった。
 マガモ達のエサ場の水辺には、パンを沢山与える男の人がいたので傍へ行かず、マガモ達に会わず土手上から海岸を回り帰って来る。
 休日により離岸堤には、沢山の釣り人が海釣りを楽しんでいた
 老人会研修会に参加 今朝も立山の稜線が 11月28日(金)
 我が町内の老人会日帰り研修会に親父と共に参加する。
 小生まだ還暦少し前だが、町内の老人会員の高齢化により役員取り分け事務・経理的職務の引き受けてがいなく、会員になり引き受けることにした。
 90歳になる親父も会員の皆さんに話し相手などいろいろ世話になっており少しでもお役に立てばと思い事務局をかって出た次第だ。
 非会員4名を含め18名で露天風呂新装なった金太郎温泉≠ノ向かった。
 最近急に歩行が困難になった会員もこの研修会を毎年楽しみにしていたので夫婦で参加されたることになった。
 休憩部屋から露天風呂まで長い廊下もまた脱衣所でも皆さんが手を貸して温かい心遣いが随所で見られ本人も楽しく奥さんもうれしそうに眺めておられた。
 宴会でも司会をして和を盛り上げることに勤めた.と言うより根が好きなのでマイクを握ると性格が変わると言われるくらい皆を楽しんでもらう。
 カラオケも童謡もそして足の不自由な会員もステージに上がり手品を披露してくれたのには驚いた。それほど気分も良かったのだろう。
 親父も好きなカラオケを2曲も歌った。十八番にしている北島三郎の川≠ニ大川栄策の山茶花の宿≠熱唱してくれた。
 年齢の割に音程がしっかりしているので会員皆さんの拍手喝さいに受け、本人も大変気を良くした様子だった。
 宴会で私が司会し親父が歌う生まれた始めての親子競演だったが思い出に残る一時であった。
 会員の皆さんに「楽しかった!」「良かった。ありがとう!」と言う言葉を頂き皆さんが楽しい一日を過ごしていただいた事に心身の疲れも吹っ飛んでしまい、
 何も言わなかったが親父の笑顔も嬉しく感じられた帰途のバスの中だった。
 今朝もマガモ達に会って来た。
 前日に近所の八百屋さんからパンの耳を貰ったので持って行き与えるが、エサがちょっと硬いので直接嘴に差し出さず、
 少しは水分を含み柔らかくなると思い川面に投げ与えるがいつもと変わらない食欲だった。特に小さいスズカモは・・・。 
 日の出が7時過ぎに  彩雲に雪嶺の立山稜線映える 11月27日(木)
 日の出前に茜色に染まる東の空に立山の稜線がくっきりと浮び上がる。
 さほど寒くなく自転車で出かけることにする。帽子を被りジャンパーを着て、勿論手袋をしないととても行けない。
 辺りの景色を肌で感じながら出かけるには自転車が一番良い。徒歩では時間の関係で遠回りができないからだ。
 白岩川に架かる東西橋から振り返って眺める立山連邦の山並み、河口付近に飛び交うカモメ達の様子、
 常願寺川河畔から見渡す360度の山河の表情に興味が尽きない。
 今朝の日の出は7時10分頃で朝日が上がる前に刻一刻と変化する立山の表情を長く見れるの楽しみだ。
 朝日が昇ってしまうと山並みが白いベールに包まれてしまうので趣がなくなってしまう。
 その頃から水鳥達が海からやって来るもの反対に浅瀬にいたのが海の方へエサを求めて飛んで行くものと往来が激しくなる。
 全く移動しないのが5匹のマガモ達とスズカモそして飛来の2組のマガモの番だ。
 水辺に立つとやって来るユリカモメも多いときは10数羽だが今朝などはたった4羽のみだ。
 湾が荒れていないので漁が行なわれていて帰港する漁船に向かって飛んで行ったに違いない。
 投げてやるパンの味に慣れてしまった4羽のユリカモメに違いない。
 小さな身体のスズカモも前はマガモやユリカモメに怖がって逃げたりしていたが、
 最近では負けずに投げられたパン片に向かって行く、たくましくなってきた。
 まだ近づいて来ない飛来の2組のマガモタ達、みんなと一緒にいるのだが私にまだ木を許してくれていない。
 帰途浜辺の堤を通るがこの辺りは小石海岸で打ち寄せる波の音が砂浜のそれと異なり、
 小石のざわめきがかすかに聞こえ磯の香りと共になんとも言えない独特の風情がある。
 常願寺川を境に西が砂浜,東が小石海岸、故郷を代表する音の響きだ。 
水鳥達の憩いの場所に  青空のぞくが山にはまだ雲かかる 11月26日(水)
 朝寝床から聞こえた電線が唸りを上げるほどの強い風が吹いていたが、街路から海岸近くに来るといっそうその風の強さに驚く。
 空の青空を映した湾内の遥か沖の方から大きな波頭が砕けてできる長い白波が無数に陸の方へ打ち寄せていた。
 河原の浅瀬で夜を過ごしていたカワウ達がえさを求めて海の方へ向かって行くが、海からの強い風で川面すれすれに上下にあえぎながら海の方へ飛んで行った。
 堤防道路を走り車を停めいつものエサを与える場所を見ると水鳥達で賑わっていた。
 いつものマガモ達とスズカモは、大きさで判ったが小振りの飛来のマガモもいるしスズカモの集団もいる、ハジロもいるようだった。
 河川敷を下り水辺に近づくとマガモ達は陸へ上がって来たがスズカモと一匹のハジロと人懐っこく逃げようとせず水辺でこちらを伺っている様子。
 パン片を投げるとスズカモは一目散に食べに来るがハジロはまだパンに関心がないようだった。そのうちに潜り始めた。
 今朝はちょっと水量が多いので潜った様子が判らなかったが結構長い時間深く潜っていた。
 大きさはスズカモより一回り小さく腹のほうが白く写真を撮ってみたがややボヤケていて再度写して図鑑と照合して名称をハッキリしたい。
 飛来のマガモも以前より近くまでやって来るがパンを投げ届く位置までは来ない。ユリカモメに上空から取られてしまい残念ながら与えることができない。
 アオサギを含め用水口との合流地点が水鳥達の憩いの場所になりつつあるように思う。白い大きな鯉達やハクセキレイもやって来る自然豊なこの場所が・・・。
 車から出れず・・・  冷たい雨が・・・ 11月25日(火)
 地表の熱が奪われる放射冷却で平野部でも初氷が記録された昨日の朝と異なり、 
 今朝はどんよりした雲から雨が激しく降り続いていた。
 マガモ達がいる水辺には河川敷を通り近づくが車から出ることができず窓から投げ与える。
 対岸のハクチョウノ里の田圃には水が張られたためにコハクチョウ達の姿は常願寺川川面から姿を消してしまった。
 昨日見に行ったが40数匹がいて幼鳥も数匹いて夕陽に映える立山連峰をバックにカメラに収めている人達が沢山いた。
 医王林道ドライブ  県下は、放射冷却で初氷記録
11月24日(
 金沢市内より,澄みきった青空に浮ぶ医王山からの日の出を眺める。
 昨夜、国道359号線を音川から頼成山を通り砺波から小矢部IC前を通り金沢の西IC横にあるテルモ温泉に行く。
 入浴無料券を頂いたので休日前から宿泊する積もりでわざわざ出かけた。
 朝、目を覚まし東の空を眺めると真っ青の青空の濃紺の加越の山並みがくっきりと浮び上がっていて山際から神々しく出る朝日を眺めていた。
 朝湯を楽しみ早々にセンターを出て、久し振りに医王山の林道ドライブを楽しむことにする。
 森本から国道304号線を福光の方へ向かうが道路脇の草木が真っ白に霜が覆い道路温度標識は2度から峠付近の山では0度を表示していて
 ハンドルを持つ手に力が入ってきた。
 南向きの小山の紅葉が朝陽で鮮やかな茜色に描き出され気持の良い朝のドライブとなった。
 途中で右折し県道27号線をしばらく走りぬく森の郷♂キ泉の前を右折し、医王山林道に入る。
 車一台通れる舗装された細い道路だが途中黄色いイチョウの落ち葉が濡れていて最新の注意を払い尾根付近にある国見平に着く。
 ここからの360度の大パノラマが楽しめる。
 峡は天気も良く眺めが最高に良い。
 八乙女山やから袴腰山が手の届きそうなところに有り、砺波の散居村が薄っすらと靄の中に幻想的に描かれ、
 西の方を眺めると金沢の街並みの向こうに日本海が広がっており北の方には宝達山から能登半島の丘陵が長く続いており
 その右には富山湾が空の青さを写し水平線がぼんやりとだが優しい弧を描いているのが見えた。
 デジカメで写真を撮ったのは勿論だが家にいる妻に携帯で送ってやった。素晴らしい眺めを楽しんでいる自慢の意味も込めて・・・。
 しばらく走り三千坊展望台にたどり付くが回りに風を遮る樹木がなく直接冷たい風が肌を刺す。
 しかしここからの立山連峰の眺めもまた素晴らしい。常願寺川堤防辺りからは小さくしか見えない白馬岳がずっと遠いが大きく見えたのに驚く。
 夕霧と男下の展望台から今日は見えなかったが槍ヶ岳や穂高が見える絶好の眺望が楽しめるコースだ。  
 IOXスキー場ゲレンデ―を下りずそのまま加越基幹林道を刀利ダム方向へ走る。医王の山並みの樹木は葉が落ち梢が白く放射状に輝く初冬の装いだったが
 ダム湖周辺では紅葉が真っ盛りの個所もあり多いに得した爽快な気分に浸ることができた。
 刀利ダムから臼中ダム親水公園を通り五箇山からの国道304号線には入り南砺スパー農道を井口村井波を通り国道156号線に出て、
 利賀に向かう国道471号線庄川に架かる湯谷橋袂にあるお気に入りのおまき温泉和園≠ノ腰を落ち付ける。
 今日二度目の温泉入浴である。熱くなく長湯できる露天風呂に入りながら小牧ダムや対岸の初冬の景色を楽しむ。
 温泉道楽人間の最高の贅沢だと思っている。
 夕方マガモ達に会いに行ったが、水辺で中学生三人が釣りを楽しんでいたので寄って着そうになく会わずに帰る。
 雄大な自然からの贈り物  雪に薄っすらと覆われた立山日の出前の青空に映える 11月23日(日)
 数日振りに澄みきった青空に、雪に薄っすらと覆われた立山連峰の山際がくっきりと描き出されていた。
 日ので前十数分前の青白墨の山並みが刻一刻茜色に変化する背景の前に浮き出る光景は神々しさを覚え、冷え切った朝のみに出会う自然からの最高の贈り物だ。
 今朝はその上に、寄せる波が浜に近づくに連れ蒸気が上がり霧状にゆらゆらと湧きあがっていて、湾の中央付近のまだ残る黒雲漂う中に
 虹の右端が柱状に浮んで立っていた。
 虹の左端はと西の方を探すと南西方向の婦負の丘陵付近に短く立っているのがかろうじて見えた。
 雄大な立山の出現、湾上に立つ虹、蒸気霧と今朝の雄大な自然からの年に数回あるかないかの贈り物におおいに感動させられた。
 潮が引き浅くなった水辺には飛来のマガモがのんびりと漂っていた。浅く澄んだ河面に白い大きな鯉が優雅に泳ぐ姿が目立って見える。
 用水口付近にいる鯉達と離れ上流の水辺でマガモ達を呼ぶ。スズカモを引き連れ元気にやって来る。
 いつしかユリカモメ達も飛び交い始め,私を歓迎してくれる。
飛来マガモの番形成の戦い 山沿いでは雪になっているかも・・・ 11月22日(土)
 白岩川に架かる東西橋詰め堤防に植えられた山茶花のピンクの花が今が盛りと沢山咲いていた。
 黒い雲から冷たい雨降る静寂した川辺の中に鮮やかなピンクの花びらが誇らしげに咲く冬の花の主役だ。
 鉛色の常願寺川川面も水鳥達の姿がほとんどなくひっそりとしていた。コハクチョウもいなく、ユリカモメもサギ類もいなかった。
 堤防を下り河川敷内を通り水辺に行く。マガモ達の姿なくクラクションを数回鳴らすとスズカモを連れやって来た。
 強い雨降りにより車の窓を開け投げ与えるとマガモ達は陸へ上がって来たがやはりスズカモは脚が不自由の為か歩いて来ることができず、水面に投げてやる。
 飛来のマガモ四匹とスズカモ一匹がが20m位まで近づいて来るがそれ以上は来ようとしない。
 オスが盛んに他のオスを追いかけている。一匹のメスを巡り番形成の戦いが繰り広げられているようだ。
二組のコハクチョウの番が  今朝も黒い雲垂れ小雨降る 11月21日(金)
 今朝も黒い雲に覆われ小さな雨が落ちていたが風もなく寒さもあまり感じなかった。
 初冬の海は、荒れる日が多いが今朝は、空の黒っぽさを写していたが波がなく穏やかなに凪いでいて大人しく感じた。
 広い川面に白いユリカモメ、次にややダーク混じるカモメそして真っ黒なカワウの三つの小さな集団が20m位の等間隔に浮んでいる光景があった。
 川上見ている奴や川下も見ている奴など様々な方を見ているので風が吹いてないことが判る。
 カモ類はまだ早かったのか見当たらず葦の近くにいるようだが、コハクチョウが来ていないかさらに上流へ向かった。
 河口から1km位の浅瀬で四羽のコハクチョウが二羽づつ離れていて番のようにみえた。。
 幼鳥がいないので以前いたグループでなく飛来の途中の停泊に違いない。しばらくして羽根を水面にばたばた叩きながら水上飛行して西の方へ飛んで行った。
 方角から対岸の針原中野の里でなく、また田尻池方向でもなかった。もっと南の方へ向かって飛んで行ったようだ。
 垂れる雨雲でまだ薄ぐらい空を真っ白なコハクチョウが飛ぶ姿はやはりサギ達と異なり優雅に思える。
 いつものマガモ達のエサ場には、男の人がエサを与えているのが見えたのでみんなに会うことなく帰って来た。
 お腹一杯あたるけどカラスが食べに来るほど蒔いてなければよいがと老婆心ながら・・・。
狩猟地区に近づくコハクチョウ  雨雲広がり山並み見えず 11月20日(木)
 粉ぬか雨降る今朝、昨日よりやや早く車で家を出る。
 コハクチョウがいるかどうか心配だったからだ。
 今川橋詰から左折し、広い河面に目をやると何時もいる中州のところに姿はなかった。
 気になりマガモ達のいる場所を通り越し上流の方まで探しながらゆっくり走らせる。
 JR鉄橋やや下で白い小さな集団を見付けたが以前の6匹のグループだった。
 対岸の針原野中地区のハクチョウの里に近づいてはいるが、そこと行き来しているのだろうか。
 田圃に水も張られ停泊できる環境はできたのに、この川を休息地に決めたのかしばらく様子を見てみたい。
 用水口付近には今朝も大きな白い鯉や黒い大きな鯉達数匹もやって来て優雅に泳ぐ長閑な風景がそこにあった。
 これらの鯉はまだパン片を積極的に食べようとしないが、マガモ達が来ても逃げようとしない。
 ユリカモメやスズカモのように私の姿を見てやって来るようになれば良いのだが。
自然破壊と人心破壊? 茜色に染まる雲を背景にスゴのカシラの尖がり頭がくっきりと・・・ 11月19日(水)
 昨日の富山は移動性高気圧に覆われ、朝から抜けるような青空が広がり放射冷却による冷え込みで、
 河川敷の雑草の表面は白く氷が張っているようになり、今年初めての霜を見ることができた。
 夕方ちょっと外へ出る機会があり、
 白岩川河畔を通ると夕陽に照らされた立山連峰が薄っすらとピンク色に染まった姿が、
 くっきりと浮び上がっていた。
 たまたまデジカメを持っていたので写すが望遠カメラを持っていかなかったのが残念だったが、
 これから初冬から来春までにまたこのようなシーンに巡り合えると思い、
 しばし脳裏に仕舞い込み家路に着く。
 今朝は高曇りだがなぜか立山の南の方の雲が朝陽で茜色に染まり、その中に
 尖がり帽子状のスゴのカシラが鮮やかに浮び上がっていて今朝のメインキャスターのようだった。
 昨日は朝日が顔を出す頃十数羽いたコハクチョウガ飛び上がり編隊を組み南の方へ飛び去ったが、
 今朝は、真っ白三羽と灰色三羽の六匹のみだった。昨日のみんなは田尻池へ行ったのだろうか。
 水辺にはマガモ達スズカモそしてユリカモメはやって来たが飛来の二組のマガモは遠巻きに見ているのみ。
 この地から1〜2km上流の河川敷は狩猟が解禁になった。
 月曜日には猟犬を放ち鉄砲を持ったハンターが数人河川敷内で見かけた。
 民家から数百mも離れていない場所でときどき発砲させる。全身に衝撃が走り空しく感じる。
 今いる場所は禁猟区だがそんなに遠く離れておらず、カモやあの子煩悩とも思えるキジ達が撃たれていると思うと本当に悲しくなる。
 水鳥や野鳥達が安心して休息できる眺め素晴らしいこの地を何時までも自然に残したいが・・・。
 上の写真の対岸の堤防も桜並木だったが切られてしまい、石による護岸堤となってしまい自然も景観も壊してしまった。
 人間のみ生き伸びえるようにして良いのだろうか。自然破壊による人間の心の遊みがもっともっと広がるのではと危惧する。
・・・残念  予報では曇り後晴れだが 11月17日(月)
 今朝の白鳥は如何にと思いつつ行くが川面には姿はなかった。
 死かもエサ場にはカラス7〜8羽とトンビが数匹飛び交っていた。
 既にエサを沢山与え過ぎる男の人が訪れた後だと察しられた。余分に投げ与えるとカラスのエサになってしまい居付いてしまう。
 早々に帰ることにする。無念な朝になってしまう。
常願寺川にコハクチョウ飛来  今でも泣き出しそうな曇り空 11月16日(日)
 今日は我が人生生甲斐の一つ、ソフトボール審判の今年最後の担当予定日だが雲行がどうも怪しい。
 空模様を気にしながら審判服を着用し、何時もの散策コースの逆の弘法さん参りした後、常願寺川へ向かう。
 右岸堤道路を河川の水鳥達の様子を見ながら上流方向へ向かって行くと対岸浅瀬近くに白く一際輝くような水鳥が浮んでいるのが目に入る。
 行くに連れ、浮ぶ胴体から細い首が長く伸びそれがシラサギでなく白鳥であることが判る。大きさからしてコハクチョウと信ずる。
 良く見ると真っ白な3羽の成鳥とやや灰色がかった幼鳥3羽の計6匹がまだ薄暗く辺りに優雅に水面に浮んでいた。
 対岸JR北陸線の上の方の田圃に数年前からやって来ている白鳥の里に飛来したが、まだ田圃に水が張ってないくこの地に休息しているようだ。
 所謂第一陣がやって来たのだ。昨年は100匹以上近くやって来たが第一陣は例年より一週間から10日位早い飛来らしい。
 しばしコハクチョウを見てから待っているだろうマガモ達のところへ行くと既に人がいてパンを与えていた。
 私はそれを横目で見ながらソフトボール会場へ行くが着く頃から雨が降りだし、強い風を伴う強い雨足となった。
 今日こそやりたかったのに願い空しく中止になってしまう残念・・・。
 家で平服に着替え富山市の白鳥の飛来地田尻池に向かう。
 さほど大きくない池に十数匹の白鳥と沢山の水鳥達が既に飛来していた。マガモやスズカモ、ホシハジロやコガモもいて
 その数はなかなか読みきれないほどいる。しかも人間が与えるパンを人懐っこく食べに来る。大変羨ましい光景である。
大きな黒鯉  雪を抱く立山連邦の眺望 11月15日(土)
 高曇りの今朝、朝日が出る前に谷筋に雪を抱く立山連峰の素晴らしい姿を眼前に披露してくれた。
 雄山や薬師岳は岩肌も白く覆われ駒ヶ岳とサンナビキ山の間から白い雪のピラミッドのような白馬岳も遥かに望むことができた。
 午前七時頃剣岳の左肩付近から朝日が顔を出し、前山の山裾付近の紅葉で色づいた赤味が明るく映えてきた。
 今朝もエサ場には叔父さんが来ていた。
 潮が引き浅くなっている合流付近には3〜4匹の白い鯉と共に70センチ以上はあると思われる黒鯉もやって来ていた。
 これが投げられ水面に漂うパン片を咥えようと勢い良く浮かび上がってくるのに恐れを成して逃げ惑う5匹のカモの様子がおかしい。
 自分の身体の数倍大きなしかも脚をも呑みこみそうな大きな口を開け尾びれで川面を波立て向かって来るので怖いらしい。
 スズカモの左脚が不自由なのはこの大きな黒鯉にやられたのかもしれない。
 人懐っこくまたマガモ達とは時々一緒に居るが他のスズカモとは離れて単独でいることが多いので狙われたり悪戯される事が想像できる。
 エサになる小さな魚も沢山居るが鯉やスズキなどの数倍大きな魚も沢山生息しているので十分気をつけて欲しい。
 水鳥の楽園めざして  日の出前の立山の稜線青空に鮮やかに浮ぶ 11月14日(金)
 雲一つない抜けるような青空が広がり、放射冷却で冷たい空気が肌を刺すが何となく気持が良い。 
 文字通り清々しい朝は立山の稜線もくっきりと神々しく覚え、みんなに見て欲しく又全国にこの素晴らしい光景を紹介したい。
 鏡のような海面から白い長い波が生まれて来て寄せて来る。爽やかな波音たてて。
 用水口から蒸気霧が立ちこめ辺りの刈られた田圃に漂っていた。海面や常願寺川川面からは上がっていないのに・・・。
 朝陽射してきたエサ場に昨日の叔父さんが又やって来た。マガモ達は岸辺へ上がって来ることなく小さく千切って投げ与えていた。
 あのスズカモはやはり来て居なかった。口笛で何時ものように呼んでみる。やがて下流の他のスズカモの仲間たちの中からただ一匹やって来た。
 泳ぎが遅く波を立て以前の様にすいすいとやって来る様子ではなく何となく痛々しい。哀れに思うが手の施しようが見つからない。
 持っている網で捕獲し獣医に見てもらえれば良いがもっと近くまでやって来なければ失敗し他の水鳥達に悪いを影響を与えてしまう。
 今はエサを与え体力をつけてもらうしか策がない。可愛そうだが・・・。
 飛来のマガモも10m近くまでやって来るがそれ以上来ない。マガモ達と近づいたり離れたりしているが喧嘩している様子がない。
 富山市田尻池の白鳥飛来地では沢山のマガモやホシハグロなどの水鳥達が餌付けされているそうだ。
 風光明媚なこの界隈でも沢山の水鳥達がやって来て楽園になってほしいと考えている。 
 がんばれスズカモ 広がる青空に残月輝くが山並今だ雲の中 11月13日(木)
 朝陽はまだ雲の中で辺りはまだ薄暗いが上空には青空が広がり満月から数日後の下弦の残月が白く輝いていた。
 自転車で河畔を通るが冷たい風が肌を刺し、ペタル漕ぐ脚に自然と力が入りようやく汗ばみ心地良く感じてきた。
 土手に着く頃には朝陽が顔を出して来て対岸の雑木林や葦の茂みがオレンジ色の朝焼けの幕が一瞬に開け広がってきた。
 水辺では叔父さんがマガモ達にパンを与えていたがスズカモの姿が見えない。
 きのう左脚の異常に気がつき心配していた矢先の今朝の顔を見せない様子に、もしかしてと不安が頭をよぎった。
 口笛を吹き呼び続ける事十数分、下流の葦の陰からようやく姿を現した。葦の茂る傍をいつもより上下にぶれながらやって来た。
 叔父さんもスズカモの人懐っこい仕種を知っているらしく、マガモ達の居る方を避けてスズカモにパンを投げ与えた。
 水に漂うパンを奪い取る地から強い様子から少し安心するが、泳いでいる時の左脚の状態はやはりだらっとした働きを失ったままだった。
 これから厳しい冬を迎え、波立つ川面をあの小さな身体で泳ぎ回るには大変な困難が待っているだろうが、
 できる限りえさを与え体力をつけ生き続け乗りきって欲しいものだ。 
スズカモの脚が変だ! 一瞬の雲間に剣八ッ峰が 11月12日(水)
 夜半の窓を叩き付けるような強い雨も止んだがまだ強い風が残されていた。
 白岩川河口近くにある漁港そばの魚市場の前に多くのカモメ達が北の方の海に顔を向け強い風圧に耐えるように首や脚ををすぼめ佇んでいた。
 魚市場の休日により漁船も出ず、漁がないのでカモメ達もエサの魚に在り付けず、
 また三角の白波が立つような強い風により海岸のテトラポット上では、佇む事ができないので風除けの避難場所としているようだ。
 小型で目が可愛いユリカモメも居たが少なく、
  やや大型で目が鋭くウミネコやカモメ、尾羽の白い斑点が鮮やかなセグロカモメが大部分で近づいて行っても余り逃げようとしない。
 ところで今朝始めて気が着いたが、いつも人懐っこくやって来るスズカモの左脚が不自由なのが大変気になった。
 マガモ達と負けないくらい素早く右往左往動き回る様子から予想できなかったが手元近くまでやって来て左脚がだらりと後方へ流れているようになって動かしていない。
 マガモ達が左右に回る時は、左右の脚を船の櫓や櫂のように水掻きを広げて横に向けたり前に出したりして敏捷に動かすのに
 スズカモの左脚はだらりとなったままだった。
 水面上では全く不便なく移動しているので一層意地らしく可愛そうに思うが何とも仕様がない。
 堤の上の私を遠くから見付けてもマガモ達より早く近づいて来るし、えさを食べ終えてもなかなか去ろうとしないから益々愛しい。
 気持ち良さそうに伸び上がり羽根を広げ羽バタキをした後小さな黒っぽい尾羽が扇子のように開き水面上で横に振れているのまでマガモ達の仕種と全く同じだ。
 5匹のマガモのオス達も自分たちの妹くらいに思い気にかけているのか排除しようともせずほとんどいっしょの行動している。
 カルガモや他のスズカモの集団の中にはほとんど居ないので仲間はずれの虐めには合っていなく、マガモ達といる事によりカラスやトンビからの襲撃の心配はないと思う。
 しかしエサが食べれなくなり体力がなくなりマガモ達から離れてしまうときが一番危険だ。
 マガモ達のように猫のエサのカリカリは食べないが、パン片は奪い合う様にするくらい好物なので今後も与えて体力がつき、脚が回復する事を祈っている。 
大きな白い鯉が住む川 横殴りの冷たい雨が降り
11月11日(火)
 昨夜からの雨が横殴りの状態になり車のままで河川敷まで下りて行く。
 マガモ達5匹と飛来のマガモのオス一匹とメス二匹が近づいたり離れたりしている様子が目に入り静かに水辺に近づいて行く。
 オスガモ達五匹は頭をくっ付け合うように飛来のマガモに特にメスに気があるのか迫るようだがオスに追い払われている。
 その仕種が面白いのでパンを与えずしばらく様子を見ていた。
 終いに飛来カモ達は下流の方へ行ってしまった。
 用水口の辺りには二匹の大きな白い鯉が上からでもはっきりみえ見えるくらい優雅に泳いでいるのが見え、
 傍にはやはり大きな黒鯉が数匹用水口に向いて口をパクパクさせていた。
 真っ白に見える鯉は目立ち過ぎるのでカラスやトンビ達に狙われないかと心配だが昨年もいたのを確認しているので大丈夫らしい。
 昨日の釣り人にこのような自然の営みを荒らされることのないようお願いしたい。 
またパン片が・・・  僅かな雲間から池の平岳の稜線が 11月10日(月)
 昨日は、絶好の初冬の風景を無粋な一人の釣り人により破壊されてしまった。悔しさがまだ脳裏に残り今朝の早い家出となった。
 休日の所為もあるのだが。とにかく休日は目が醒めるのが早い。寝ていられないのだ。妻曰く・・・子供みたい・・・だって。
 ところがいつもの常願寺川の堤に出て愕然とする。
 エサ場にトンビ数匹とカラスが数羽が飛び交ったり,もっと近づくと水辺にまだカラスが何かを啄んでいる光景だった。
 想像できた。あの人が既にやって来てパンを一杯蒔いて行ったのだと。
 土手の道路から水辺に下りて行って見るとカラスやトンビは飛び上がったがそこにはマガモ達の姿はなかった。
 パン片が沢山水面や葦の根元に漂っていて細かく食い残されたものが澄んだ水底で波により寄せたり引いたり漂っていた。
 余りにも多く与えられるのでどう猛なカラスやトンビの絶好のエサになってしまっていた。
 作業着や帽子から夜勤明けの会社員がコンビニで食パンを一袋買って来て全て与えて行くようだ。
 疲れを癒す行動だと察しられるが、余りにも多くパン片が大きいように思われる。
 細かく一口で啄まれるくらいが最良だと私自身の思いだがこれも私の独断で野鳥愛好家の皆さんから見れば異常行為に違いない。
 自然のままの状態が一番良いのは判っている積もりだが、マガモ(アイガモ)の羽根を切って人間の為に働いた後自然に戻されたって
 大変迷惑な人間の行為だと思っているに違いない。可愛そうである。最後まで面倒見てくれれば良いが自然の厳しさの為に繁殖するすべも教えられていない。
 この界隈に居るカルガモやキジ達はうまく順応して雛を返し増えて行く。
 オス達だけになってしまった事が悔やまれてならない。
 せめて飛来のマガモ達と仲良くなり良いメス達とめぐり合えば良いのだがと無理な想像を膨らませている今日この頃だ。
水鳥達を追い掃う釣り人  寒気が入り、雲低く垂れ北風強く吹く 11月9日[(日)
 今朝は目が醒めるのが遅く、また日曜日によりお客様の早いご来店が予想されいつもの散策に出かける事ができなかった。
 夕方近くちょっとの暇をみていつもの河原へ出かけた。
 今にも泣き出しそうな雲行と海からの冷たい強い風が河川敷に吹きこんでいて、
 三角波立つ広い川面に水鳥達が風上の海の方を向いている様子がいかにも晩秋より初冬の風情が漂っていた。
 エサ場にしている用水溝と川の合流付近にはマガモ達は勿論,飛来のマガモやスズカモ、カルカモそしてユリカモメも沢山来て波に揺れていた。
 今年初めての三役の揃い踏みといった感じであった。早速写真を…と思ったがデジカメを持って来ていないのに気が着く。
 慌てて出て来て忘れてしまっていた。急いで取りに帰ることにした。
 ところがデジカメを取りに帰っているうちに先ほどのお気に入りの様子が一変していた。
 一人の心無い釣り人の所為だと感じるのに時間がかからなかった。
 なんと丁度エサ場にしている用水口傍から川面に向かってルアーを投げているのだ。二度三度と間隙をおく事無く強い海風をぶつ切る様にして。
 水鳥達が居なくなるはずである。デジカメを取りに帰ったことを後悔するが後の祭だ。
 その場にずっと居れば釣り人がやって来なかったのではと思い悔やまれた。水鳥達は数日やって来てくれないかもしれない。
飛来マガモの求愛ディスプレイ 霞みのような淡い雲低く垂れて 11月8日(土)
 昨日の富山県地方の最高気温は20度を越え初秋の頃の温かさだが、今日は「立冬」暦の上では,これから冬に入る。
 11月に入って温かい日が続き晩秋は何処へといった今日この頃の気候だ。
 今朝は朝陽も淡い雲に覆われ、漆黒色の常願寺川の川面には僅かなカモメの集団とアオサギの数匹が中州に佇んでいるのみで寂しい感じがした。
 ところがいつもの岸辺で楽しい光景に出会い、久し振りにほのぼのとした楽しい気分を味わった。
 いつものマガモ達より小振りなオス一匹がメスを伴って泳いでいた。
 その内オスが首を盛んに伸縮させはじめた。いわゆる求愛のディスプレイを行ないはじめたのだ。
 オスの求愛に対してそばにいたメスもそれに応えるかのように首を伸縮し始めた。おたがい顔をくっ付け合う様にして行なった。
 そしてオスがメスの後ろから胴体に登り合体した。ほんの僅かの時間により交尾はないがつがいの形勢の確認のための行為だと思う。
 この付近には留鳥であるカルガモが繁殖して沢山いるがマガモは数匹見かけるのみだ。
 越冬地であるこの地で繁殖し住みついて欲しいものだ。
 水辺の葦や河川敷の雑草が長い時期に産卵抱卵してくれればカルガモ達のように繁殖すると思われるが。
 しかしマガモの求愛ディスプレイを見るのはマガモ達の仲間だったキッポちゃん等がいた頃以来でしかも飛来のマガモの仕種は感動ものだった。
 白い鯉や数匹の黒鯉そして小さな魚達までも投げ与えるパン片を啄ばむ水面にマガモ達とユリカモメの奪い合いが始まった。
 この戦いの中に飛来のマガモ達も参戦してくれればうれしいのだが・・・。
激しいユリカモメ 雲低く垂れ風もなく静寂な朝 11月7日(金)
 灰色雲広がるが東方の所々に朝陽による茜雲が薄っすらと描かれた今朝、風もなく11月にしては温かい朝となった。
 雨が心配されたのか白岩川河畔にハゼを釣る人影はなかった。やはり釣り人がいなければなぜか寂しい気もする。
 海辺にも吹く風がなく押し寄せる波もない穏やかな海。
 これが今朝の薄暗い静寂感を漂わせている一因かもしれない。
 常願寺川のいつもの堤防道路に自転車を止めると川の中程の浅瀬にいたユリカモメの小さな集団の中から
 私の姿を見付けた一匹が早速飛んで来て水辺の上を旋回し始めた。マガモ達やスズカモがやって来る前にだった。
 嬉しさがこみ上げてくる。
 僅かに流れる用水溝からの水面に千切ったパン片を蒔くと下流に広がるように流れはじめた。
 遠くからでも小さな可愛い目で見付けたのか十数匹のユリカゴメが飛んで来て争うように「ギャ〜・ギャ〜」と鳴きながらダイビングする。
 白い羽根を激しく動かし、赤い脚を水面に着くまで低く飛び赤い嘴で小さなパンを啄ばみ一瞬に飛び上がる。
 その激しい動きに図体の大きいマガモ達もただ見とれているのみだった。
 可愛そうになりマガモ達がいるほうにエサを蒔いて与える。
 水面に漂う小さなエサをも上空から見つけることが出きるユリカモメの可愛い目の良さに感心させられる。
 帰りに魚市場辺りでは、魚屋さんが投げ与えてくれる魚の残を求めるようにセグロカモメが河口近くの水面に漂っていた。 
岸辺の団らんに鯉達参入 白い雲に覆われた遥かな山並み 11月6日(木)
 夜半に雨が降ったのか今朝家を出る頃は路上は濡れていたが雨はすでに上がっていた。
 白岩川に架かる東西橋から遥か東の方を見やると山裾から上空へ雲が引き上げられる様になびいていて次第に晴れ上がってくる事が予想された。
 しかし昨日のように朝陽輝く日和でなくユリカモメの白く映える勇姿を写すことはできず重ね重ね昨日のデジカメ失敗が悔やまれる。
 ところが今朝は、用水溝の出口付近の川面が澄んでいて白い大きな鯉が二匹とさらに大きな黒鯉が優雅に泳いでいるのが見えた。
 以前50cm以上あるであろう沢山の色鯉や黒鯉の集団がやって来ていたが、今秋は今朝が初めの顔見世かもしれない。
 スズキやハゼを狙う釣り人達を見かけたがこれらの大きな鯉達を釣って欲しくないものだ。
 特に真っ白な大きな鯉がいるが私だけの隠れた宝物だと思っているので誰にも知られたくなくましてや釣りに来て欲しくない。
 今朝はいつもの岸辺近くにスズカモ三匹と飛来のマガモの番らしく雌雄がいたが私の姿を見て中州方向へ泳いで行ってしまった。
 反対にやって来たのはマガモ達とユリカモメ達だった。
 ちょっとパン片を千切り投げるとユリカモメが嘴から突っ込んできて取り上げて飛んで行く。
 マガモ達はその音を立てて飛びこんでくる様子に恐れを成してかパンを取りに行こうとしない。5匹固まってその様子を眺めるだけだった。
 そう言えばあのどう猛なカラスとユリカモメが空中で追いかけっこしている事がある。
 白く美しいユリカモメだがすばしっこく先の尖った嘴が凶器になるのかカラスとエサを奪い合う気性があり勇敢で決して負けてはいない。
 今朝も1羽のカラスと1羽のユリカモメが追いかけ飛び交っていたがユリカモメが水面に降りるとカラスは手が出せなくなり岸辺の木に帰って来た。
 水面ではユリカモメと鯉数匹によるパン片の奪い合いも繰り広げられる。
 一つ楽しみが増えた今朝の常願寺川岸辺だった。
ユリカモメがエサを啄ばみに 雪に覆われた白馬岳朝陽に輝く 11月5日(水)
 今朝は雲一つ見当たらない澄みきった青空が全天に広がっている気持ちの良い朝だった。
 剣岳の雄峰な稜線がくっきりと浮び上がり、左側にそびえる駒ヶ岳とサンナビキ山の間の奥に雪に覆われ三角形に白く輝く白馬岳が顔を出していた。
 赤く色づいた紅葉前線もすでに麓の山まで降りてきていた。
 常願寺川面も青い空が写る中にユリカモメ集団の白く映える姿が眩しく印象的だった。
 マガモや二羽でやって来たスズカモ達にエサを与えていたら一匹二匹とこちらにやって来て頭上を旋回し始めた。
 食パンを千切り水面に投げると音をダイビングして咥えて飛び上がる。それを見て川の中ほどにいた集団が白い羽根を朝陽を受け眩しく反射させて飛んでくる。
 持ってきていたデジカメを取りだしシャッターを押す。二枚三枚と・・・。
 良い写真ができたと・・・。
 と思って家に帰りパソコンに接続すると…なんとメモリーが入っていなかった。しまった〜昨日出したままだった。どじ〜!
 明日こそは・・・。 

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